映画の舞台・ロケ地となった岡山・倉敷では7/25より先行公開し連日満員御礼の大ヒットとなっている『蔵のある街』。8/22より全国公開がスタートし、東京ではヒューマントラストシネマ渋谷にて初日舞台挨拶が行われた。
舞台挨拶では、倉敷市出身の平松恵美子監督を筆頭に、主演の山時聡真と中島瑠菜、本作で映画初出演となる倉敷出身のプロフィギュアスケーターの高橋大輔、同じく倉敷出身の前野朋哉ら出演者が登壇。初日を迎えられた喜びと感謝を語った。
映画は、昔ながらの街並みが残る倉敷市の美観地区を舞台に、主人公の高校生が夢をあきらめかけた友人を励まそうと花火の打ち上げに奔走する青春物語。万雷の拍手と大歓声の観客を前に登壇者それぞれが思いを語った。
主人公・難波蒼役の山時は、「この作品から勇気や希望、心の温かさをもらった」と振り返り、「いろんな人と、ちゃんと出会い、当たり前のように毎日を過ごすよりも、1日1日を大切にしたい」と作品を通して生じた意識の変化を語った。
ヒロインの白神紅子を演じた中島は、「長編映画に主演するのは、ほとんど初めてで、人間として成長するきっかけをいただいた」と確かな自信をのぞかせた。倉敷との繋がりを感じながら撮影に挑んだと話す中島は「実行委員も倉敷の方々で撮影中は順調に進められるよう配慮いただき、街の人からも『頑張ってね!』と温かいエールをもらった」と改めて感謝を述べ、「岡山はフルーツが美味しいと聞いていて、果物が大好きなのでマスカットや白桃の差入れは本当に嬉しくてパクパク沢山いただきました!」と顔をほころばせた。
本作で主人公たちの挑戦をサポートする学芸員・古城緑郎役で映画デビューを飾った高橋は、新たなチャレンジとなった俳優活動について問われ、「40手前になって初めての経験。成長したかは映画をご覧いただいた皆さんに決めていただいて」と笑顔で答え、俳優活動については「今後も映画に出たいです。オファーをお待ちしております‼」と熱意をアピールし、俳優業に前向きな姿勢を見せた。
高橋と同じ倉敷市出身で同齢でもある、ジャズ喫茶のマスター中桐仙太を演じた前野は「成人式で、人だかりができていると思ったら『高橋大輔だ!』って(笑)と当時から地元でもスターだった高橋のエピソードを語り、「20年たって、その高橋さんとまさかお仕事でご一緒できるとは」と映画がつなぐ縁に触れ、「倉敷出身者にとっては、宝物のような映画になりました」と感慨深げに語った。
平松監督からも「わたしの地元、倉敷の映画。皆さんにとっての故郷や、大切な町を思いながら、この映画も大事にしてもらえれば。町の姿は永遠ではないので、いまの姿を大切に」と思いを語り、題材となったコロナ禍でのサプライズ花火について「当時はつながりが分断された時期。分断は簡単だが、つながり合うことは難しいこと。この映画がつながりを生むきっかけになれば」と熱い思いを伝えた。
(オフィシャルレポートより)
映画『蔵のある街』
出演:山時聡真 中島瑠菜
堀家一希 櫻井健人 高橋大輔 陽月 華 前野朋哉 MEGUMI 林家正蔵 橋爪 功
監督・脚本:平松恵美子 音楽:村松崇継
主題歌:手嶌葵「風につつまれて」(ビクターエンタテインメント)
企画・製作:つなぐ映画「蔵のある街」実行委員会 制作プロダクション:松竹撮影所
企画協力:倉敷市
配給・宣伝:マジックアワー
特別協賛:高砂熱学
公開表記: 8月22日(金)新宿ピカデリーほか全国公開
コピーライト: ©︎ 2025 つなぐ映画「蔵のある街」実行委員会
https://kuranoarumachi.com/
全国公開中!