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伊藤沙莉&須賀健太ら、人の道に外れそうになったことは? 映画『獣道』初日舞台挨拶

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映画『獣道』の初日舞台挨拶が7月15日、東京・シネマート新宿にて行われ、主演の伊藤沙莉をはじめ、共演の須賀健太、アントニー、吉村界人、韓英恵、矢部太郎と、内田英治監督、プロデューサーのアダム・トレルが登壇した。

本作は、『下衆の愛』の内田英治監督と英国人プロデューサー、アダム・トレルが再タッグを組み、大人に翻弄される地方都市の若者たちのリアルを笑いたっぷりに描いた実話がベースの青春群像劇。

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この日、キャスト陣は特攻服姿で登場し気合い十分! 矢部は特別にデコレーションされた子供用自転車に乗って登場。朝5時に起きてパンチパーマをかけ、やる気満々だったが買って出たMCもカミカミで、アントニーから「下手くそすぎる」とダメ出しをされる始末。

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自分の居場所を探していくうちに、風俗の世界まで身を落とす少女・愛衣役を演じた伊藤は「愛衣は、7歳で宗教団体に預けられて、そこからどんどん人生が変わって、愛や癒やしを求めて生きていく女の子」と役がらを説明。「14歳から年齢を重ねていき、居場所や風貌もコロコロ変わっていくので、少し大変でした」と振り返る。

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愛衣の唯一の理解者で、彼女に恋する少年・亮太役の須賀は「僕の役は、一番観客のみなさんに近い存在だと思います。個性的な共演者の中で一番普通っぽいところが個性になればいいなと思って演じました」と語った。

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作品の内容にちなみ、「人の道から外れそうになったことは?」という問いに、伊藤は「5歳のとき、スーパーで売っていたアラレちゃんのノートが本気で欲しくて・・・。『買って!』と両親にお願いしたけど買ってくれなかったんです。それでノートを1枚ビリッと破って逃げました(笑)」と告白。「そうしたら親がそのノートを買って、交番に連れて行かれたんです。『ほら! あんなことすると牢屋だよ!』って。そのときに悪いことをしたら刑務所に連れて行かれるということを学びました」と振り返った。すると須賀も「僕も、スーパーで干し柿をレジを通る前に食べちゃったことがありました。僕、干し柿大好きなんです(笑)」と可愛いエピソードを披露。

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伊藤、須賀、韓は子役時代から芸能の世界で活躍しているが、韓は「小さい時からこの仕事をしていたので、遊びたいなって言うのがずっとありましたね」と述べる。須賀も「僕も遊びたいというのはありましたね。修学旅行に行けなかったり。やっぱりそういう時は人の道を外れたくなりました」と当時を振り返る。

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アントニーは、高校時代に日焼けサロンでアルバイトをしていたことを明かし、「そのお店から出てきて、焼いてきた人のフリをするバイト。そんな僕を見た人が『あの日サロ、ヤバくない?』言うんですよ」と。「それを1日8回くらい出たり入ったり。1日8000円もらったんですが、人の道を外れるというより『俺、何やっているんだろう・・・』っていう気持ちになりましたね」と言って会場の笑いを誘っていた。

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最後に伊藤は「たくさんの方に観ていただいて、広めていただければ嬉しいです」と挨拶。須賀は「ストーリーだけを聞いてしまうと、重いと思われちゃうかもしれませんが、笑えるところも本当にたくさんあります。群像劇になっているので、キャラクターの一人一人を観てもらいたい」とPRした。

『獣道』
【STORY】
とある地方都市で生まれ、親の愛を知らずに育ち自分の居場所を求め宗教施設や風俗の世界へ身を転じていく少女・愛衣(伊藤沙莉)。愛衣の唯一の理解者であり、彼女に恋する少年・亮太(須賀健太)もまた居場所を探す不良少年であった。居場所を求め続ける二人の純情は、やがて地方都市というジャングルに飲み込まれていく…。

出演:伊藤沙莉 須賀健太 アントニー 吉村界人
韓英恵 冨手麻妙 松本花奈 川上奈々美 毎熊克哉 マシュー・チョジック 矢部太郎 でんでん 広田レオナ 近藤芳正
監督・脚本:内田英治(『下衆の愛』) アダム・トレル
製作:Third Window Films
配給:スタイルジャム
公式HP:http://www.kemono-michi.com
©third window films

シネマート新宿ほか全国公開中!