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【第46回日本アカデミー賞】岸井ゆきの、初の最優秀主演女優賞に感涙! 「身に余る賞をありがとうございます」※ほか優秀主演女優賞受賞者のコメントあり♪

【 第46回 ⽇本アカデミー賞 】

〈最優秀主演女優賞〉
岸井ゆきの
『ケイコ 目を澄ませて』

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第46回日本アカデミー賞の授賞式が3月10日、東京・グランドプリンスホテル新高輪国際館パミールにて行われ、最優秀主演女優賞に『ケイコ 目を澄ませて』の岸井ゆきのが受賞した。『ケイコ 目を澄ませて』は、元プロボクサー・小笠原恵子氏の自伝「負けないで!」を原作に、三宅唱監督が16mmフィルムの撮影で臨んだ作品。岸井はプロボクサーとなった主人公・ケイコを演じた。岸井ゆきのにとって初の最優秀主演女優賞となる。

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◆岸井ゆきの 受賞コメント
厳しい食事制限&トレーニングで体作りをし、基礎からボクシング練習を重ねて、手話を学んで撮影に挑んだ岸井。「身に余る賞をありがとうございます」と大粒の涙を流し、「本当に、三宅組の誰一人が欠けてもここに立てなかったので、とても感謝しています。支えてくださった関係者の皆さま、そして原案となった小笠原恵子さんにも感謝します。ありがとうございます」と声を震わせた。
そして、「私は映画が大好きなんです。30年、40年前の映画を初めて観た時に『これを観るために今までがあったんだな』と思うことがあって。映画はずっとそこで見つけてくれるの待ってくれていて、まだ出会う前の誰かのために生きることができるのかなと。この作品には私が見たことない景色をたくさん見せてくれました」と感慨。「この作品は劇場でまだやっています。ぜひ劇場で見てほしいです。それだけが私の望みです」と熱く語りかけた。

◆授賞式の様子

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◆他コメント等
<岸井ゆきの>
耳が聞こえない女性のボクサーの役作りについて、「東京都聴覚障害者連盟の方から手話を
学び、生活することからサポートしていただきました」と明かし、ボクシングでは自身が得意とする“コンビネーションパンチ”を撮影にも取り込んだとのこと。「やればやるほど難しい」と話す岸井だが、「本気のパンチを受けることができる、力を流すことができることが分かりました」と話し、「まだまだケイコの気持ちが分かるなと思いました」とニッコリ。また、「ケイコは文字を日記のように書き留めるんですが、私も単語の羅列や考えていたことをノートに取ることを10年以上しているので、ケイコと一緒で気持ちがわかるなと思ったポイントでした」と述べた。

<のん>
出演オファーを受けた時は「さかなくんの役を私がやっていいのか、性別を超える役でもあるので悩んだのですが、(台本を)読んでいくうちに直感で、『私以外にない!』と思えたんです。監督が『男か女かどっちでもいい』と張り紙をしてくれたんです。それが凄く勇気になりました。それでも、「さかなくんの動画を見てめちゃくちゃ研究しました」と、役作りには研究を重ね、「純度の高い“好き”を持っているんだということを基にセリフを解釈していきました」と説明した。

<倍賞千恵子>
海外でも高い評価を受けている『PLAN 75』だが、「最初にカンヌ映画祭での受賞を監督から聞いてびっくりしました」と笑顔。カラオケのシーンでは、「監督から『倍賞さん、息遣いを大切にして、下手に歌ってくださいね』と言われたことが印象に残ってます」と話し、「そのシーンでは一緒に演じた3人と楽しく撮影しました」と充実感を滲ませた。

<広瀬すず>
劇中ではアルバイトのシーンがあるが、「アルバイトをしたことがなかったので、ロケ地の静岡で練習したり、ネームプレートを借りて自宅で一人で練習したりしました」と明かす。また、横浜と激しく対峙するシーンについて「人生で一番感情をむき出しにした瞬間だった気がします。このあとに続くシーンまで(心身を)もの凄く削られましたね。凄い空気感のシーンでした」と回顧。横浜も「穏やかなシーンは一瞬でした。ようやく距離が縮まってこれから仲良くなれるというときにどんどん二人お距離が離れていくので、とても切なかったですね」と同調していた。
そして、「桃李さんが現場にいても、スタッフの方に『桃李くん、呼んできて~』『文、呼んできて』って言われていて、誰にも気づかれないプロなんです(笑)」と告白。松坂も「どの現場での3回くらいやられるんですです」と苦笑いしていた。

<吉岡里帆>
アニメの新人監督を演じた吉岡。「自分と歳の近い、実際にアニメーション監督さんに指導していただきました。家でも絵の勉強をしたりしましたが、アニメが動き出す原画を見せていただいて、『こんな一瞬の動きなのに、こんなにも枚数が必要なのか』と実物を見たことで、あらためて(心に)突き刺さるものがありました」としみじみ。
また、この日は特に阿部サダヲと再会し、会話したことを喜んでいた。

■優秀主演女優賞
岸井ゆきの・・・ ケイコ 目を澄ませて
のん・・・ さかなのこ
倍賞千恵子・・・ PLAN 75
広瀬すず・・・ 流浪の月
吉岡里帆・・・ ハケンアニメ!

★【第46 回日本アカデミー賞授賞式】
日時:3月10 日(金)
場所:グランドプリンスホテル新高輪 国際館パミール
司会者:羽鳥慎一 有村架純(第45 回最優秀主演女優賞「花束みたいな恋をした」)

■日本アカデミー賞公式サイト:https://www.japan-academy-prize.jp/

写真提供:東京写真記者協会