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ヒリヒリする緊張感と胸をしぼるような悲しみ… 舞台『DAY ZERO』フォトコール&囲み取材 ふぉ~ゆ~の福田悠太単独初主演

ふぉ~ゆ~の福田悠太が単独初主演となる舞台『DAY ZERO』が、5月25日~27日の水戸でのプレビュー公演を経て、5月31日にDDD青山クロスシアターにて幕を開けた。30日にはフォトコールと囲み取材が行われた。

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西川大貴梅田彩佳 上口耕平 福田悠太内藤大希  谷口あかり

2007年に米国で公開された社会派映画を原作にした、日本発のオリジナルミュージカル『DAY ZERO』。
2020年のアメリカを舞台に予期せぬ召集令状を受け取った30代の3人の男たちの3週間が描かれる。
出演は、ふぉ~ゆ~の福田悠太、上口耕平、内藤大希、梅田彩佳、谷口あかり、西川大貴という若い実力派6人のみ。劇団「響人」をもち、演出家・俳優としても活躍する吉原光夫の初の対外商業演劇演出作品となる。

誰にでもいつか訪れるかもしれない「その日」。それがDAY ZERO。観客にヒリヒリする緊張感と胸をしぼるような悲しみを抱かせる「DAY ZERO」だ。

《フォトコール》
2020年。徴兵制が復活、対象年齢が35歳まで引き上げられたアメリカ。
34歳の弁護士のジョージ(福田悠太)、タクシードライバーのジェームス(上口耕平)、小説家のアーロン(内藤大希)は中学の同級生。今も毎週末、馴染みのバーで会っている。
その彼らに召集令状が届いた。3週間後には出征しなくてはならない。

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ジョージは順調にキャリアを重ね、健康を回復した妻(谷口あかり)と妊活を始めようとしていた矢先だった。

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家族がなく、自由のため闘う意志を持っていたジェームスは、女学生パトリシア(梅田彩佳)と出会って、自分の中の新たな気持ちに気付き始めていた。

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そしてアーロン(内藤大希)は、「やりたいことリスト」を作り1つずつ実現していくのだが…。

2020年架空の未来の設定ではあるが、彼らに届いた召集令状は「赤紙」と呼ばれた第二次大戦中の召集令状を彷彿させる。とても絵空事には思えないリアルが、総勢6人のキャストの人間像と中村康彦によるギターの生演奏によって、鋭い刃のように迫ってきた。
主人公の3人は、どんな3週間を、そしてどんな人生を選ぶのか? そして自分なら?
究極の人生の選択を、観客も体験する。

《囲み取材》

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―明日、初日を迎えます
福田:水戸のプレビュー公演は本番と同じに行わせて頂いたので、明日の初日も落ち着いてできると思っています。

―初単独主演ですね?
福田:はい。そういうふうに言われると緊張してしまうので、なるべく言わないで頂けますか。(笑) 緊張しちゃうと萎縮しちゃって上手くできないので。

―でも単独主演、良い響きですよね。
福田:そうですね。ありがたいですね。あ、でも緊張してきちゃった!(笑)

―ここDDD青山クロスシアターは辰巳雄大君も初単独主演を行った劇場ですね。
福田:そうなんです。そういう意味では後を追っかける。負けるな!(笑)

―同じ世代の共演者があつまりましたね。
福田:みんな同年代で「よくここまで実力者が集まったな」と。歌・芝居…あと何ですか?(笑) ホントにすごい精鋭たちが集まりました。何役もやる人もいて。
西川:僕は10役くらいやります。

演出家の吉原からたくさんの話を聞いて、「吉原さん…お父さん率いるチームDAY ZERO。 僕等は今、家族同然」という6人。
谷口:私は見知りなのに、初日から受け入れてもらえた。その関係の中で、濃密に芝居を作れてしあわせな環境でした。

―もしタイムリミットが有ったら…
福田:いっぱいご飯食べたいな。友達に会いたいな…。メンバーや先輩にあったりしたい。いろいろ考えました。僕たちが考えてないと伝えられないと思うので、ものすごく考えています。
上口:会いたい人に会うのは一番だと思いますが、僕等は舞台上で表現するのが好きなので、タイムリミットの話をしながら、今舞台上で一番好きなことをしているという不思議な幸せ感はあります。
福田:かっこいい。俺もそれがいい!

―この作品に出会って変わったことは?
福田:「DAY ZERO」に出会って稽古が始まってから、日々の生活が彩り鮮やかに光って見えるというか、小さなことが大事なんだなと気付かされた。絆、友達、生と死など、普段考えているようで考えてないことを、真剣に考えるようになりました。

東京公演は6月24日(日)まで。6月26日(火)愛知、6月28日(木)29日(金)大阪にて上演。
https://stagegate.jp/stagegate/performance/2018/day_zero/

原作:アメリカ映画『DAY ZERO』
ロバート・マルカーニ脚本の映画「DAY ZERO」による 上演台本:高橋知伽江
作曲・音楽監督:深沢桂子
演出:吉原光夫
出演:
弁護士 ジョージ・リフキン:福田悠太(ふぉ~ゆ~)
タクシー運転手 ジェームス・ディクソン:上口耕平
小説家 アーロン・フェラー:内藤大希
女子学生 パトリシア:梅田彩佳
ジョージ・リフキンの妻:谷口あかり
客、他:西川大貴
ギター:中村康彦

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