Open Close

橋本良亮(A.B.C.-Z)&新納慎也が音楽朗読劇『日本文学の旅』囲み取材&ゲネプロ

A.B.C-Zの橋本良亮と新納慎也が出演する音楽朗読劇『日本文学の旅』が9日、東京・よみうり大手町ホールでの初日を迎える。前日8日に囲み取材とゲネプロが行われた。
新型コロナウイルスによる自粛後、ジャニーズ事務所として初めて開幕する舞台であり、初日となる9日が、ジャニーズ事務所前社長のジャニー喜多川氏の一周忌とあって、橋本良亮は意気込み十分。「ジャニーさん見てて!」と囲み取材を締めた。

【囲み取材】

IMG_0241

左から)新納慎也 橋本良亮 上演台本・演出:鈴木勝秀

IMG_0311

橋本:ジャニーズ事務所として自粛開けての初舞台なので、プレッシャーはありますけれど、1ヶ月前にそれを聞いて、もちろんプレッシャーはすごかったんですけど、それを考えるともっと緊張するので「A.B.C-Zのセンターとして頑張ろう」と1ヶ月間やってきた。でもここ最近、実感がわいて「ジャニーズ事務所でトップバッターいけるな」くらいの気持ち、みんなを笑顔にしたいという気持ちが芽生えました。

IMG_0287

―どういう舞台になりますか?稽古はどのようにされてきましたか?
鈴木:コロナの影響で、距離や換気などはしっかりしながらですが、その他は特別なことはなく通常通りです。ただ今回は古典を読んだりするので、初見ではまず(台本が)読めない。読めるようにするには、時間をかけました。どこで文章が切れているのかもわからない。漢字も読めないですし、旧仮名遣いで書きましたから…。

橋本:読み仮名を振るのに3日かかりました…。

鈴木:セリフもとても音楽です。全体が音楽になっていると思って見に来ていただけると有難いです。やっている二人は難しいと思いますが、有名な作品の有名な箇所なので、目をつぶって聞いていただいても入ってきますよ

IMG_0319

―こうして舞台に立てていかがですか?
新納:僕は本当に舞台の人間で、3月に上演中の舞台が中止になって、ひたすら家にいました。でもこうして早い段階で舞台に復帰させていただいて、今日初めて舞台上にいて、有難いし、ほっとします。今日は記者のみなさんですが、(座席が)1つ飛ばしであっても、お客様がいるのはこんなに素敵なんだなと。そして、この作品は劇場でしか感じられないっものがある。劇場でじっくり座って感じていただきたい作品。今日は本当にうれしいです。

―明日がジャニー喜多川氏の一周忌ですね。
橋本:絶対に見てくれていると思うので、自分の中でジャニーさんと会話しながら初日を迎えたいと思います。そして「自粛開けのジャニーズ事務所の最初の舞台が『SHOCK』 や『DREAMBOYS』じゃないんだ」と思われないように(爆笑)、「橋本でよかったな」と言うのを聞いて明日の初日を頑張りたいと思います。

―最後に意気込みをお願いします。
新納:やっと劇場が開きます。万全の対策でお客様をお迎え致します。劇場に来てこそ、感じられるのが演劇の力だと思いますので、対策をして恐れずに劇場に足を運んでいただきたいですし、生の演劇を感じて、この文化を決して絶やさないということを感じていただければ嬉しいです。劇場へお越しください。

橋本:大変な中「観たい!」と言ってくださるお客様がいて、スタッフがいるからこそ、僕たちは舞台に立てています。明日の初日をきれいに迎え、公演を終えてジャニーさんが笑ってくれたらいいなと思っています。ジャニさん、見てて!

IMG_0305

「ハイタッチしたい」(橋本)「ハグもしたい、背負い投げとかもしたい」(新納)と、互いに仲良くなりたいのだが、ソーシャルデイスタンスを保つためにもどかしい思いもしたと言う。ただ劇場入りして、マイクを通してコミュニケーションがとりやすくなった。今後はこれからどんどん仲良くなる?!

【ゲネプロ】

IMG_0335

舞台の上は架空の図書館。ブックコンシェルジュを自負する図書館司書(橋本)が、面白い本を求めてやってきた来館者(新納)に、読書指南を始める。
これまでは海外のSFものを好んで読んできた来館者が、今回読もうと思っていたのは日本文学。
司書がまず薦めたのは古事記。二人の日本文学への旅が始まった。

IMG_0340

2人は『古事記』を手始めに日本の名作中の名作を次々と読み進む。平安の和歌を掛け合いながら朗々と歌い、随筆で平安の心を吐露する。

大嶋吾郎と鈴木佐江子の生み出す変幻自在の音楽と、摩訶不思議な照明が、観客を平安へ、その物語世界へと誘う。海や山や川までも感じさせ、たくさんの人生を覗き見た気になる。

すっかり引き込まれてしまった記者は、聞きかじった名文をつい一緒につぶやいてみたり、『平家物語』から「敦盛」もやると聞けば、あのクライマックスの動詞(!)をどう言い表すのかとドキドキ。

IMG_0341

かたぐるしい話ばかりではない。ふたりの遠慮ない会話に笑ってしまったり、

IMG_0355

名文や名言が刺さるときもあれば、あっさりした扱いの作品には思わずツッコミたくなったり。

IMG_0423

二人と一緒に一喜一憂しながら、いつの間にか時代をさかのぼってきてしまう。
2時間足らずで日本文学も歴史も総閲覧できたようで、お得な気分になると同時に、「読んだことがないあの作品を読んでみたい」…そんな意欲もわいてきた。

目の前で繰り広げられるからこそ、観客は全身で受け止めることになる。演劇のエネルギーの大きさを改めて感じさせてもらった公演となった。上演は7月9日(木)~22日(水)まで、よみうり大手町ホールにて。

音楽朗読劇「日本文学の旅」
上演台本・演出:鈴木勝秀
出演:橋本良亮(A.B.C.-Z)/新納慎也/大嶋吾郎(ヴォーカル・ギター)/鈴木佐江子(ヴォーカル)
公演日:2020年7月9日(木)~22日(水)21回公演
会場:よみうり大手町ホール
チケット:全席指定9,500円(税込)*プログラム付き
公式HP :http://zen-a.co.jp/nihonbungaku/sp/