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こまつ座 10月に新宿にて2作同時上演! 『十一ぴきのネコ』及び 『マンザナ、わが町』

10月1日(木)から17日(土)まで新宿南口・紀伊國屋サザンシアターにて『十一ぴきのネコ』が、10月3日(土)から25日(日)まで新宿東口・紀伊國屋ホールにて『マンザナ、わが町』が同時上演される。

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前列(座り)左より北村有起哉、山内圭哉、2列目左より大堀こういち、福田転球、市川しんぺー、田鍋謙一郎、金子岳憲、木村靖司、3列目左より中村まこと、辰巳智秋、菅原永二

こまつ座は、「日本のシェイクスピア」とも称される作家・劇作家の井上ひさしが1984年に旗揚げし、現在も井上の遺志を引き継ぎ、井上に関連する作品のみを専門的に上演する劇団。
10月に同時上演される『十一ぴきのネコ』と『マンザナ、わが町』はそれぞれ1970年代、今から約40年前に書かれた作品。だが各々の作品が描いているものは過去、現在、そして未来といつの時代にも通じる普遍的なテーマで、その普遍性も井上戯曲の魅力の一つともいえる。
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『十一ぴきのネコ』は、“子どもとその付添いのためのミュージカル”と副題にあるように、子どもから大人まで楽しめる作品として愛されてきた。
2012年上演時と同じく演出を手掛ける演出家・長塚圭史は、「井上ひさしさんの社会を見る目の辛辣さが感じられ、40年前に書かれた作品とは思えないほど面白さと深みのある作品」と本作の魅力を語る。
“今”の日本人、そして現代の人間社会に痛烈な半鐘を鳴らしつつも、井上ひさしによる言葉遊びや笑いにあふれた傑作ミュージカル。親子で観たい不朽の名作がついに東京、大阪、北九州と開幕していく。

manzanar2 笹本玲奈、吉沢梨絵、土居裕子、鵜山仁(演出家)、熊谷真実、伊勢佳世

『マンザナ、わが町』は、実在した真珠湾攻撃以降の日系人収容所を舞台とした作品。
戦後70年という節目の年の企画「井上ひさし戦後70年」の一作品として上演される本作は、国籍や人種を超えて一人の人間として生きていく様を描く作品だ。

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井上ひさしから絶大なる信頼を受けていた演出家のひとりであり、本作の演出を手掛ける演出家・鵜山仁は「井上ひさしさんの作品は、舞台の可能性が感じられ、今後何千年先までもつながっていくエネルギーがある作品ばかりだ」と、『マンザナ、わが町』にも溢れている井上戯曲のエネルギーを実際に体感してほしいと意気込みを語った。

◆『十一ぴきのネコ』  あらすじ◆
野良ネコにゃん太郎(北村有起哉)はいつもお腹を空かせていた。ある日、にゃん太郎は自分と同じようにお腹を空かせている十匹の野良ネコ仲間たち(中村まこと、山内圭哉他)と出会う。みんなで知恵を出し合って、色んなことを試しても、何も食べられなければ飢えて死んでしまう!そんなときに鼠殺しのにゃん作老人(勝部演之)に出会い、目の覚めるような話を聞いてしまった。「あの星の下に大きな湖があって、そこには途方もない大きな魚がいるそうな」一大決心!大きな魚を求めて十一ぴきのネコが大冒険の旅に出た!
はたしてネコたちは満腹感を味わうことが出来るのか?

公演タイトル こまつ座 第112回公演・紀伊國屋書店提携
『十一ぴきのネコ』

公演日程 2015年10月1日(木)~10月17日(土)
会場 新宿南口・紀伊國屋サザンシアター(紀伊國屋書店新宿南店7F)

作 井上ひさし
演出 長塚圭史
出演 北村有起哉 中村まこと 市川しんぺー 菅原永二 金子岳憲 福田転球
大堀こういち 木村靖司 辰巳智秋  田鍋謙一郎 山内圭哉 勝部演之
荻野清子(ピアノ演奏)

入場料        一般:7,000円/子ども:1,100円(3歳以上~小学生)/学生割引:4,000円(全席指定・税込)
お問合せ       こまつ座 03-3862-5941   http://www.komatsuza.co.jp/

<地方公演>
●大阪公演
公演日程 2015年10月24日(土)13時・18時、25日(日)13時
会場・お問合せ シアターBRAVA!  TEL 06-6946-2260(10時~18時)
●北九州公演
公演日程 2015年 11月7日(土)14時、8日(日)14時
会場・お問合せ 北九州芸術劇場 中劇場 TEL 093-562-2655

『十一ぴきのネコ』スペシャルキャストトークショー
★10月11日(日)12:30公演後 北村有起哉 他5名
★10月15日(木)14:00公演後 山内圭哉 他5名  ♪他5名は当日までのお楽しみ♪

井上ひさし戦後70年特別アフタートークショー
★10月5日(月)14:00公演後 長塚圭史(演出家)「子どもと大人のユートピアを探して」
★10月8⽇(木)14:00公演後 宮尾節子(詩人)「ふつうのことを ふつうにいえば」
※アフタートークショーは『⼗⼀ぴきのネコ』のチケットをお持ちの⽅はどなたでもご⼊場いただけます。
ただし、満席になり次第ご⼊場を締め切らせていただくことがございます。※出演者は都合により変更の可能性がございます。

『十一ぴきのネコ』バックステージツアー 〜ネコたちの世界を探検しよう︕〜
★10月10⽇(土) 17:30公演後
★10月12⽇(月・祝)17:30公演後 (所用時間:約15分)
※3歳〜中学生のお客様を対象としたバックステージツアーです。
※舞台にあがり、舞台監督のガイドのもと、舞台の上から客席を眺めたり、舞台裏を覗いたり、本番で使っている舞台装置にふれることが出来ます。
※保護者の⽅は客席(移動可)でお待ちいただきますが、舞台上のお子様を写真撮影することが出来ます。
※『⼗⼀ぴきのネコ』のチケットをお持ちの⽅はどなたでもご参加いただけますが、参加人数によってはご⼊場を締め切らせていただくことがございます。

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左より熊谷真実、笹本玲奈、後列(立ち)左より伊勢佳世、吉沢梨絵、土居裕子

◆『マンザナ、わが町』 あらすじ◆
1942年3月、カリフォルニア州マンザナ強制収容所。
4か月前の真珠湾攻撃以来、日系アメリカ人に対する「排日」の気運は一気に高まっていた。特に西海岸に住んでいたおよそ11万人は、奥地に急造された10カ所の収容所に強制収容されることになった。
そのうちの1つ、スペイン語で「リンゴ園」という意味の名の土地につくられた「マンザナ収容所」。砂漠の真ん中のバラックの一室に集められた5人の女性たち。ジャーナリスト(土居裕子)、浪曲師(熊谷真実)、舞台奇術師(伊勢佳世)、歌手(笹本玲奈)、映画女優(吉沢梨絵)―――。収容所長から彼女らに下された命令は「マンザナは決して強制収容所ではなく、集まった日系人たちの自治によって運営されるひとつの町なのだ」という内容の朗読劇『マンザナ、わが町』の上演。
日系人として受けた差別的な境遇を語り合い、自分の中の日本人らしさとアメリカ人らしさが明らかになるなかで、アメリカ建国の理念とは反している収容所を美化した台本の内容をめぐって激しく対立する5人。
果たして『マンザナ、わが町』は上演されるのか。

公演タイトル     こまつ座第113回公演・紀伊國屋書店提携
『マンザナ、わが町』

公演日程 2015年10月3日(土)~25日(日)
会   場 新宿東口・紀伊國屋ホール(紀伊國屋書店新宿本店4F)

作 井上ひさし
演 出 鵜山仁
出 演 土居裕子 熊谷真実 伊勢佳世 笹本玲奈 吉沢梨絵

入 場 料 7,000円/夜チケット6,500円/学生割引4,000円(全席指定・税込)
お問合せ こまつ座 03-3862-5941  http://www.komatsuza.co.jp/

『マンザナ、わが町』スペシャルキャストトークショー
★10月12日(月・祝)13:30公演後  土居裕子 熊谷真実 伊勢佳世 笹本玲奈 吉沢梨絵

井上ひさし戦後70年特別アフタートークショー
★10月19日(月)13:30公演後 浜矩子(エコノミスト・同志社大学大学院教授)「正義と平和が抱き合う先に」
井上ひさし戦後70年特別アフタートークショー
★10月4日(日)13:30公演後 落合恵子(作家・クレヨンハウス代表)「声の小さきものの側から」
※アフタートークショーは『マンザナ、わが町』のチケットをお持ちの方はどなたでもご入場いただけます。
ただし、満席になり次第ご入場を締め切らせていただくことがございます。
※出演者は都合により変更の可能性がございます。

10月同時上演セット観劇特典
『十一ぴきのネコ』(10月1日〜17日 紀伊國屋サザンシアター)と
『マンザナ、わが町』(10月3日〜25日 紀伊國屋ホール)の
両公演のチケット半券をお持ちのお客様に、劇場にて井上ひさしスペシャルグッズをプレゼント!