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樋口一葉没後120年記念『頭痛肩こり樋口一葉』製作発表 永作博美主演で8月~9月上演

2013年にこまつ座100回記念公演として上演された井上ひさし作の名作舞台『頭痛肩こり樋口一葉』。これまでに小泉今日子、有森也実、原田美枝子ら、そうそうたる女優陣が一葉役を演じ、これまでの上演回数は775回。
樋口一葉没後120年となる2016年夏、この名作舞台を樋口夏子(一葉)役に永作博美を迎えて全国ツアーを行う。
5月25日都内でキャストがそろって製作発表が行われた。
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左から 愛華みれ、若村麻由美、三田和代、永作博美、熊谷真美、深谷美歩

永作演じる一葉役以外のキャストは2013年のまま。自らを「新入り」と称した永作は、「井上ひさしさんが感じた樋口一葉を端から端まで出していけたら」と意気込みを語った。

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また永作は「こんなにずっとしゃべっているの?!」と楽屋のにぎやかさに驚いたとも話した。

今年女優として50周年と迎えた三田和代は一葉の母親役。「(井上ひさしの脚本の)『藪原検校』を見た時に体に衝撃が走ったというか、感動してしまって、こういう作品をやらなきゃいけない、こういう作品に出られる役者にならなきゃいけないと思った」と、井上作品との出会いを語り「演劇生活51年目の最初の一歩を井上作品でスタートできることを、誇らしく嬉しく感じています。井上先生のお書きになった大切なひとこと、ひとことを落とさずにお客様に伝えて、幸せな気分で劇場を出て行って頂けるように稽古を重ねたいと思います。

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中野八重役の熊谷真実は「出て来る度に波乱万丈な八重さんを愛情を持って演じてあげられたらと思っています」。

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遊女の幽霊役の若村麻由美は、舞台には登場しないその遊女の生前の姿で登場。「一葉さんの思い描く死の象徴として私は登場します」「女たちが1人、また1人とだんだん幽霊になっていき、最後には死ぬのが怖くなくなるお話です」と話しとキャストから大きな笑いが起こった。

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こまつ座代表の井上麻衣も出席

三田和代には女優として50周年を祝うケーキが準備され、花束が渡された。三田は「気が付いたら50年経っていた。井上先生に出会えたことは、私にとっては大きな宝です。長い劇団生活を離れて1人で歩くようになって最初にやった作品は、蜷川幸雄さんの『にごりえ』という樋口一葉の作品。そこから樋口一葉さんとの出会いがはじまり、なんと長いつきあいをしていることかと思います。 こうやってまだ舞台にたてることが本当に嬉しいです。皆に負けないように体を鍛えながら、もうしばらく舞台に立っていたいなぁと思います。がんばります」と年齢をまったく感じさせない見事な話ぶりだった。

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公演は2016年8月5日(金)~25日(木)日比谷シアタークリエを皮切りに、9月には全国ツアー(兵庫、新潟、宮城、山形、滋賀、長崎、愛知)を行う。
東京公演チケット発売日は6月4日(土)
問合せは 東宝テレザーブ 03(3201)7777