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KAAT 4月上演 早見あかり初舞台 『夢の劇―ドリーム・プレイ』制作発表  演出家、脚本家、振付も出演!

「神インドラの娘アグネスが、絶望的でグロテスクな人間界を旅していく」(長塚談)というヨハン・アウグスト・ストリンドベリ原作の『夢の劇―ドリーム・プレイ』が、白井晃のKAAT芸術監督就任第一作として白井晃演出で上演される。

KAATの2016年ラインナップは発表された1月19日、 『夢の劇―ドリーム・プレイ』の制作発表も行われ、メインキャストが勢揃いした。

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前列 左から 白井晃 長塚圭史 早見あかり 田中圭 森山開次
後列 左から 那須佐代子 山崎一 江口のりこ 玉置礼央

白井は「芸術監督就任第一作として、なんとか一緒にものを作っていきたいと(長塚圭史に)お願いして叶った」と台本を依頼したことを説明。100年前に書かれた作品だが「今の生活環に近い物として描けないか…」と語った。
台本と出演を担う長塚は「神インドラの娘アグネスが、絶望的でグロテスクな人間界を旅していく」「「不思議の国のアリスが旅していくように、そこでも希望の光をみつけていく」物語で「アグネスが田中圭演じる詩人を心の支えにする」「人間賛歌であり芸術賛歌である作品がKAATの(白井芸術監督就任の)最初の作品となり、白井さんが祝祭的に作っていこうと思っているのは非常に明るい予感がする」 と語った。

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出演と振付の森山開次は「白井さんの稽古場に缶詰になるのが夢」「鍵は身体表現ではないかと」「稽古場で皆さんの身体性を引きだしていければいい」「みなさんにダンスしていただければ」と語った。

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神インドラの娘アグネス役で、舞台初出演初主演となる早見あかりは「右も左も分からず、今ここに立っています。緊張というより不安というよりも怖いという気持ちが、今私の心の声で。なんとなく、それとなく避けてきたものに今回、チャレンジするということで、たくさんたくさん迷惑をかけてしまうのかなと思います。でも頑張りたいと思っています」と一気に話すと、突然「緊張で、こんなの初めてです、ごめんなさい」と涙ぐんでしまった。 だが「こんなに幸せな記者発表の場で泣いちゃってごめんなさい!がんばります」と謝ると、白井に「泣きながら、そんだけしゃべれたら立派なものだ」と言われて笑顔を見せた。

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「ダンスのセンスがないのでどうしようかと思っている」という田中圭。「みなさんで1つの舞台をつくるのは楽しいのですが、楽しさの中にもつらさがあって、そのつらさの中にも楽しさがある。密な時間をすごしていければ」と語った。

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早見は「何もわからないところにほり投げられる(アグネスという)役が、初舞台となる自分に通じる」と「何かをつかんできたい」と女優魂を感じさせた。

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 『夢の劇―ドリーム・プレイ』は2016年4月12日(火)~30日(土) KAAT神奈川芸術劇場〈ホール内特設ステージ〉にて。

その後、5月4日(水・祝)5日(木・祝) まつもと市民芸術館 実験劇場、5月14日(土)15日(日)兵庫県芸術文化センター 阪急中ホール。