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「Being at home with Claude~クロードと一緒に~」  4月17日の初日に向けてコメント到着

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昨年5月に日本初演を行い、絶賛された舞台「Being at home with Claude~クロードと一緒に~」が、新たなキャストを迎えて4月17日からシアタートラムにて再演される。
この舞台に出演する3人からコメントが到着した。

松田凌 「彼」役
「いざセットを前にすると、震えが止まりません。これは武者震いか、「彼」を演じる重さによる震えか……。ものすごく大きな役を頂いたと思っています。僕は「彼」が生きることの意味と、この世界で感じていたものを、僕の身体、心も全部投げ出して、まっすぐに演じます。そしてこの場所で壊れるぐらいの覚悟です。壊れて、そしてここらか僕の新しい何かが始まると思っています。「彼」を観たら、きっと何か感じるものがあると思う。ほぼ音はなく、照明も変わらず、場面転換もない。役者が丸裸で舞台上に投げ出された状態で芝居しています。とてもつもない衝撃を与える自信があります。ぜひ楽しみに観に来て下さい」

山口大地 刑事/速記記者役(スウィッチ・キャスト)
「刑事と速記者をスウィッチ・キャストで演じるという良い経験をさせて頂いています。唐橋さんと比べて経験が少ないですが、今の自分だからできる、何も考えずに実直に、男臭い刑事をみせたいです。逆に速記者のときには、ちょっとミステリアスなキャラクターで。稽古場でやってきた以上のものをしっかりお客さんの前でみせられるように本番に臨みたいです。素晴らしいセットで、ここに「彼」と刑事が現れたら、一気に作品の世界に引き込まれると思います。DVDにはならないそうなので、一公演一公演、観に来た方々と共有する空間は特別。僕らにとってもみなさんにとっても財産になる作品になればと思っています」

唐橋充 刑事/速記記者役(スウィッチ・キャスト)
「シアタートラムといえば僕にとっては聖地のような、憧れの劇場のひとつです。その舞台にいざ立つとなると……ちょっと恐いですね。スウィッチ・キャストの稽古は思ったより大変でしたが、山口くんが考える刑事、速記者像が全く違っていたので、お互いの演技が気にならずにスムーズに役に取り組むことができました。戯曲がすごく良くて、初演のパフォーマンスはすごかったから、観に来る方は期待されていると思うので荷が重いですが、僕が舞台を観て衝撃を受けて俳優を志した時のように、今回の僕らの芝居から、観に来た方の良いきっかけにつながったらいいですよね」

*あらすじ*
自首してきた「彼」は、苛立ちながら刑事の質問に、面倒くさそうに答えている。男娼を生業としている少年=「彼」に明らかに軽蔑した空気で対応している刑事。被害者は、少年と肉体関係があった大学生。インテリと思われる青年が、なぜ、こんな安っぽい男娼を家に出入りさせていたか判らない、などと口汚く罵りながら犯行状況を確認している。押し問答のような対応をする少年との取り調べ時間の長さに対して、十分な調書を作れていない状況に、室内の空気は険悪。殺害後の「彼」の足取りの確認に始まり、どのように二人が出会ったか、どのように被害者の部屋を訪れていたのか、不貞腐れた言動でいながらも包み隠さず告白していた「彼」が、言葉を濁し、または彼の言葉では説明しきれないのが、殺害の動機。
殺害後の行動については饒舌に語る「彼」が、殺害動機については刑事に理解できない曖昧な言葉を繰り返す。
順調だったという二人の関係を、なぜ「彼」は殺害という形でENDにしたのか。
浮気でも、大学生にあきた訳でもない、その殺害の理由を“彼”がようやく語り始めた時、判事の到着時間となり、その理由に心を打たれ始めた刑事が、やるせない思いのままで彼は部屋を去る。
裁判所の判事室という密室を舞台に、4人だけの登場人物。
「彼」と刑事の濃厚な会話から紡ぎ出される真実までの全1幕。
(上演時間:約100分)

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公演概要: 「Being at home with Claude ~クロードと一緒に~」
◇作   :ルネ=ダニエル・デュボワ
◇翻訳  :イザベル・ビロドー/三宅 優
◇上演台本・演出:古川 貴義
◇出演  :松田凌  山口大地  唐橋充    鈴木ハルニ
◇公演会場 シアタートラム
◇公演日時 4 月17日(金)~23 日(木) 全10 公演
※R-15 と同程度のセクシュアルな表現があるため、15 歳未満の入場をお断りします。
◇HP : http://www.zuu24.com/