
新原泰佑が主演し、ヒロインに北香那を迎えた、ミュージカル『獅子 THE LION-BEAT』が、10月4日より上演される。初日前会見とゲネプロが行われた。

本作は1965年に 新宿コマ・スタジアム(後の新宿コマ劇場)でたった一日だけ上演された寺山修司作の幻のミュージカル。ゲーテ『ファウスト』のパロディを下敷きに、寺山作品のエッセンスがエネルギッシュに絡みあう作品を、杉原邦生が演出を手掛け新宿歌舞伎町のど真ん中、THEATER MILANO-Zaで上演する。音楽は☆Taku Takahashi[m-flo] 。
【ゲネプロ】

オープニングは意外な場面から・・・

そしてヒロイン・中町弓子(北香那)がミュージカルらしい登場!


主人公は、非力な普通の青年・米沢貞夫(新原泰佑)。ボクシングが大好きで、ボクサーになりたかったこともあった。が、踏み出す勇気がなく、TVのボクシング放送を楽しみにする平凡な毎日を送っていた。
この日もボクシング番組に見とれ、弓子とのデートをすっぽかして、弓子に怒られたばかり。

そんな貞夫の前に、謎の男・帽子の雨(橋本さとし)が現れ「ボクサーになりたいと思わないか」と誘いかけた。

ボクサーとしての能力を手に入れるかわりに「ことばを失うと契約だ」と帽子の雨は言う。


迷いはするが、貞夫は帽子の雨と契約する。


場面は変わって木頃(田口トモロヲ)のボクシングジム。元チャンピオン所骸二(岡田義徳)と木頃の手下(さとうこうじ)が、所の再起のための助力を木頃に頼みにきていた。だが、すげなく断られていた。

そこに、帽子の雨に連れられて、貞夫がやってきた。帽子の雨の推薦で、ド素人の貞夫が、ジムに入るテストを受けることに。

対戦相手は、腕自慢の大岡(勝矢)。

コテンパンにやられる貞夫。


だが、しかし

なぜか大岡を倒した!そして貞夫は、デビューし、7連勝。

大注目を集める。

かつてチャンピオンだった所骸二(岡田義徳)と木頃の手下(さとうこうじ)に、貞夫にボクサーの短い選手生命とその後について語っていると、貞夫に興味を抱いた記者の五味卓也(田中俊介)が現れて…。

「なぜ、君は経験がないのに勝てるのか?」と尋ねてきた…
【取材会】

後)さとうこうじ 田中俊介 岡田義徳 勝矢
前)杉原邦生 橋本さとし 新原泰佑 北香那 田口トモロヲ

新原:やっと皆様の前にこの作品を届けることができる機会が訪れて、本当に嬉しく思っています。この作品は61年ぶりに上演されます。この新宿歌舞伎町という町が、作品の、そして我々のテーマの1つでもあるので、そこもしっかり受け取ってもらえたら。場所ごと楽しんでいただきたいと思っています。

北:こんなに素敵なメンバーとアンサンブルの方たちと、みんなと一緒に作ってきた舞台なので、ひたすら楽しみたいなって思ってます。私はミュージカルはデビュー以来、16年ぶりになるので、エンジンから作り直さなきゃという気持ちで稽古に挑んで、大変なことばっかりだろうけど、全部楽しもうと思っていました。けれど皆さんのおかげでずっと楽しかったです。アンサンブルのみなさんのパワフルな踊りと生命力にいつも元気づけられながら、ほんとに奇跡の皆さんが集まったような感覚で、毎日楽しく過ごしていました。

田中:稽古場では分からなかったことが、劇場に入って可視化され、各部署の方たちの力を目の当たりにして、ものすごいものが出来上がってると我々も感じています。早く見てもらいたいですね。
僕は新原くんと2度目の共演ですけど、今回は歌、ダンスだけじゃなく、チャレンジをいくつもしていて、我々が思う上の上を見せてくれて、彼にびっくりする稽古場でした。僕は「かっこいいな」「いいなぁ」「悔しい」といろんな気持ちになりました。
勝矢:時は来た。あとはやるだけだ!
主演がハリー・ポッターのような感じですけども、(新原が「(眼鏡を指して)ここだけです」)ハリー・ポッターとは違う、すごい魔法をかけてくれるので、その魔法にかかりに来てほしいです。とっても素敵な世界に踏み入れるのは、ここに来なきゃわからない。だから、ぜひ来てほしいです。
さとう:この猥雑な新宿歌舞伎町のど真ん中の劇場で、昭和の物語を上演できるのを楽しみにしてます。僕は今まで寺山さんの作品に5回ぐらい関わらせてもらったことがあるんですけれども、今回のものは今までにない、全く新しい寺山さんの作品になっていると思います。

岡田:始まりますけれども、終わるまで完成の形が見えないことが楽しみなんじゃないかなと思います。どんどん完成されていくと思いますし、日々変わっていく舞台だと思うので、どの日を見ても楽しいと思うので、ぜひみんなに見てほしいです。僕は元チャンピオンの役なんですけど、皆さんより1週間ぐらい早くボクシングの稽古がありまして、そのボクシングの稽古がきつい、やばかったです。(笑)
田口:僕は人生初のミュージカルなんですよね。それで、たぶん、人生で最後のミュージカルになる。(登壇者が驚きつつ爆笑!)ミュージカル俳優の方とアンサンブルの方たちが素晴らしすぎて、その技術力・スキルが圧倒的で、稽古場ではそういうほんとにすごいスキルを見せていただいて刺激になりました。

橋本:稽古の8割は振り付けだったんです。アンサンブルの方は、もうすごい!その皆さんのダンスのシーンは凄い見ごたえのある、上質なミュージカルになっていると思います。演技の稽古は2割ぐらいあったんで、そこはアングラということで、何が出るかわからない、そういう楽しみもあると思いますし、僕らもそこを楽しみながらどんどん芝居も成長させていきたいと思います。
僕、悪魔(役)なんですけれども、配信では『僕はどっから出るかわからない』みたいな話をしましたけれども、意外と普通に出てきます。そこは演技力で悪魔を演じていきたいと思います。
稽古場を見ていて暑くなると同時に、そのパワーに負けてくるというのか、おっさんになって涙もろくなったのか、結構泣ける芝居にもなってたりしています。悲しい涙じゃなくて、人間の熱、その生々しさに感動する作品です。新原くんのお母さんは絶対泣くでしょう。
杉原:僕は学生時代から演劇始めて、寺山さんの作品に20代前半の時に出会ってすごく衝撃を受けました。理屈じゃない、何か言葉で言い表せないエネルギーや、言葉の美しさ、不条理な世界、そういうものに圧倒されて、こういう世界を僕もいつか自分で演出してみたいと思っていたので、「ようやくできる」という気持ちと、僕がこの寺山さんの作品を変に解釈しすぎたり、寺山さんの作品じゃないものに見えるものにしたりしてはいけないとも同時に考えながら作ってきました。1番苦労した点、面白かった点、考えようがあった点は、61年前の昭和40年代の話を、今、令和のこの新宿の新しいピカピカした劇場で上演することを、どのようにお客さんに納得してもらいながら違和感なく楽しんでいただけるかと言う点です。空間や ☆Taku Takahashiさんの音楽、照明、音響のスタッフワーク含めて、当時の寺山さんの作品をご覧になったお客さんが感じた興奮や驚き・衝撃を、今のお客さまにこの劇場で体感していただけたらいいなと思って作りました。

新原:稽古はずっと楽しくて。理由は1つだけ。皆さんがすごくて、パワフルであり、個性的であり、想像しないお芝居をされる。こう来るだろうなと思っているお芝居の何歩も先をいった解釈のお芝居をされている。それを見て、自分はすごく刺激を受けました。皆さんと楽しみながらやったのが思い出の1つですし、それをそのまま舞台上にのせられたらいいなと思ってます。登場の仕方が毎回違う田口さんがいらっしゃったり、途中ですごい変な笑い方したりとか。(田口が「そういう演出なんです」橋本「これはちょっと見どころです」)。すっごくセクシーに歌って踊る橋本さんがいらっしゃったり、メンズが多い中、ヒロインで凛として立ってらっしゃる北さんに刺激される毎日でした。
Bunkamura Production 2026
ミュージカル『獅子 THE LION-BEAT』
東京公演:2026年10月4日(日)~20日(火) THEATER MILANO-Za
大阪公演:2026年11月7日(土)・8日(日) SkyシアターMBS
作 寺山修司
演出 杉原邦生
音楽 ☆Taku Takahashi[m-flo]
潤色 桑原裕子
振付 北尾亘
出演 新原泰佑 北香那 田中俊介 勝矢 さとうこうじ 岡田義徳 田口トモロヲ 橋本さとし
希良々うみ 加藤翔多郎 片桐美穂 大平祐輝 佐藤匠
朝丘小百合 矢崎諒 植村理乃 加瀬友音 桑原あみ
渡来美友 藤井颯 渡邊気 紙谷昇世
公式サイト https://www.bunkamura.co.jp/cocoon/lineup/shishithelionbeat.html


















