
映画『RYUJI 竜二』のジャパンプレミアが、10月7日、東京・TOHOシネマズ新宿にて行われ、主演の柳楽優弥をはじめ、共演の川栄李奈、萩原利久、JUNON (BE:FIRST)、三宅健、RYUKI (MAZZEL)、伊藤英明と、水田伸生監督が舞台挨拶に登壇した。
1983年に公開され、時代を超えて熱狂的に語り継がれてきた『竜二』は金子正次の生き様と劇的な運命とともに、日本映画史に刻まれる“伝説”となった。 それから43年の時を経て、その魂を受け継ぐ新たな作品、映画『RYUJI 竜二』があらたに誕生。
新宿・歌舞伎町を舞台に、裏社会で生きながらも、愛する家族を守ろうともがく竜二を柳楽優弥、竜二を愛する芯の強い女性・まり子を川栄李奈、竜二の背中を追い続ける実直な舎弟・直役に萩原利久、もう一人の舎弟・ひろし役をBE:FIRSTのJUNONが演じ、水田伸生監督がメガホンをとり、現代ならではのリアリティとともに描き出す。


この日のイベントに、約65倍という高い倍率の中当選した観客たちの大きな拍手で迎えられた登壇者たち。本作の初お披露目となり、柳楽は「一番最初にオファーをいただいたのが7年前らしく、自分でも忘れちゃうくらい月日、年月が経って、ようやく観ていただけるのは本当に嬉しいです」と感慨深げ。

川栄も「ヤクザ映画って特に若い女性とかは馴染みがあまりないと思うんですけど、キャストの役の気持ちだったり、今の時代にも通ずるような愛情や人情、義理といったものが、見てくださる方に届いたらいいなと思いました」と思いの丈を口にした。


萩原は「43年前の作品を観たことがある方からも連絡が来て、本当に長く愛されている作品なんだなというのを、実感しましたね」と話すと、JUNONも「父親や祖父も原作の方の『竜二』を知っていて驚いていましたし、映画好きの友達から『(出演を)すごいじゃん』と連絡が来ました」と作品の大きさを実感していた。
7年前にオファーを受けていたという柳楽は「自分が29歳くらいの時で、その時にはできないなと思います。年月が経った分、監督やプロデューサーさんと会話を重ねることができたので。前作の『竜二』はおそらく時代が作り出したというか、ある種奇跡的な巡り合わせによって生まれた作品だと思っていて。だから今回、自分が参加する意義みたいなものは一体どこにあるんだろうというのを考えたり、見つけられたりするような年数にもなりました。今できてよかったなと感じています」と7年の月日に思いを寄せた。

前作の『竜二』をリアルタイムで観ていたという監督は「7年前に柳楽さんにお話をした時には、実はもう1冊、本(脚本)があったんです。ただその後、4パターン本を作ったんです。最初は現代に置き換え、2作目は地方都市に置き、3作目は韓国人の脚本家に書いていただいて日本語に翻訳したり。腕のある脚本家が書いていますから、その都度面白いのだけど、どうも味わいが違うなと悩み抜いて。そうか、元々の金子(正次)さんが作った時代感があるからこその『竜二』なんだなと。そこに戻ろうと決めて、それからも柳楽さんとは話し合いを重ねました。本当に有意義な時間でしたね」と回顧し、作品(の脚本)が出来上がるまでの経緯を明かした。
過去の話から始まる本作だが、撮影は柳楽、川栄、萩原、JUNONの4名でのアパートのシーンから始まった。アパートの部屋が昭和59年から平成2年という時代感が詰まっているが、撮影を振返り、柳楽は「楽しかったです。“こういうキャラクターだから”と皆でそれっぽい雰囲気で頑張るというより、これはヒューマンドラマだと感じていたので、妻や兄弟の絆みたいなものが作れたらいいなと。あと、モノクロになったのも僕は好きでしたね」と満足気。
川栄は「画角やサイズ感も。その時まで知らなかったので、利久くんと横並びになった時に『(画面に)入らないからもうちょっと近くに』と言われてサイズ感を確認したんです。そういった部分も現代と昔で分けているのが素晴らしいなと思いました」と監督のこだわりを吐露。
萩原は「アパートの過去パートから撮影ができていたので、それを経てその先のパートに進んでいけるという、順撮りのように時系列を追って撮影できたのも、演じる上ですごくありがたかったですね」と感謝する。

JUNONは「家のセットが住めるんじゃないかと思うくらいリアルで。昔住んでいた家に間取りが似ているなと思って。小さい頃に住んでいたところに似ている気がして、懐かしい気持ちになりました」としみじみ。

また、柳楽と川栄は共演が4度目、夫婦役は2度目となるが、柳楽が「4作も共演させていただいているというのは、役作りとかではなかなか作れない関係性なので、そういうものも生かせたらいいなと思って現場にいました」と述べると、川栄は「私は柳楽さんが出る作品は全部出る!と決めているんです。なので今回もすぐ『出ます!』と即答したくらい。本当に絶大な信頼とお芝居の素晴らしさがあるので、間近でまた一緒にお芝居をさせてもらえる機会をいただけて、とても嬉しかったです」と共演を喜び、満面の笑みを浮かべる。すると、監督が「そんな自動的に決まるんだったら、あんな一生懸命お願いしなくてよかったじゃない(笑)」と苦笑い。川栄は「もちろん、監督の存在もすごく大きな決め手でした!」とニッコリ。

柳楽、萩原、JUNONの兄貴分と舎弟の関係性について、試写の段階から「3人がエモい」と声が上がっているが、自然とその関係性が築けていけたそうで、「相性がいいのかもしれないですね。現場で自然と見つけていったのかなと」と柳楽。萩原とJUNONも納得顔で頷いていた。


三宅は、竜二の昔なじみの兄弟分という役柄を演じているが、三宅は「竜二とカズは10代の頃からおそらく一緒に競い合ってきた仲なので、映画の中ではそうしたシーンは描かれないんですけど、2人が長く過ごしてきた時間みたいなものが滲み出たらいいなと思って、柳楽くんと向き合ってお芝居をさせていただきました」とコメント。そして、「当然ですが薬物をやったことはないので、映画やドラマでしか見たことがなくて。薬物依存を経験された、現在は弁護士の方で元ヤクザ・売人だった方に取材をさせていただいて、『どういう状態になるんですか?』といった話を色々伺いました」と役作りに苦労も。

水田監督とは30年以上の長いお付き合いのある伊藤は竜二との対峙について「割とカロリーの高いシーンで。柳楽くんは普段は気さくで温厚で、隣にいるようなあんちゃんという雰囲気なんですけど、いざ本番が始まると役が乗り移ったように集中力が本当に素晴らしくて。そこにはリアリズムがあって、即興性があって、ものすごく静かな凄みみたいなものを間近で見せてもらって、本当に学ばせていただきました。あまりにも芝居を見入ってしまって、自分のセリフを忘れそうになる瞬間があったくらいです。心地よい緊張感の中、水田監督がやりやすい環境作りを率先してくださって、とても過ごしやすい現場でした」と柳楽と監督を称えた。
劇中で終始ボコボコにされている役の萩原。「全編のうち半分以上は何かしら顔が傷ついている状態だったんじゃないかというくらいで。ボコボコにされるシーンはだいぶ視界が悪かったですけど、お芝居をする上では、自分では作り出せない不自由さが相まって緊張感が増し、より没頭できた気がします。そういった不自由さもありがたくいただきながら演じていました」と役と向き合っていた様子。


イベント冒頭で監督から「10月4日、誕生日おめでとう!」と突然祝福を受けたRYUKIは、今作で本作でスクリーンデビューを果たした。RYUKIは「自分の人生の中でスクリーンデビューする日が来るとは思っていなかったので本当に嬉しかったですし、『竜二』という人として大切なものを教えてくれる映画に携わることができて光栄でした。初めての演技ということもあって、監督にお勧めされた映画を見て勉強したんですが、その中で“内に秘める悪”みたいなものを大切にしました。普段のプライベートでは出ないような感情を絶対に作り上げなきゃいけないと思って、たくさん映画を見て勉強しました」と気合も十分。
MAZZELのメンバーからは「『RYUKI、演技できんの?』って(笑)。グループでは最年少なので、メンバーからは心配の方が多かったです」と照れ笑いを浮かべる。アクションシーンもあり、萩原たちから「身体能力が高い」、柳楽からも「アクションって、受け身の人のリアクションでリアルに見えたりするらしいんです。凄いなって」と言われ、初の映画出演に自信を見せていた。
撮影時期は寒かったそうで、「みんなでこたつを囲んで・・・」と言うと「ストーブでしょ?」と総ツッコミを受けるRYUKIだった。
さらに、竜二が愛する妻と息子、そして血より濃い繋がりの兄弟という2つの家族の間で大きな葛藤を抱え「人情か愛か、竜二は最後に何を守るのか」というコピーにちなんで、「人生における“究極の選択”だった出来事」をフリップに書いて発表することに。



柳楽は「事務所に応募した時」とし、「はじめは踊って歌いたかったんですよ」と告白。川栄は「俳優人生」と書き「アイドルか俳優かどちらかを決めたとき」と説明した。萩原は「最前列」。「バスケットの試合で1ゲーム90万円したんです。でも、体験にお金を使うようになりたいと思うようになった」と。JUNONは「オーディション」で「この世界に入るために、企業の就職内定を辞退しました」というエピソードを。RYUKIは「マネージャーさんに内緒で眉毛にスリットを入れるか迷った時」、三宅は「変わらないために変わる」と。そして伊藤は「JUNON」。隣に立つJUNONではなく、「30年ほど前に『ジュノン・スーパーボーイ・コンテスト』のオーディションを受けたことで人生が大きく変わった」と笑顔。

それぞれが本作への熱い想いを話すなか、最後に柳楽が「前作の『竜二』を観た時に感じたのは、時代のスピードに乗りきれない葛藤でした。そして今回の『RYUJI 竜二』も、まさにAI革命など変化の真っ只中にある現代において、ひたむきに自分を探し、背骨を強くしていく姿を描いています。岐路に立たされている方の背中を押したり、寄り添えたりする作品になっていれば嬉しいです」とメッセージを送り、舞台挨拶を締めくくった。

【ストーリー】
1984年(昭和59年)から1990年(平成2年)にかけての、新宿・歌舞伎町。
腕っぷしが強く、情に厚いヤクザ・竜二(柳楽優弥)は、舎弟たちから慕われる男。愛するまり子(川栄李奈)と出会い、息子が生まれ、守るべき家族を得たことを機に、裏社会から足を洗うことを決意する。
カタギとなった竜二は、酒屋の配達員として懸命に働き始めるが、決して楽ではない。それでも、自ら望んで手に入れた、慎ましくも穏やかな暮らしのはずだった。
しかし、薬物に溺れた兄弟分・カズ(三宅健)、そして舎弟であり、竜二にとって“もう一つの家族”でもある直(萩原利久)とひろし(JUNON)が、再び竜二の前に現れる。
【作品情報】
タイトル:『RYUJI 竜二』
原作:金子正次「竜二」
主演:柳楽優弥
出演:川栄李奈 萩原利久 JUNON(BE:FIRST)
田中美里 RYUKI(MAZZEL) 千原ジュニア
三宅健 伊藤英明
監督:水田伸生
脚本:冨岡淳広
企画プロデュース・制作:セディックインターナショナル
制作協力:ダブル・フィールド
配給:カルチュア・パブリッシャーズ
コピーライト:©︎2026「RYUJI」製作委員会
公式X、TikTok、Instagram@ryujimovie_jp
公式サイト https://www.culture-pub.jp/ryuji_movie/
上映劇場一覧:https://eigakan.org/theaterpage/schedule.php?t=RYUJI
2026年10月30日(金)全国公開!





















