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東西ジュニアが出演 舞台『サマータイムマシン・ブルース』開幕!

ヨーロッパ企画の名作を、川﨑皇輝、元木湧、安嶋秀生、長瀬結星、大西風雅、阿達慶、髙橋曽良ら東西ジュニアの出演により上演する舞台『サマータイムマシン・ブルース』が、10月22日に初日を迎えた。
東京IMM THEATERでの公演は11月2日まで。その後、愛知・大阪の3都市で上演する。公演は休憩なし、

「サマータイムマシン・ブルース」は、上田誠(ヨーロッパ企画)の脚本で、ヨーロッパ企画の第8回公演として2001年8月の初演以降、これまで劇団内で3度上演され、2005 年には本広克行監督により映画化された傑作。とある大学のSF研究会の部室を舞台に昨日と今日をタイムトラベルしていく若者たちを描く。今回は諏訪雅(ヨーロッパ企画)が演出を手掛ける。

主演の甲本役は、ミュージカル『町田くんの世界』や舞台『ロミオとロザライン』で主演を務めるなど舞台でも活躍する、川﨑皇輝。
また、甲本と同じSF研究会のメンバーを、元木湧、安嶋秀生、 長瀬結星、大西風雅、髙橋曽良が演じ、未来からやってきた男・田村役を阿達慶、SF研究会の部室の奥に居をかまえるカメラクラブの部員を、劇団イキウメの大窪人衛、 ミュージカル『レ・ミゼラブル』などに出演する北村沙羅、悪童会議 『夜曲〜ノクターン〜』 などに出演する川原琴響が演じる。

【囲み取材】

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演出:諏訪雅 長瀬結星 安嶋秀生 元木湧 川﨑皇輝 大西風雅 阿達慶 髙橋曽良 脚本:上田誠

 川﨑:1ヶ月ほど稽古してきたんですけれども、本当に初日を迎える実感がないというのが正直なところです。なんかふわっとしているというか、全員の役がそれぞれの個性に近いキャラクターになっているのもあって、カジュアルに稽古場でも関わってきたので、その勢いのまま、このまま本当に初日を迎えらるのかなという気持ちが正直なところですけども、これまでやってきたことに自信を持ってやれたらと思っております。
演じる甲本が主役なので、座長という形がつくこともありますが、そういうのは僕もあまり感じることはなく、皆がそれぞれの空気感のままお芝居をしている。これは本当にいい意味で現場の空気があったかく、皆が優しいし、和気あいあいという言葉が本当に似合うような現場です。緊張感も含めて、このメンバーだからこその空気が非常に出ているかなと思っています。SF研究会のメンバーという仲間を、僕らこれまで関わりが深かったメンバーで演じているんだというのが非常に稽古場から感じられるぐらい仲がいい現場で、非常に楽しくやらせていただいています。さらに言うと、今回一緒に出てくださっている大窪さんはじめ、皆さんにもお芝居の面でたくさん引っ張っていただいていますし、僕らの現場での悪ノリにもつき合っていただいているという気持ちもあります。すごく素敵なカンパニーになっているのかなと思っております。

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元木:以下同文です。全部言うので。(川﨑が「僕が最初だと、そういうことになります」(笑))
稽古場でも僕がボケたり、みんなで突っ込んだりとかを普段からやっているので、その仲の良い感じ、自然な感じがそのまま舞台に出せたらと思います。そうすれば、この劇に重要なテンポや、自分のセリフの落とし込みもできているし、プライベートでも仲が良いという感じが自然に出ていたら、この舞台がすごく良くなるんだろうと思っています。これから初日を迎えるので、緊張ももちろんしますけども、何回も通し稽古もやっているので、“練習は本番のように”とよく言いますから、練習でよくできていたので、今日も頑張りたいと思います。
何回見ても新しい気付きのある舞台になっているのかなと感じていますので、ぜひ最後まで何度も見て楽しんでいただけたらと思っています。千秋楽までよろしくお願いいたします。

安嶋:まずはこの作品に携わる携われたことをとても嬉しく思っております。このタイムマシーンというテーマの中に、僕たちの青春のキラキラがたくさん詰まっていると思うので、それを見たお客さまが「過去とか昨日、今日、そして未来を大切にできたらいいな」と思ってえたいただけたらいいなという作品です。演出の諏訪さんも(自分が今回演じる)新美役をやっていた方ですし、映画や舞台になっているので、それに負けないぐらい、それを越すような僕らにしか出せない作品にできたらと思います。

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長瀬:昨日も一度通しをやらせていただいたんですけども、お客さんが入ると、こちらの気持ちが緊張感を持ってできるので、今本番前に(ゲネプロで)1度体験できるというのもあり、皆様の前でできるという嬉しさもあるし、こうやっと幕が開くんだという気持ちもたくさんあるので、いい緊張感がお互いに伝わればいいなと思います。そこを楽しみにしつつ、笑うところは皆さん笑っていただいて大丈夫なので、ほんとにね。「ここ笑っていいな」と自分が思ったら笑ってください。笑っていただけると、こちら側としても少しやりやすいですし、ラフな気持ちで見ていただけたらいいなと思います。誰かしらに笑っていただけたら、もうもちろん勝ちやと。笑わせるというのも目的のひとつで、このストーリーを皆さんにわかっていただけることと、そのふたつを見ていただけたらとすごく思います。

大西:僕は関西人で、関西から1人で来て、正直、心細いというのがありました。(「小学生か?!の声)今東京で1人暮らししていて、寂しくて。でも舞台経験はちょっと前にありますが、今回は結構仲の良いジュニアの友達と。そういう空気感が出たら面白い舞台だと思います。今、めっちゃ楽しんでいます。それを感じていただけたらと思います。

阿達:(上田の脚本による映画「リライト」(2025年)に出演しているので)上田さんの作品で未来人になるのは2回目です。世間の方よりも未来人の経験はありそうなので、その経験を活かしつつ(演じたいと思います)。今日一段と寒くなりプレッシャーですが、サマーを感じられるような舞台にできるように、未来人としてのエッセンスを入れられるようにと思っています。

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髙橋:僕自身が現役の大学生でサークルに行ったりしますが、今回は結構自分に合っている役というか、皆より1つ後輩っていうこともあって思ったよりやりやすいです。最初は緊張していたのですけど、(川﨑「写真撮るにしてもガッチガチだったもんね」)先輩方がすごく話しかけてくださったり、いろんなところへ連れて行ってくださったりして、めちゃくちゃ暖かい空気で今回初日を迎えることができてとても嬉しいです。これから現役大学生として演じられたらと思いますので、お願いします。(川﨑「見た目は小学生だよね」)。そうですね、小学生ですね、見た目は。でも19才なので、そこはお願いします。

上田:2001年に初めて書いて、ヨーロッパ企画では再演をしてきたのですが、今日は見届け人のような気持ちで、若手ボクサーの試合を客席の後ろ方から帽子を深くかぶって見ている人というスタンスで来ました。

諏訪:この作品は、ヨーロッパ企画で2001年、2003年、2005年、2018年、4回もやって、これを演出する前には「4回もやっているものを初めてのキャストでやるのは、なかなか難しいかな」と思っていましたが、昨日見ていたら、余裕で当時の僕らを上回っていて。(全員が否定するも)嬉しさというか悔し涙が出ちゃう。(川﨑「あんまりハードルを上げるのはやめてください」)。いやいや、また新たな形ではありますし、20年前の作品ですけど、今見ても普通に面白い作品だったと思っています。

―見どころは?
川﨑:今日の我々が昨日の我々に入れ替わるところが何度かあるので、そこは新鮮かもしれません。
元木:テンションもその数分前とは全然違うのでね。そこが見どころだし、伏線だったりね。節々のセリフをちゃんと聞かせなきゃ、記憶に残るように言わなきゃ回収できないので、そこらへんですね。
阿達:こういうところではちゃんと喋れるんだね。(笑)
川﨑:最年長だね。
元木:23!(と指で2と3)
川﨑:あとは曽良とは初めて僕らとがっつり関わるし、曽良は芝居経験は?
髙橋:ないです。今回は結構いろんな方々にアドバイスとかいただこうかなと思っていたんですけど、聞く前に先輩方からアドバイスをたくさんいただけるので、より仲良くなれてきた感じがするので、上演期間中ももっと仲良くしていきたいなと思っています。
川﨑:このカンパニーのムードメーカーは、元木でも長瀬でもなくて、曽良です!
元木:面白いんですよ。夏のライブをやっていたときには「湧くんが一番かっこよかったです。飯行きましょう!」
安嶋:と思ったら、「安嶋くんが一番かっこよかったです」と。
元木:阿達くんの誕生日が近かったので、プレゼントを買いに行こうとなっていたら、トコトコとついてきて「湧くんが一番かっこいいです」と。
髙橋:僕の誕生日がも8月25日で、近いというのもあって、皆さんと仲良くなりたいなというのもあったので。
元木:すっごい笑顔でついてきてくれたので、さすがに可愛くて買いました。(笑)

【ゲネプロ】舞台はSF研究会の部室。

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前日にクーラーのリモコンを壊してしまい、蒸し暑い部室でぐったりしてるメンバーたち。

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彼らの前にどこからともなく現れたタイムマシン。「SF研究会」メンバーは昨日に戻り、壊れる前のクーラーのリモコンを取ってこようと画策するのだが…。

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サマータイムマシン・ブルース
東京:2025年10月22日(水)~11月2日(日) IMM THEATER
愛知:2025年11月6日(木)~7日(金) COMTEC PORTBASE
大阪:2025年11月12日(水)~11月16日(日) サンケイホールブリーゼ
【出演】
甲本:川﨑皇輝
石松:元木湧
新美:安嶋秀生
小泉:長瀬結星
木暮:大西風雅
曽我:髙橋曽良

田村:阿達慶

照屋:大窪人衛
柴田:北村沙羅
伊藤:川原琴響

【スタッフ】
脚本:上田誠(ヨーロッパ企画)
演出:諏訪雅(ヨーロッパ企画)
主催:「サマータイムマシン・ブルース2025」製作委員会
【チケット】 9,900円(税込、全席指定)
【公式HP】 http://summertimemachine.com
【コピーライト表記】 ©「サマータイムマシン・ブルース2025」製作委員会