Open Close

水上恒司、仲良しの綱啓永&JUNONに嫉妬!?「本を読んだほうがいい」と抗議も、「ウィンブレゲームやってたから」と笑顔で対抗! 映画『WIND BREAKER/ウィンドブレイカー』キックオフイベント

DSC_1376

映画『WIND BREAKER/ウィンドブレイカー』のキックオフイベントが、10月20日に、東京・スターライズタワーにて行われ、主演の水上恒司をはじめ、共演の木戸大聖、綱啓永、JUNON(BE:FIRST)と、萩原健太郎監督が登壇した。

2021年にマガジンポケットで連載が開始され、その後TVアニメ化も果たし、さらに舞台化、ゲーム化と人気を誇る、にいさとるの漫画「WIND BREAKER」を原作に、萩原健太郎監督がメガホンをとり実写映画化。本作は、ひとりぼっちだった主人公が仲間との絆を得て力強く成長していく姿を描くアクションエンタテインメント。ケンカの強さだけを信じて街の外からやってきた桜遥が、街を守る正義の不良軍団<防風鈴:ボウフウリン>の一員として戦いに身を投じていく。

風鈴高校1年・桜遥を水上恒司が演じ、桜を真っ先に慕った楡井秋彦を木戸大聖、独特のケンカスタイルで右目の眼帯がトレードマークの蘇枋隼飛を綱啓永、風鈴高校のてっぺんである梅宮一を崇拝する杉下京太郎をJUNON(BE:FIRST)。風鈴高校3年で四天王の一人、武闘派・柊登馬を中沢元紀、風鈴高校のてっぺん・総代を務める梅宮一を上杉柊平が扮し、他にも八木莉可子、山下幸輝、濱尾ノリタカら豪華キャストが顔を揃え、主題歌は、ダンス&ボーカルグループBE:FIRSTの「Stay Strong」が決定し、映画の世界観を彩る。

DSC_1315

この日のイベントは、主人公・桜がてっぺんを目指すストーリーにちなみ、日本のシンボル・東京タワーのふもとで実施。作品カラーのグリーンに染め上げたステージに、風の特効を用いた劇中の“ウインドアクション”シーンさながら、瞬間最大風速25m/sの爆風が吹き抜け、木の葉が舞う中、キャスト陣が登場! ファンの大歓声に包まれながらイベントがスタートした。

水上は、「撮影現場で“風を可視化する”という表現に使われたハリケーンは、こんなもんじゃありません!もっと大きくてとんでもない風の中で、僕らはアクションをやりました」と振り返り、「『よーい、スタート!』も助監督さんの身振りを見て『カメラが回ったんだ』なとわかるいぐらいだった」と苦笑い。 綱も「相手のセリフがまったく聞こえないので、口の動きを見て予想しながら演じていました」と過酷な環境の撮影だったことを明かす。

DSC_1356

そこで、観客にもその“ウィンドアクション”を体感してもらおうと、客席にも突風が吹きつける演出を実施。すかさず水上が立ち上がり、「やめてあげて! せっかくみなさん、おめかしして来てくれているんですから!」とファンを気遣った。

DSC_1354

DSC_1355

オファーを受けた心境について、水上は「令和の時代にこういうテーマの作品を作るとなると、よくよく考えながら立ち向かっていかないとえらいことになるぞと思いました」と覚悟を決め、「ボディアクションに挑戦するのは今回が2度目でした。刀などの武器を使う殺陣と違って、人を殴るアクションの“生身の感覚”に最初は戸惑いました」と振り返る。

そんな水上のキャスティングに、萩原監督は「漫画原作を実写化するうえで最も重要なのは、“人間が演じるリアリティ”。俳優が持つポテンシャルを最大限に発揮できること、アクションができること、そして繊細な芝居とフィジカルな強さを併せ持つこと。そのすべてを備えているのは、この世代では水上くんしかいないと思い、オファーしました」と説明する。

DSC_1322

DSC_1333

木戸は、「まず原作を拝見して、にいさとる先生の『WIND BREAKER』へのリスペクトをしっかり持って臨みたいと思いました」と語り、「二次元のキャラクターを三次元で、人間として生きている存在にするという、その難しさに、クランクインまでは正直不安もありましたが、萩原監督と作品を創り上げていくうちに、自分の中で少しずつ“楡井”という人物像が確立していくのを感じました」と、真摯に役と向き合っていった様子。

DSC_1324

DSC_1341

綱は、「もともと原作が大好きで、蘇枋君もすごく好きなキャラクターだったので、本当に嬉しかったです!」と出演を喜ぶ。そして、「もちろんプレッシャーも相当ありましたが、そんなことを言っていられないくらい、役にまっすぐ向き合いました。僕ら役者がその瞬間を本気で生きれば、その熱量は必ず画面越しに伝わると思って。クランクインしてからは怒涛の日々でしたが、全力で頑張りました」と、熱く語った。

DSC_1319

DSC_1343

JUNONは「髪が長かったので“ウィンドアクション”は大変でした(笑)」としながら、「僕も原作が好きでした。好きだからこそ、プレッシャーを強く感じました。自分に杉下役のオファーが来たこと自体、正直驚きでしたね。演技に挑戦するのは初めてだったので、その点でも大きなプレッシャーがありましたし、二次元のキャラクターを三次元で表現することへの重圧もありました」と回顧する。

また、それぞれのキャラクターを演じる際に意識したことに触れ、水上は「桜の持つ弱さや、照れるという感情の表現が大事でした。原作に寄せすぎるとキャラクターが強くなりすぎるので、いかに人間の生々しさをどう映すか、人間らしい生理感を使って自然に演じることを意識しました。桜の初期の攻撃性や暴力性が、どのように移ろっていくかを軸に置きました」と吐露。

DSC_1320

さらに「僕自身、野球をしていたので、チームでは頑張るけれどプライベートではさっと引いてしまう、そんな桜の気持ちも理解できました。良くないなと思いつつ(笑)、でもその弱さを含めて愛おしく感じました」と役との共通点を語った水上。すると、綱が「確かに孤高な部分はありましたね」と納得。JUNONは「僕も人見知りなほうなので、最初は水上くんにどう話しかければいいかわからず、撮影以外ではほとんど話せないこともありました。よく本を読んでいましたから」と、現場の水上の様子を明かす。

DSC_1350

その言葉に、水上は「違うんですよ!現場で綱さんとJUNONさんはずっと携帯ゲームをしていたんです。それより本を読んだ方がいいのではと思って(笑)」と弁解。JUNONが「僕らは二人でウィンブレ(「WIND BREAKER」)のゲームをやってたんですよ」といい、綱も「作品のためにやってたんだよね!」と対抗し、会場の笑いを誘う場面も。

DSC_1360

また、オール沖縄ロケで行われた本作。キャスト陣は同じ宿泊場所に泊まりながら撮影期間を過ごしたが、撮休の日、水上は「アクションパートが続いたときは、オフの日は部屋でぐったりしていました。外に一歩も出たくなくて」とハードな日々を話し、「みんながゲームしているときに、僕はアクションの練習をしていました」と強調。思わず綱が「俺らのポイントを下げるなよ」とツッコミを入れつつ、「JUNONが海に行きたいと言ったので、<獅子頭連>チームのキャスト陣も一緒に行きました」と述べ、JUNONも「夕日がきれいだったのでそれを観に行きました」とあっけらかんと笑っていた。

また、桜は半分黒・半分白の独特な髪型をウィッグではなく地毛で再現した水上。「二週間に一度、左半分だけブリーチしていました。どれだけブリーチしても三日後には根本から黒い毛が生えてきて、いつまで続くんだろうと思いましたね」と苦労を語り、「でも、役者にとっては当たり前のこと。むしろ尽力してくださったのはヘアメイクの方々で、現場でも多くのキャストのケアをしてくれました。一番の功労者と言ってもいいくらいです」と労い、感謝の気持を表した。

DSC_1353

木戸は「楡井は他のキャラクターほど強くはないけれど、観客と物語をつなぐ距離感にいる存在だと感じました。その間に立つことで、作品と観る人をつなぐ役割が果たせればと思って。僕自身も、天性の才能ではなくコツコツ努力してきたタイプなので、強者だらけの中で自分の居場所を見つけていく楡井の姿勢には自然と共感できました」と言及した。

DSC_1338

綱は、自身が演じた役柄について、「原作ではバックボーンが描かれていないキャラクターなので難しかったのですが、監督と相談しながら(原作者の)にいさとる先生からいただいた言葉も参考にして役を作り上げていきました」と述懐。「蘇枋は人間味がないと、ただスマートに立っているだけのケンカが強いキャラになってしまうので、桜や楡井、杉下から影響を受けながら表情や仕草を変えていく部分は、監督と相談しながら形にしていきました」と役へのこだわりを見せた。

初めて演技に挑戦したJUNONは、「体格や髪型など見た目が作り込まれたキャラクターで、口数も少なかったので、立ち姿で表現することにはこだわりました。普段の自分とは違う部分を客観的に意識して演じることで、杉下から学ぶことも多かったです。強いて共通点を挙げるなら…根はいい子なところですかね」とニッコリ。

DSC_1344

彼らの話に目を細めて聞いていた監督は「主人公は桜ですが、キャラクターひとりひとりが映画の世界でしっかり生きている。場合によっては桜だけでなく、敵対する側のキャラクターにさえ共感してもらえるかもしれない。そういう映画を作りたいと思ってきたので、キャストが自分の演じた役を愛してくれて、こうした感想を聞けるのは監督冥利に尽きます」としみじみ。

DSC_1384

最後に、水上が「この映画は主人公の桜を中心に描かれていますが、桜と<防風鈴>の仲間たち、さらに敵対する<獅子頭連>のキャラクターたちとの関わりを見ても、一言で片づけられない奥行きのある表現ができていることを嬉しく思います。防風鈴のメンバーもそれぞれの個性がしっかり立っていて、僕だけでなく周りのキャストも輝いています。『こういう思いで役を生きました』と語れる作品になったことを誇りに思います」と胸を張ってメッセージを送り、イベントを終了した。

【10月1日(水)朝6時解禁】映画『WIND BREAKER/ウィンドブレイカー』本ポスタービジュアル

【STORY】
ずっとひとりで生きてきた男が出会った初めての仲間たち―
人も、街も、想いも、全てを守り抜く。
ケンカだけが取り柄の孤独な高校生・桜遥は、不良の巣窟と恐れられる風鈴高校のてっぺんをとるため、街の外からやってきた。そこで桜は、風鈴高校の生徒たちが<防風鈴=ウィンドブレイカー>と呼ばれ、街を守る存在へと変貌を遂げていたことを知る。桜は戸惑いながらも防風鈴のメンバーとして、楡井秋彦、蘇枋隼飛、杉下京太郎ら仲間と共に街を守るための闘いに身を投じていく。そんな中、越えてはいけない一線を越えたことをきっかけに、力の絶対信仰を掲げ、最凶集団<獅子頭連>が、防風鈴を新たな標的として動き出していた…!「俺はひとりでてっぺんをとる」と言い放ち、周囲と衝突してばかりの桜だったが、ある時街に乗り込んできた獅子頭連に楡井を傷つけられてしまい…

【作品情報】
タイトル:『WIND BREAKER/ウィンドブレイカー』
原作:にいさとる『WIND BREAKER』(講談社「マガジンポケット」連載)
出演:水上恒司 木戸大聖 八木莉可子
綱啓永 JUNON(BE:FIRST)中沢元紀 曽田陵介 萩原護 髙橋里恩
山下幸輝 濱尾ノリタカ 上杉柊平
監督:萩原健太郎
脚本:政池洋佑
音楽:Yaffle,桜木力丸
主題歌:BE:FIRST「Stay Strong」(B-ME)
配給:ワーナー・ブラザース映画
公式サイト:wb-movie.jp  公式X:@winbre_movie #映画ウィンブレ

2025年 12月5日(金)公開