本日10月5日(日)よりPARCO劇場を皮切りに、大阪・長野で上演されるPARCO PRODUCE 2025 音楽劇「MONDAYS/このタイムループ、まだまだ終わらない!?」が開幕する。4日にゲネプロ、取材会が行われた。
後)岡田義徳 大空ゆうひ 南沢奈央 森田甘路
前)三浦康嗣 平間壮一 薮宏太 梶原 善 ウォーリー木下
2022年の公開時、その面白さが口コミで広がると、80館を超える映画館でロングランヒットを記録した映画「MONDAYS/このタイムループ、上司に気づかせないと終わらない」(監督:竹林亮 脚本:夏生さえり・竹林亮 配給:パルコ 企画製作:CHOCOLATE Inc.)。この映画を上演台本・演出をウォーリー木下が、作詞・作曲・音楽監督を三浦康嗣が担って、舞台版「MONDAYS」が誕生した。
映画とは目線を変えたオリジナルストーリーが加わる音楽劇として、主演に薮宏太を迎え、平間壮一 南沢奈央 森田甘路 吉本実憂 松尾敢太郎 岡田義徳 大空ゆうひ 梶原 善が出演し、これまで観たことがない、新感覚の音楽劇が生まれた。
【取材会】
薮:(演じる)村田は一見するとどこにでもいそうなキャラクターですが、実は映画オタクで、映画の話をし始めると興奮して止まらなくなってしまうぐらい心に熱いものがあり、同じ映画を100回以上見ているというぐらい映画が大好きですね。しかも真面目に仕事をしているように見えて、実は社内で常に聞き耳を立てて、人の噂話が大好き。人によっては性格が悪いと思う人もいるんじゃないかと思っています。映画も人気の作品が舞台化されて、原作のファンの皆さんも楽しんでいただけるように、そして初めて観る方にも、舞台はこういう風に表現するんだと、面白さみたいなものが伝わればいいと思って、日々稽古してきました。
薮:この音楽劇は映画版とはちょっと違う結末が待っております。オフィスの中での狭い空間での話ですけど、話自体はすごく広がりがあるというギャップも面白いです。毎週月曜日がちょっと億劫だなと思っている人が、この作品を観て、少しでも次の月曜日はちょっと楽しみだなとか、来週は何が起きるのかなと、そういう些細な変化を楽しめるような気持ちになってもらえるように精一杯いきたいと思いますので、皆さん、ぜひ非常に足を運んでいただき、どっぷりと詰まっていただければと思います。劇場でお待ちしております。
平間:遠藤くんは夢を持ってこの会社に入って働いてたつもりなんですが、毎日同じような仕事を繰り返しているうちに、自由を求めるようになった。本当は好きでやってたことなのに、いつの間にか仕事になってしまい、どうやったらここから抜け出せるんだろう…みたいなところから、魔訶不思議なタイムルームに巻き込まれていきます。その中で、ちょっとしたことの嬉しさとか、ちょっとした変化で、こんなに毎日違って過ごせるんだみたいなことを感じ取っていくのかなと思っております。映画自体が好きでしたが、舞台となったら、今まであったようでないような舞台と言いますか、きっかけ事がたくさんあって、お客様も細かいことに気づけていけたら楽しめるのではと思います。頑張っていきます。
南沢:衣装を見ていただけるとわかると思うんですけど、全身赤で結構気の強めな女性を演じさせていただきます。仕事人間で、割と常にキリキリとピリピリとしているようなキャラクターで、後輩の村田・遠藤対しては割と強めに物事を言い、同僚の人たちに対してあまり興味がない、仕事一筋で進んでいくんですけど、タイムループしていく中で、気付いていく中で、ちょっとずつ人間性も変化していくので、そのあたりがうまく表現できたらと思っております。
森田:森山は会社のデザイナーで、普段は冴えない男ですけれど、密かに推してるアイドルがいて、ひょんなことから推しに会えるシーンがあるので、そこのギャップを楽しんでいただけたら。気持ち悪いところをどんどん見せていけたらと。(笑)お願いします。
岡田:(演じる)平は職人気質のクリエイティブディレクターで、みんなからは話しかけづらいところがあり、前半は人間味が出ない感じになっていますけど、2幕からは人間性というか、仕事に関する情熱とかが露わなって面白いんじゃないかと思います。タイムループを皆で必死にやってきたので、やっと届けられるのがほんとに嬉しいですね。
大空:(演じる)神田川さんはこの会社で1番の古株で、1人事務職などなど雑務一般をしておりまして、一幕ではもうどれだけ地味に事務所に馴染めて存在感を薄くできるかという目標にしております。(笑)皆からも全く話しかけられないんですけれども、このタイムループというものをきっかけに、会社の皆さんと一丸となって行動できるときに生き生きとするようなところにやりがいを感じております。稽古初日から本当に同じ会社の仲間みたいに、とてもチームワークの良いメンバーで、決め事がたくさんあって、今までやったことのないパフォーマンスですけれども、このチームワークがお客様に伝わって、とても楽しい作品としてお届けできたらいいなと思っております。
梶原:部長を務めている永久役です。この部署でも、この舞台でも1番役に立たない役職でございます。その役に立たない部分を利用してどうにか頑張るという役どころでございます。
ウォーリー木下:映画の舞台化をあまりしたことがなくて。映画の良さは、役者さんの演技の一番いいところや編集の一番見せたいところがきちんと詰まってるっていうところだと思っています。すごく面白い映画ですけれど、これを舞台化して、映画を作った方たちに迷惑をかけないかと、最初に思いました。で、やるなら反対に、舞台なので二度と同じことができないライブで、この毎日こういうことをしなくちゃいけないという設定のタイムループものを作ることで、何か新しいことができないかなと思って作ってみようと思いました。
三浦:社員たちが繰り出すいろいろな物音、例えば平がコーヒーメーカーのスイッチをカチっと押す、神田川さんも電気のスイッチを押す。そういうのが全部音楽としてどんどん組み上がっていって、そういう物音みたいなものから音楽がだんだんできていくみたいな。ちょっと何言っているのか、よくわからないと思いますけれど、この後見てもらいたいですよね。
本読みの段階の録音をもらっていたので、その音源と台本のト書きみたいなもので、ここでコーヒースイッチを押すのか、ここでぶつかるとか、ここで書類をトントン揃えるとか、ほっぺを叩くとか、部長の携帯が鳴るとか、そういうものを全部、本読みの音声に合わせて作っていたんですよ。(という言葉を聞いて、キャストたちは驚いたような、そうだったのか、というような表情を見せた)そこからが辛いとか地獄の始まりで、「これ、できないだろうな」と思ったんですけど、ウォーリー木下さんは「これでいきましょう」となって。そこからが地獄の始まり。俺を含めて全員にとっての地獄の稽古の始まりでしたね。(笑)
タイムリープがテーマなだけに、舞台上でも何度も同じことが繰り返される。薮が「何周目かわからなくなる」、岡田が「夢にも出てくる」と言うと、頷くキャストが多かった。
【ゲネプロ】
物語の舞台となるのは、小さな広告代理店「Zコミュニケーション」。
「チーム永久」のメンバーは、部長の永久(梶原 善)、クリエイティブディレクターの平(岡田義徳)、デザイナーの森山(森田甘路)、プランナーの吉川(南沢奈央)、プランナー兼営業の村田(薮 宏太)、プランナー見習いの遠藤(平間壮一)、そして事務の神田川(大空ゆうひ)の7人。
あわただしく過ぎていく毎日、現実だと思っていたら実は月曜~日曜の1週間をタイムループしている地獄だった!!
社員が巻き込み・巻き込まれしながら、チームで新しい月曜日を目指す。
PARCO PRODUCE 2025
音楽劇「MONDAYS/このタイムループ、まだまだ終わらない!?」
【上演台本・演出】 ウォーリー木下
【作詞・作曲・音楽監督】 三浦康嗣(ロロロ)
【出演】
薮 宏太 平間壮一 南沢奈央 森田甘路 吉本実憂 松尾敢太郎 岡田義徳 大空ゆうひ 梶原 善
【東京公演】 2025年10月5日(日)~27日(月) PARCO劇場
【大阪公演】 2025年11月1日(土)~11月3日(月祝) 森ノ宮ピロティホール
【長野公演】 2025年11月8日(土)~9日(日) サントミューゼ(上田市交流文化芸術センター) 大ホール
公式サイト https://stage.parco.jp/program/mondays/
ハッシュタグ #音楽劇MONDAYS