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恋を読むinクリエ「逃げるは恥だが役に立つ」取材会 立石俊樹(津崎平匡役)「ラブコメの良さを体感。初回の稽古で感動しました!」 牧島輝(風見涼太役)「一緒に台本を持ってページをめくった時に恋をしました」

8月11日から18日まで東京・シアタークリエで「恋を読むinクリエ『逃げるは恥だが役に立つ』」が上演される。
海野つなみのマンガ「逃げるは恥だが役に立つ」を原作に、ロロの三浦直之が脚本・演出を手がける朗読劇で、2019年に初演され、大好評を得ての再演。

津崎平匡役に細谷佳正、太田基裕、戸塚祥太(A.B.C-Z)、立石俊樹、荒木宏文、森山みくり役に仙名彩世、桜井玲香、大原櫻子、花乃まりあ、城妃美伶、内田真礼、風見涼太役に梅津瑞樹、立花裕大、有澤樟太郎、梅原裕一郎、水田航生、牧島輝、矢田悠祐、土屋百合役に壮一帆、シルビア・グラブ、友近、春野寿美礼、朴璐美という、豪華キャスティングが実現する。

今回は、8月16日(月)に花乃まりあ、春野寿美礼と一緒に出演する立石俊樹(津崎平匡役)牧島輝(風見涼太役)に話を聞いた。写真提供:東宝演劇部

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立石俊樹

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牧島輝

―おふたりはこれまでにも共演されていますが、初対面の頃の互いの印象を覚えていますか?
立石:初めの頃は役で絡むことがなかったのですが、客観的に見て、牧ちゃんはガッツもあるし、負けず嫌いな面もある。どういう役なのかという演出の意図をしっかりくみ取ることができると思っていました。僕は当時、まだお芝居について駆け出しだったので、初対面の時から「スゴイな」と思っていました。

牧島:俊くんの言うとおり舞台上で絡む役ではなかったので、最初はちょっと距離があって「背も高くてかっこよくて、歌も上手いしスゴイな」と思っていました。距離が縮まるにつれて天然なところもあることを知って「ギップがあって愛らしい方だな」と気付きました。

―これまでに共演されてみて、互いにどんな長所や魅力を感じていますか?
立石:共演した2作品での牧ちゃんの役が、ひとつは強くて根性のある役で、もう一つは愛を繊細に表現することを求められる役。ふり幅が大きい違った役でした。それを毎公演、新鮮に表現できているところが魅力だと思いました。

牧島:俊くんにはいいところがたくさんありますが、すごく純粋な方で、それが作品に対して良い影響を及ぼしているといつも思います。舞台の上だけに限らず、楽屋でもプライベートでも純粋で、ちょっと天然なところにもずいぶん助けられました。

―朗読劇を演じるのは、求められるものが多くて難しいと思うのですが、今日、本作での初めての稽古をしてみて互いの成長を感じた点はありましたか?
牧島:偉そうな言い方になっていたら申し訳ないのですが、俊くんは最初会ったときよりもコミュニケーション能力が上がったと思いました。

立石:そのとおりです!(笑) おもしろいなぁ。

牧島:俊くんはとても面白い人ですが、昔は隠していた。それを出せるようになってきているのかなと。どの現場でも、きっと愛されているだろうなと、伝わってきます。

立石:嬉しいです!人見知りでしたが、舞台をやることで人とかかわることが多くなったので、人見知りが無くなりました。無くなってよかったです。

―立石さんから見て牧島さんの成長は?
立石:ファンの方は牧ちゃんを見る度に「前より凄くなった」ときっと思っておられると思います。きっとそうだと思いますが、僕から見ると、牧ちゃんは最初からいろいろ出来てすごかった。ずっとそのイメージです。

―立石さんにどんな天然エピソードがあるか、教えてもらえますか?
牧島:今日、彼は名古屋に行くために大きなキャリーケースを持って来ていましたが、移動日は明日なんです。
立石:ハハハ!間違えました!今日移動するのだと思って持って来ていました。
牧島:それから、今日は僕に小さいチョコレートをたくさんくれました。
立石:かなり長い時間、稽古場にこもって疲れるので、「甘いものを少し摂取して、脳をリフレッシュしてがんばろう!」という意味であげました。(笑)

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―さて、作品についてですが、原作漫画やドラマで感じた本作の魅力は?
立石:原作を全巻読みました。恋愛ものを普段はあまり読まないので契約結婚を題材にしているのが珍しくて、それが愛されているひとつの魅力だと思います。
おもわず噴き出してしまった場面は、みくりのことばが魅力的で、平匡さんが「すごい破壊力だ」と言う場面です。この作品は“ムズキュン”だと言われますが、解決しそうでしなくて、気になって一気に読んでしまいました。そこが魅力ですね。

牧島:登場人物の4人全員が癖のある人たちです。でも好きだという気持ちには嘘がつけないから、歩み寄ろうとしているけれど、めんどくさい人同士なので問題が次々起きます。その面倒くささにムズムズしながら、「そんな一面があるんだ!」とわかった瞬間がキュンとして楽しい。
例えば些細なことですが、普段はきっちりしている平匡が、体調が悪い時に「おかゆじゃなくておじやがいい」と弱々しく言う場面。「僕が男にキュンとして、どうなんだ!」なんですけれど。(笑) 
僕もムズキュンさせられるよう、がんばります。

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―この作品が、立石さんは初の朗読劇、牧島さんは初のラブコメだそうですね。
立石:先ほど初めての稽古を終えてきました。初めての朗読劇ということで、舞台とはまた違った見せ方が必要になってくるなと思いました。ただ舞台稽古のような感覚にならないように、朗読劇だからこそ求められる表現方法を改めて研究して、次の稽古に臨みたいと思いました。
牧島:映画や漫画ではラブコメにあまり触れてこなかったのですが、今日4人で作っていく過程で、まだ過程ではありますが「ラブコメっていいな」とラブコメの良さを体感できました。
まだ作っている途中ですが、自分が出ていないシーンでの俊くんの姿を見て「ドキドキさせてくれるじゃないか」と思いました。俊くんの新しい一面にちょっとドキドキもして、ラブコメは素敵だなと体感できたので、この気持ちを本番に持っていけたらいいなと思っています。
立石:僕も自分が出ていないシーンを見て感情移入してしまって、牧ちゃんにもその場で「めちゃいい!」と伝えました。恋愛もので牧ちゃんと共演するのは初めてだったので、僕こそ牧ちゃんの新しい一面、新しい表現方法に胸をうたれました。初回の稽古で感動しました!

―今日、初めてのお稽古で感じた面白かったところは?
立石:すでに一度上演された作品なので、今日は動きもつけてやってみました。分かり易いというか…牧ちゃんのお芝居を客観的に見ていて、心にくるものがありました。それは三浦さんの演出があったからだと思ったので、素晴らしいなと思いました。

牧島:ハグするシーンでも一緒に台本を持ってページをめくる。そういう表現方法がとても新鮮で素敵でした。実際に春野さんと一緒に台本を持ってページをめくった時に恋をしました。ドキドキしました!(笑)
ただ座って読む朗読劇じゃない、動いたり走ったり臨場感がある作りになっているので、お客様も見ていて一緒に楽しめるのではないかと思いました。

立石:“ムズキュン”というテーマにピッタリの演出方法だね。ちょっとじれったさが残る。それが魅力だと思います。

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―演じるキャラクターが自分に似ているところと違うところを教えてください。
立石:似ている部分は…自分の気持ちを隠すところ…全部素直に最初からさらけ出せないところが似ている部分かな…と思います。風見はフランクに誰とでも接することができますが、平匡さんは徐々に。そこは自分に似ているかなと思います。
似ていないのは…僕は結構自分に自信がないのですが、平匡さんは恋愛を除けば、計画性もあり精神的にも自立していて自信がある方だと思うので、そこは自分と大きく違う部分だと思います。平匡さんはかなりマメですしね。

―牧島さんが風見涼太と似ているところ、違うところは?
牧島:ハイスペックなところです。冗談です!(笑) 涼太は自分に正直で「他人に嫌われても自分はこういう人間なんだ」という確立したものを持っていると思います。僕にもそういう面があって、自分も自分の意見を言える方かなと思います。
涼太は人として強いところがあるので、彼の言うことを聞いてこころよく思わない人もいるだろうとは思いますが、僕は聞いていて気持ちいいと思うので、そこは自分に近いものを感じているのかなと、今日稽古で台詞を読みながら思いました。

―違う部分は?
牧島:何だろう…。興味を持っていることについて、涼太ほどはグイグイ距離を詰めようとはしないかもしれません。平匡に興味を持った時の詰め寄り方は、すごいですよね。
僕はリーチの短いジャブをずっと振っていて、相手が近寄って来た時にやっと当たる…という感じです。気になる人でもグイグイ寄っていくことはできないかもしれません。

―今回はラブコメと言われるジャンルですね。「コメディは難しい」とよく聞くのですが、そのあたりはいかがでしょうか?
立石:確かにお客様にクスッと笑ってもらって「観に来た甲斐があった」と思ってもらいたいのですが、普段の自分は人前で一発芸や面白いことをやるタイプではないので、僕は笑いにはしるよりは、平匡として生きた結果、笑ってもらえたら…と。
漫画を読んでいた時も、平匡が僕を笑わせに来たわけではなく、平匡は平匡として生きる姿を客観的に見ていたら面白いところがあったので。
平匡がどう感じて、どうしたのかを意識して臨みたいと思います。

牧島:平匡も風見もギャグで笑わせるというわけではなく、変わり者同士の会話の面白さを表現するのは難しいと思います。今日、稽古をやってみて、キャラクターを強くして、面白い人間にならないといけないと感じました。登場人物全員が濃いキャラクターで、それが面白いのだと思うので、そこを突き詰めてがんばります。

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―ではラブコメの、ラブの部分について、大事にしたいと感じたことは?
牧島:今日、風見を演じてみて、彼のすてきなところは正直なところであり、相手にまっすぐ言える気持ちの強さだと思います。他人をめったに好きにならない分、好きになった時の気持ちはよりまっすくで、ピュアできれいだと思います。
相手に真摯であることがキュンとすることにつながると思うので、自分も朗読では嘘をつかずにまっすぐな気持ちで挑みたいと思いました。

立石:平匡は自分で「独身のプロだ」と言うくらい結婚や恋人がなくても、自信と信念をもって生きている人。そうなったのは、家族か環境や性格か、何かがあったからだと思います。そして、みくりでなければ、結婚するはずなかっただろうに、なぜかみくりに魅かれてしまった。なので、自分の中で平匡の過去をしっかりと作った上で、花乃まりあさんとのやり取りの中で変化していくものを新鮮に楽しめるように頑張りたいと思います。

―最後に観に来てくれる方にメッセージをお願いします。
立石:今日、稽古をしてみて難しいところはありましたが、原作の魅力を感じたので、そこを伝えられるように、まだ本番まで時間があるので、頑張りたいと思っています。
こういう世の中の状況もあるので、観に来てくださったら、少しでも日常を忘れてほっとしたり、キュンとしたりできる時間を作れるように、僕は平匡として生きてお届けしたいと思っています。4人で最高の空間を作れるように頑張っていきますので、どうか楽しみにして頂きたいと思います。

牧島:今日、初めて4人で読んで動いてみて、たくさん“ムズキュン“できるポイントがあって、脚本や演出の中に、僕たち4人だから生まれるムズムズ感がたくさんあると思いました。きっとドラマや漫画を見た方も、まだ知らない方も、どなたも楽しめる作品になって、一緒に“ムズキュン“できるのではないかと思います。楽しみにしていてください。

「恋を読むinクリエ『逃げるは恥だが役に立つ』」
2021年8月11日(水)~18日(水)
東京都 シアタークリエ
原作:海野つなみ「逃げるは恥だが役に立つ」(講談社「Kiss」所載)
脚本・演出:三浦直之
出演(出演日順):細谷佳正、太田基裕、戸塚祥太(A.B.C-Z)、立石俊樹、荒木宏文 / 仙名彩世、桜井玲香、大原櫻子、花乃まりあ、城妃美伶、内田真礼 / 梅津瑞樹、立花裕大、有澤樟太郎、梅原裕一郎、水田航生、牧島輝、矢田悠祐 / 壮一帆、シルビア・グラブ、友近、春野寿美礼、朴璐美
公式HP :https://www.tohostage.com/nigehaji/