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丘山晴己&小野塚勇人&山口乃々華、ミュージカル『INTERVIEW〜お願い、誰か僕を助けて〜』インタビュー! 「お客様と一緒に物語を紐解いていきたい」(丘山) 「挑戦だらけの作品、全力で頑張ります!」(小野塚)、「しっかり自分と向き合わないといけない作品」(山口)

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2016年に初演以来、韓国のみならず日本でも上演され多くの話題を集めた韓国ミュージカル『INTERVIEW〜お願い、誰か僕を助けて〜』。2017年2月にはNYオフブロードウェイでも米国キャストにて上演を果たした本作が、初の日本人キャストにより遂に上演される。

今作は、Team REDとTeam BLUEのダブルキャスト編成・回替わりでの上演となり、ベストセラー作家であるユジン・キム役を、松本利夫 (EXILE)と丘山晴己。秘密を抱える推理小説作家志願生シンクレア役を、糸川耀士郎と小野塚勇人 (劇団EXILE)。謎の事故で亡くなった18歳の少女ジョアン役を、伊波杏樹と山口乃々華が演じる。

2001年のロンドンを舞台に、2人の男が10年前に起きた殺人事件の真犯人を探していくが、その過去にある真実とは・・・。スリリングなストーリーと、全20曲の美しい音楽で見る人の心を魅了する。
この度、AstageではTeam BLUEの丘山晴己さん、小野塚勇人さん、山口乃々華さんにインタビューを遂行!本公演への思いと、意気込みを語ってくれた。

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― まずは、出演オファーを受けた時のお気持ちをお聞かせください。

丘山晴己(以下、丘山):最初に出演が決まったときは、求められるハードルが高いと感じました。でも、それも自分にとってチャンス。色々と学ぶことができる凄く大きな場をいただけたので凄く嬉しかったです。

小野塚勇人(以下、小野塚): 2021年は自分にとってチャレンジの年にしたいと思っていたので、それを実行できる絶好の場所を与えていただきました。自分自身が進化していくきっかけになる作品になると確信していますし、ミュージカルというエンターテイメントに入らせていただき、不安もありますが凄くワクワクしています。俳優を始めて8、9年になりますが、これまでドラマ、映画、舞台を経験していくなかで、また新しいことに挑戦できる、この新鮮さを大事にして皆さんにいい舞台をお届けできるように頑張りたいと思っています。

山口乃々華(以下、山口):昨年の夏頃から本格的にミュージカルにチャレンジしたいと考えていたところ、この作品のお話をいただいたので、凄く嬉しかったです。とても難しい題材で自分の力を試されているような感覚ですが、自分が「やりたい!」と言ったからには一生懸命取り組もうと思いました。

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― 台本を読んで感じた本作のイメージはいかがでしたか?

丘山:韓国をはじめ、日本でも韓国版が上演されていたので、公演をご覧になった方もたくさんいらっしゃると思います。少し難しい内容になっているので、1回では理解が出来ず台本を何回か読みました。複線も色々あるので、観客の皆さんも1回観るだけでは全部を理解するのに苦労するかもしれません。何回か観ていただくと色んなことに気づくことができて、めちゃくちゃ面白い舞台になるだろうなと思いました。「何回も観てくださ~い」という軽いノリじゃないんです。観れば観るほど、「こことここが繋がっていたんだ・・・」という発見もある作品。演じる僕も凄く楽しみにしています。

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小野塚:台本を読ませていただいて、凄く緻密に練られた作品だなと感じました。映画作品にありそうな内容をミュージカルの舞台としてお届けするという、とても見ごたえがある作品であり、演じる者としても演じ甲斐がある。1回観ても楽しんでいただけると思いますが、何回か観て理解していくという舞台にもなっています。ちょっとクリストファー・ノーラン監督作品に近いような感じかもしれません。映画『TENET テネット』みたいな・・・(笑)。

丘山:クリストファー・ノーランみたいって、カッコいいじゃん(笑)。

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山口:私も何回も「え?ちょっと待って・・・」という感じで、戻ったり進めたりしながら台本を読み解いていきました。複雑で難しいところもある内容ですが理解していくと、なんて悲しい物語なんだろう、こんなこと本当にあっていいのかな・・・と考えてしまいました。ぜひ色々考えながら観ていただければ嬉しいです。ステキな作品だと思います。

― 韓国版に出演されたイ・ゴンミョンさんも上演前に「韓国人でも理解が難しい作品を日本の方々が理解できるだろうか」と仰っていた印象があります。難しい内容ではあるかと思いますが、日本人が日本語で演じることに意味があると思います。それぞれが演じられる役をどのように理解し、どのように演じていきたいと考えていますか?

丘山:マット・シニアとジョアン・シニアが絵本の中の主人公としたら、ユジン・キムはその絵本を読み聞かせている役割に近いのではないかなと思っています。観客の皆さんと同じ目線でストーリーを解いていくからです。いったいどういう状況なのか、何が起きるのかというところをお客様と一緒に共感していくというところもあるので、どれだけ明確にかつ解りやすく、僕の表情も含めて伝えていかなければいけないという責任があります。それが僕の一番の役割だと思っています。

小野塚:人格交代するという役柄ですが、一人一人の言い方をただ変えていくということではなく、それぞれのバックボーンを感じるようにしないと作品の厚みがなくなってしまうので、責任を持って演じていきたいです。そして、感情を歌に乗せて表現することも大事。幼少期から大人期まで時間軸が広く、今まで演じてきた中で一番難しい役がらです。自分にできる最大限の準備をして臨みたいと思っています。

山口:私にとって初のミュージカル作品になります。ジョアンはマットの姉で、マットの記憶の中に登場します。複雑な家庭環境ですが、その背景をしっかり理解していかないといけない。マットがそうではなければ生きていくことができなかったという彼の葛藤や苦悩、姉弟二人の孤独感を自分のものにしていきたいと思っています。あと、歌も努力しないと・・・!

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― 印象的な歌も多いミュージカルですが、小野塚さんと山口さんは本格的に舞台で歌うことになります。

小野塚:僕はこれまでの舞台ではコメディーで歌うことぐらいでしたから、本格的に歌うのは初めてです。ミュージカル俳優役でミュージカル風に歌うということはありましたけど・・・(笑)。歌は好きですが、そんなレベルじゃない。自分が子供のころから聴いてきた曲調ではないし、音程、リズム、全てが難しいです。

山口:とにかく練習しないといけないので頑張っていますが、本番まで回数を重ねて自信をつけていくしかないです。あとは舞台に立った時に自分にどれだけ度胸があるかということですね(笑)。きっと本番に強いと信じて頑張ります!

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― 丘山さんからお二人に何かアドバイスはありますか?

丘山:アドバイスするようなガラじゃないです・・・“はるちゃん”なのでよろしくお願いします(笑)。僕もオペラをやってきたわけでもないですし、韓国版の歌とも違うものだと思っています。セリフを感情という曲に乗せた延長線の表現で上手に乗せることができれば感動は届くと思います。歌うことのプレッシャーよりも歌の中でどう表現したらもっと良くなるんだろうかと考えています。短時間(の準備)の中でできることは限られていますが、日本人で日本語だからこそ伝わる部分があると思います。それは僕らの強みでもあるので、この舞台を自分たちのものにして、演技も歌もパフォーマンスも全部含めてリアルなものに近づけていけたらいいなと思っています。

― 今回の公演はTeam REDとTeam BLUEと2つのグループ・ダブルキャストで公演されます。グループとしてライバル心などはありますか?

小野塚:演じる人が違えば見え方も違ってくると思うので、REDはREDの、BLUEはBLUEの良さがあるということに尽きると思います。これはバトルではないので、それぞれの違いを楽しんでいただきたいと思います。ライバル心は1ミリもないです。そんな余裕ないです(笑)

丘山:自分のことで手一杯だよね(笑)。お互い戦友同士と言う感じですね。

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― 昨今はミュージカルの他にも、映画やドラマなど韓国作品の人気が高いですが、何かお気に入りの作品はありますか?

山口:私はドラマ「愛の不時着」が好きです。王道のラブストーリーですが、1話1時間半くらいあっても続けて見てしまいます。

小野塚:僕は映画が好きです。『息もできない』『オールドボーイ』や『アジョシ』など、ちょっと暗めの物語が好きです(笑)。『ザ・コール』も面白かったです。王道の恋愛系はあまり観ないのですが、「梨泰院クラス」は復讐・サクセスストーリーとして楽しく観させていただきました。

丘山:シリアスな作品も好きですが、恋愛物語で久しぶりにキュンキュンしたのが韓国ドラマでした。「トッケビ〜君がくれた愛しい日々〜」や「愛の不時着」、「キム秘書はいったい、なぜ?」とか好きですね~。キュンキュンするっていいですよね。そう思えるくらい俳優さんの演技力が素晴らしいです。韓国の俳優さんはアウトプットの演技で、大陸風というか、アメリカの演技に近いですね。凄く心に響くので観ていてすごく楽しいです。

― それでは最後にこれから公演をご覧になる皆さんへメッセージをお願いします。

丘山:この作品から伝えたいことはたくさんあります。社会情勢も含め、家庭内で起きていること、問題に気付いて手を差し伸べてあげるというメッセージもありますが、マットの豹変、多重人格を通して謎めきを体感して、物語のミステリーを一緒に紐解いていきたいですね。それぞれのキャストの今まで見せたことのない姿をたくさん見ていただけると思うので存分に楽しんでいただきたいです。僕たちも僕たちにしかできない表現で精一杯頑張ります。一度だけでなく二度三度観ていただければ嬉しいです。

小野塚:僕にとっても挑戦だらけの作品です。どんな舞台になっていくのか予想がつきませんが、全力を出してよりいい舞台をお見せできるように頑張りますので、本番をぜひ楽しみにしていてください。

山口:グループ(E-girls)を卒業して初めての作品になるので、公演を観に来てくださったファンの皆さんには、私が頑張っている姿をしっかりお届けしたいという気持ちです。そして、次の自信に繋がるような課題も多く、しっかり自分と向き合わないといけない作品になると思うので、キャストの皆さんと力を合わせながら素晴らしい舞台にしていきたいと思っています。ぜひ劇場にお越しください。

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【丘山晴己(きやま・はるき)】
1985年1月10日東京生まれ。アメリカと日本を拠点に活動する俳優&ダンサー。
ミュージカル『刀剣乱舞』~結びの響、始まりの音~、「RENT」エンジェル役、「Fate/Grand Order THE STAGE」シリーズ(ギルガメッシュ 役)などの人気舞台に出演。「Radio city Christmas Spectacular」(オリジナルキャスト)「High school Musical on stage」「Michael Jackson Man In The Mirror」ワールドツアー(オリジナルキャスト)など、ブロードウェイの舞台をはじめ海外でも活躍。

【小野塚勇人(おのづか・はやと)】
1993年6月29日千葉県生まれ。劇団EXILEのメンバー。
『仮面ライダーエグゼイド』(仮面ライダーレーザー、九条貴利矢役)やドラマ『共演NG』、映画『恋のしずく』などに出演のほか、映画、ドラマ、舞台で活躍中。

【山口乃々華(やまぐち・ののか)】
1998年3月8日生まれ、埼玉県出身。
ドラマ・映画『HiGH&LOW』シリーズ、『イタズラな Kiss THE MOVIE~』シリーズ、『私がモテてどうすんだ』のほか、ドラマ、舞台に活躍の幅を広げている。2021年8月にミュージカル「ジェイミー」(プリティ役)の出演が控えている。

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ミュージカル 『INTERVIEW〜お願い、誰か僕を助けて〜』
<ストーリー>
愛する人に裏切られたショックから殺人を犯した一人の少年。
彼は自らを罰するべく自死を選ぼうとするが、自らも知らないうちに記憶を改ざんし、死を逃れ、生き延びた。
そして10年後。
青年となった殺人犯の少年は記憶が蘇り、罪の意識から今度は連続殺人犯となっていった。
2001年、ロンドンのとある小さい事務所のドアを叩く音・・・。
ベストセラー推理小説『人形の死』の作家であるユジン・キム(松本利夫/丘山晴己 ダブルキャスト)の事務所へ、作家志望の青年シンクレア(糸川耀士郎/小野塚勇人 ダブルキャスト)が訪ねてくる。
ユジンは、自殺を企てた連続殺人犯が書いた遺書を差し出し、シンクレアに物語を作ってみろと促す。

そこから10年前の殺人事件の真犯人を探す2人の男の「インタビュー」が始まる。

<公演概要>
■タイトル:ミュージカル 『INTERVIEW〜お願い、誰か僕を助けて〜』
原作 : チュ・ジョンファ
作曲 : ホ・スヒョン
日本語台詞 : 田尾下 哲
日本語訳詞 : 安田佑子
演出:田尾下 哲
音楽監督 : 宮﨑 誠

■出演者※ダブルキャスト
Team RED
ユジン・キム役 : 松本利夫(EXILE)
マット・シニア役 : 糸川耀士郎
ジョアン・シニア役 : 伊波杏樹

Team BLUE
ユジン・キム役 : 丘山晴己
マット・シニア役 : 小野塚勇人(劇団EXILE)
ジョアン・シニア役 : 山口乃々華

※ダブルキャストにより回替わりで上演いたします。
※上演時間は約1時間40分(予定) 休憩なし

■日程・会場
2021年3月24日(水)~4月4日(日)
東京・品川プリンスホテル クラブeX
■企画・制作:LDH JAPAN / 東京音協
■主催:『ミュージカルINTERVIEW』製作委員会
権利表記:Ⓒ『ミュージカルINTERVIEW』製作委員会

公式HP:http://kmusical-interview-japan.com
公式Twitter:https://twitter.com/INTERVIEW_0324

撮影:ナカムラヨシノーブ

丘山晴己さん&小野塚勇人さん&山口乃々華さんスリーショット
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