内海啓貴 蒼木陣
2003 年5 月の初演以来、ソング&ダンス・芝居・タップ・ミュージカル・スケッチと、舞台の醍醐味が全て詰った、究極のエンターテインメント・ショーとして愛され、公演を重ねて来た『CLUB SEVEN』。
22年目に突入した今回の公演は、『CLUB SEVEN another placeⅡ』(クラブセブン アナザープレイス ツー)と題して、10月4日(土)~10月14日(火) に東京・有楽町よみうりホールにて、10月24日(金)~10月25日(土) に大阪 サンケイホールブリーゼにて上演される。
出演は、脚本・構成・演出・振付を務める玉野和紀を筆頭に、吉野圭吾、東山義久、西村直人の初演から作品を支える“レジェンド”メンバーと、これまでにも『CLUB SEVEN』に出演し、その実力と魅力を存分に発揮した原田優一と北翔海莉、妃海風。
この最強メンバーが揃うチームに新たに加わる、内海啓貴と蒼木陣に意気込みを語ってもらった。
―おふたりが初めて出会われたのは、ミュージカル『テニスの王子様』3rdシーズン(以下『テニミュ』)ですか?
蒼木:ご存じでしたか!
内海:嬉しいなぁ!当時、僕が21か22才、9年ぐらい前ですね。初めてのミュージカルでした。陣くんと一緒に帰ったりしたね。
蒼木:そう!覚えててくれてたの!めっちゃ嬉しい!
内海:僕は『テニミュ』に初参加だったので、いろいろと陣くんに聞いて「前回はこうだったよ」と教えてもらって。陣くんが、カンパニー内で、ずば抜けて真面目なイメージで、振り付けもすぐ覚えるし、“なんでも教えてくれる優しいお兄ちゃん”というイメージでした。帰りも一緒に帰ってくれて「今日はどうだった?」と聞いてくれて。
蒼木:よく覚えていてくれたねぇ~。
内海: 今回、キャスト発表を見て「わぁ!また陣くんと一緒にできるんだ」と嬉しかったです。
蒼木:僕も嬉しかったです。「ラッキー!アッキー(内海)じゃん!」って。(笑)
―今回の『CLUB SEVEN another placeⅡ』では同士ですね。
内海:たくさん教えてください。
蒼木:こちらこそです! 僕は今、33才ですが、30代になった頃から「自分の表現に、歌やミュージカルという選択肢が入ったらいいな」と思い始めたんですが、アッキーはその前からミュージカルの世界での活躍が増えていたので、僕からすると『テニミュ』では、たまたま僕が先に出演していましたが、ミュージカルの世界ではアッキーが先輩というイメージです。
内海:やめてくださいよ~!
蒼木:いろんな経験をして来ている方というイメージなので、共演できて嬉しいよ!
内海:こちらこそですよ!
―先ほど内海さんが当時の蒼木さんの印象をお話しくださいましたが、蒼木さんの内海さんの思い出は?
蒼木:アッキーはテニスのフォームも独特な日吉 若というキャラクターだったので、日吉のシルエットを突き詰めてるイメージです。「キャラクターと作品への向き合い方が、とても真摯な方だ」という印象があります。
内海: ありがとうございます!陣くんのアクロバットとかがすごかったので、帰り道に「あそこの動きはどうやっているの?」とか、いろいろ尋ねてました。僕が何か質問すると、まず褒めてくれて、すごく嬉しかったんです。不安を解消してくれる、有難い優しい先輩でした。
―そして、今回、『CLUB SEVEN another placeⅡ』への出演が決って、いかがでしたか?
内海: 玉野さんとは12年前ぐらいに僕が玉野さんのスタジオにダンスを習いに行って出会い、去年、僕が初めてミュージカルコンサートをやった時にタップを振り付けていただいたり、スタジオでも教えていただいたりしたご縁があって、今回のお話をいただきました。
すべてのエンタメが詰まっている作品だと思うので、新しい自分に出会えるんじゃないかとすごく楽しみです。
あと、僕が1年ほど前からサックスを始めまして、「ぜひ舞台で演奏したいです」とお願いしています。
蒼木:アッキーが吹いてくれるサックスで踊ってみたいな。
内海:嬉しいです!踊りもそうですけど、歌詞のない表現はすごく難しいと感じているので、陣くんのアクロバットや身体表現を尊敬してますし、今回はしっかり吸収できたらいいなと思っています。
―楽しみです!蒼木さんは、出演が決まった時はいかがでしたか。
蒼木:「ステージに立っている全員がお互いに深いところでつながっているな」「カンパニー全員が、1つの強いチームになるために濃密な稽古期間を過ごして来たんだろうな」と感じました。まずその一員になれることが嬉しいのと怖いのと、両方でしたね。稽古期間には、たくさんの苦しい思いもすると思うんですよ。アッキーと一緒に汗を流しながら、また一緒に帰るかもしれないです。(笑)
内海:ぜひ~!!(笑)
―これまでに拝見したことのない、おふたりの姿が拝見できるに違いないと、皆さんが期待されていると思います。ある意味、勇気がいる作品かとも思いましたが、そのあたりはどうですか。
内海:そういうことも含めて、僕は楽しみです。玉野さんは「とにかく殻を破ってほしい」とおっしゃっていたので、今は自分の殻を破る準備しかしていません!稽古場でありのままの自分を嘘をつかずにまっすぐに出していく中で、作品を作れたらいいなと思います。今回は僕が最年少なんですよ。上も下もいる、中間管理職みたいな立場も最近は多いのですが、今回はより一層アグレッシブに体当たりで臨みたいと思っています。
蒼木:僕は、新しい自分と出逢う瞬間がたくさんあると思います。それを今後の自分の武器にできるよう、今は稽古場でもがけたらいいなと思っています。
―この数年間、違う場所で活躍されたおふたりが、ここでまた出会われて、互いに新しい発見をしながら。
内海:陣くんに甘えながら。(笑)僕が最年少ですから。
蒼木:最年少は、そんな必殺技じゃないから。(笑)
内海:“最年少”と“殻を破る準備”しか、稽古場には持って行かないので。(笑)
―では、蒼木さんは稽古場に何を持っていかれますか?
蒼木: う~ん、ありのままの自分でいられたらいいなと思いますけど。
内海:もう、なかなか自分が最年少の現場はないでしょう?
蒼木:最年少はないかな。年下が増えましたね。共演者が自分とひと回り離れているとか。
内海:わかる!「初舞台で、18才です」って言われたりすると、自分と重ねてしまいますね。僕も18才で明治座が初舞台だったのですが、ちょうどこの春に出演していたミュージカル『1789 -バスティーユの恋人たち-』が明治座で、すごく感慨深かったです。初舞台の時はとても大きく感じていた劇場が、12年たって「演じやすい劇場だ」と感じたとき、すごく嬉しかったですね。この『CLUB SEVEN another placeⅡ』でも、成長できたらいいなと思っています。
―蒼木さんは作品公式のコメント動画で「静のかっこよさ」にも触れておいででしたね。
蒼木:先輩方の稽古への取り組み方を拝見して、学んで行きたいですね。
内海: 玉野さんが「自分の殻を破ってお客様を楽しませることができれば、キメている時のかっこいい部分がより際立つ」とおっしゃっているので、頑張りたいと思います。
― では、楽しみにしている方に、メッセージをお願いします。
蒼木:素晴らしい先輩方との共演で、新たな自分に出逢うべくもがく蒼木を、楽しみにしていただけたら嬉しいです。
内海:僕をご存知のお客様には「こんなこともできるんだ!」と驚かせたいですし、僕を初めて知る方には、「この俳優にはほかにあんな役も似合うかも」と想像していただけたら嬉しいですね。何よりもお客様に、「明日も頑張ろう」と思っていただけるよう、我々も頑張ります。
『CLUB SEVEN another placeⅡ』
2025年10月4日(土)~10月14日(火) 東京 有楽町よみうりホール
2025年10月24日(金)~10月25日(土) 大阪 サンケイホールブリーゼ
出演者
玉野和紀 吉野圭吾 東山義久 西村直人 / 原田優一 内海啓貴 蒼木陣 / 北翔海莉 妃海風
料金:13,000円(全席指定・税込)
作品URL: https://www.tohostage.com/club_seven/
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