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甲斐翔真インタビュー『デスノートTHE MUSICAL』 「オーディションでは、どうしてもやりたいという気持ちをぶつけに行った気がします」「今は、ボイストレーニングに励んで、声帯を鍛えています」

2015年の初演以来、 再演と海外公演を重ねてきた『デスノート THE MUSICAL』が、2020年1月オール新キャストで上演される。
今回の主役・夜神月(やがみライト)役は、『RENT』など数々のミュージカルで主演を務めてきた村井良大と、全国オーディションで選ばれた甲斐翔真がWキャストで担う。

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甲斐翔真は、身長185㎝という抜群のスタイルとサッカーで鍛えた運動神経、そして甘いマスクを持ち、2016年に「仮面ライダーエグゼイド」でデビュー以来「花にけだもの」「覚悟はいいかそこの女子。」映画「写真甲子園0.5秒の夏」「君は月夜に光り輝く」など、次々に話題作に出演。注目を集める人気俳優だ。
とはいえ、今作が初舞台・初ミュージカル・初主演舞台となる甲斐翔真が、夜神月役を勝ち得た知らせに驚いた方も多かったのではないだろうか。

今回、Astageはその甲斐翔真にインタビューが叶った。
参加者2416名という激戦のオーディションを勝ち抜いた甲斐翔真の秘密&魅力に迫ってみた。

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―これまでドラマや映画で活躍されてきた甲斐さんなので、「ミュージカル出演」「『デスノートTHE MUSICAL』で夜神月役」というのは、甲斐さんのファンや周囲の方も驚かれたのではないでしょうか?
はい、驚かれました。(笑)「ミュージカルをやってみたい」という思いは、少しずつ発信していたのですが、実際に発表になると随分と驚かれました。しかも「デスノート?!」「主役?!」と、驚いてもらって嬉しかったです。

―元々歌は得意だそうですね?昨年のファンイベントでは、自ら作詞・作曲した曲をキーボードの弾き語りで披露したと聞きました。
歌は大好きです!ファンイベントでは、僕の曲をFlumpoolの阪井一生さんが編曲して魔法をかけてくださったので、本当にいい感じに出来上がりました。弾き語りは、とても緊張しましたけど、楽しかったです。(笑)

―甲斐さんがスポーツマンだとご存じの方は多いと思いますが、音楽もできるのですね。
音楽は勉強してきたわけでなく、ただカラオケが好きなんです。(笑) 僕は高校1年生でスカウトされて、大学には行かないと決めていたので、友人が受験勉強に入ってからは、ひとりカラオケでいろんな曲に触れて、どう歌うえば上手く歌えるかを研究する毎日を送っていました。その日々が今に活きている気がします。
キーボードは、映画「千と千尋の神隠し」の曲(♪“あの夏へ”)が好きで、どうしても弾けるようになりたくて。途中であきらめかけた時もあったのですが、独学で半年くらいかけて弾けるようになりました。

―今も音楽を愛する日々ですか?
今は、ボイストレーニングに励んで、声帯を鍛えています。ミュージカルもポップスもロックも、最近はオペラにも取り組んでいます。オペラの方々は「どこから声が出ているの?」と思うくらい響く歌声ですよね。歴史があって、何百年前の昔の人たちが美しいと思っていて、今も美しいオペラ。きっとこれから先もずっと美しいと思うので、一人の人間として勉強したいと思いますし、その技量はミュージカルをやる上でも活きてくると思います。
まだチャレンジしていませんが、今後は演歌も勉強したい。いろんなジャンルをやることで、別のジャンルの歌も良くなっているように感じています。いろんなヒントを得て、表現の幅も広がるのではと思って思います。

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―そんな歌好きの甲斐さんが『デスノートTHE MUSICAL』のオーディションを聞いた時には?
「こんなチャンスは二度とない」「絶対に獲りたい」と思いました。しかも夜神月役ですから「獲るしかない」「絶対負けられない」と思いました。

―オーディションでの思い出は?
夜神月を意識して服は黒で行きました。(笑) でも役を意識するよりも「どうしてもやりたい」という気持ちをぶつけに行った気がします。とても緊張して汗をダラダラかきながら、 でも自分がやってきたことを信じて…そして、一瞬で終わった感じです。実は細かなことは何も覚えていないのです。後で「こうだったよ」と聞いて、思い出したことがあるくらいで…。

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―公開されたMV♪「Playing His Game」を見て、公演がさらに楽しみになりました。
ありがとうございます。レコーディングでは、最後のハーモニーに苦労しました。連日、この曲を歌って喉が疲れていたので、前日に自分で体に良いというものを全部入れた雑炊を作って、スタジオでは蜂蜜を舐めつつがんばりました。

―どんな雑炊を作ったのですか?
大根、レンコン、生姜、ネギ、玉子、鶏肉…喉に良さそうなものを調べて全部ありったけ入れたら、すごく不味かった。(笑) でも「喉のためだ!」と無理して食べまたら、レコーディングの時は、とても調子がよかったです。

―公演は長丁場なのですから、気を使いますね。
僕がこの美味しくないけれど、でも喉には良い雑炊を皆さんにも差し入れします。薬だと思って食べて下さいって。(笑)

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―MVにも登場していた、エル役を演じる髙橋颯さんとのコラボはいかがでしたか?
彼も初ミュージカルなので、そういう意味では戦友という感じがしています。これから舞台の上で出会って、どういうものが出来上がるのかは未知数ですが、稽古をしたら、もっともっとお互いを理解して勝負できると思います。
一人で歌うのはまた違うと思いますが、ミュージカルでの歌のハーモニーは時間をかけて作り上げる必要があると思います。2人、3人の声が喧嘩してはいけない。でも合わせ過ぎて、自分を失ってもいけない。相手を消しても行けない。やはり互いを信頼した上で作り上げることが大事だと思います。

―これが初舞台ですが、その点についてはいかがですか?
役を演じて観客の前に立つのは、初めてです。チケットを買って観に来て頂くので、楽しませるだけじゃなく、何かを届けないといけない。感動してもらいたい。絶対に感動させなきゃいけない。もらった時間を後悔させてはいけない。そのプレッシャーはあります。どうしたら、1列目から最後列までの観客の心をつかめるか。稽古しながら考えていかなきゃいけないですね。今はプレッシャーが6割です。未経験なので怖くもありますが、今の救いは1公演目が村井さんの出演回だということ。(笑) まず客席から観客として観ることができて、本当によかったと思っています。そして自分の出演は翌日なので、一回整理できる。一晩眠れるのは、とっても助かります。

―夜神月役の先輩・浦井健治さんや、ミュージカルの先輩・三浦春馬さんからもアドバイスをもらったと伺いました。
浦井さんとはボイストレーニングの先生のお蔭でお会いすることができたのですが「普段の生活に夜神月役を置き過ぎると、公演終了後に抜け出せなくなりそうな感覚があったので、役に飲みこまれないように、クリエイティブにね」とアドバイスを頂きました。初めてお会いしたのに「今度はご飯に一緒に行こうね。その時は春馬も一緒に」とも言って頂いて、とても楽しみにしています。
春馬さんはとても才能がある方ですが、すごく努力もされていますよね。『キンキーブーツ』を拝見しましたが、再演は初演からさらにとても進化していました。身のこなしもそうですし、あの大きくてしなやかな筋肉をつくるのはとても難しい。そのために、長い期間をかけてトレーニングに励み、食生活にも気を配ってこられた。尊敬している先輩なので、お話を聞けるのが嬉しくて、春馬さんがミュージカルで目指していることや夢について話されるのをワクワクしながら聞きました。

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―では、甲斐翔真の夢は?
『ジキル&ハイド』に出演することです。韓国にミュージカルを観に行きましたが、みなさん歌がとても上手く驚きました。歌で聴かせて盛り上げて、歌の終わりもかっこいい。僕もそれがやりたいです。

―今は『デスノートTHE MUSICAL』が当面の目標だと思いますが、長い目で将来を考えた時には映像でもミュージカルでも頑張っていこうと思っておられますか?
そうですね、福山雅治さんが歌も演技もなさっている。春馬さんもすでに舞台と映像の両方で活躍されていて、しかも役のふり幅がすごい。僕も春馬さんのように両方できれば嬉しいです。もし機会があれば、作品の中で歌手にも挑戦したい。まだ21才なので、夢は無限大だと思っています。『ジキル&ハイド』をやるためにも、これからたくさん身につけていきたいと思っています。

 

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『デスノートTHE MUSICAL』
期間:2020年1月20日~2月9日
会場:豊島区立芸術文化劇場 ※静岡、大阪、福岡公演あり
スタッフ
音楽:フランク・ワイルドホーン 演出:栗山民也
作詞:ジャック・マーフィー 脚本:アイヴァン・メンチェル
翻訳:徐賀世子 訳詞:高橋亜子
キャスト
村井良大 甲斐翔真 髙橋颯 吉柳咲良 西田ひらり パク・ヘナ 横田栄司 今井清隆
川口竜也 小原悠輝 金子大介 鎌田誠樹 上條駿 長尾哲平 廣瀬真平 藤田宏樹 本多釈人 松谷嵐 渡辺崇人
石丸椎菜 大内唯 コリ伽路 華花 濵平奈津美 妃白ゆあ 町屋美咲 湊陽奈 森莉那

作品公式SNSアカウント #デスノートミュージカル
ツイッター @dnmusical インスタグラム @dnmusical
作品HP https://horipro-stage.jp/stage/deathnote2020/

主催:日本テレビ、ホリプロ
企画制作:ホリプロ

甲斐翔真 サイン入りチェキ プレゼントはこちらから

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