10月10日（木）、磯貝龍乎が脚本・演出を手掛けたオリジナル作品「五右衛門マジック」がCBGK シブゲキ!!にて初日を迎えた。開幕前に行われた囲み取材には、主演の和田琢磨、山口大地、小野健斗、磯貝龍乎の４名が登壇し、それぞれ本作品の見どころを熱く語った。
磯貝龍乎、和田琢磨、山口大地、小野健斗
和田「タイトル通り、２時間最初から最後までテーマパークの乗り物に乗っているような感覚を味わっていただけるような作品です。飽きることなくご覧になれると思いますし、面白い要素や心が動かされる言葉が散りばめられているので、非常に見応えがある作品になっていると思います。」
山口「琢磨君が言った通り、“奇術師と盗人が天下を変える”という物語なので本当にたくさん仕掛けがあります。最後のどんでん返し、“サプライズ”も楽しみにして頂きたいと思うんですけども、今回は龍乎くんが脚本ということで、笑いのシーンもかなり秀逸なのでそちらも楽しんでもらいたいです。たくさん笑って頂けるとありがたいです。」
小野「龍乎くんが脚本・演出ということで、最初文字のみで台本を読んだときは「どうなっているんだろう？」という部分が多かったんですね。理解できない部分があったんですけど、それを具現化して立体にすることによって、マジックの種明かしのような現象が稽古場で起きて、「これはすごく面白い作品になるな」という確信が持てました。」
磯貝「マジックというのは手品のイメージが付きがちですが、“人の目を欺く”というような意味も込められています。本作品は“ヒューマンラブコメディー”でして、この作品を通して家族の大切さ、命の儚さを感じていただけたらなと思います！最後まで楽しんでいただける作品だと思いますので、どうぞ皆さまお楽しみください。」
磯貝の元気なコメントに対して他のキャストから「ラブはどこにあった？（笑）」「もう一回台本読み直そう（笑）」などのツッコミが入り、同世代が集まった現場ならではの賑やかな雰囲気が伝わってきた。そんな彼らの仲の良さが伝わったのか、記者から「現場で楽しかったことは？」という質問が。
和田「こんなに明るい演出家の方とご一緒したのが初めてだったので、稽古の始まりに「それじゃあ参ります！よいしょ！」って始まったところが楽しかったです（笑）。彼がすごく褒めてくれるので楽しく出来ました。」
山口「僕は（急遽代役を務めることになり）稽古期間が短かったため、余裕が無くてですね、切羽詰まって台本を覚えているときに皆が「大丈夫だよ」って言ってくれたことが非常に心の支えになりました。ここにいるキャストや小沼将太くんはギャグ線が高いので、そこにかなり支えられたなという思い出がありますね。」
小野「今回メインキャストがほぼ30オーバーなんですよ。松井健太くん一人だけ若いんですけど、なかなかそんな現場ってないなと思いまして。健太はほぼ初舞台なので初々しさがすごく溢れていて、稽古場から見ていて新鮮な気持ちになりました。」
磯貝「キャストがすごくユニークな方たちですから、僕も稽古自体すごく楽しませてもらいました。一番面白かったのがプロデューサーの吉谷光太郎さんという方で、彼が稽古場で一生懸命代役をやってくださって、胸が熱くなり次の日には熱が出ました（笑）」
磯貝のコメントには、キャストだけでなくその場にいたスタッフ達からも笑いが。稽古場での面白エピソードを話して盛り上がる4人の姿に会場もほっこり。そして最後には、観劇を楽しみにしているお客様へ一言ずつメッセージが送られた。
磯貝「素敵なキャスト達に助けられてこの作品が出来上がりました。とても素晴らしいものが出来上がったと思います。最後まで楽しめるし、また何回見ても楽しめる作品になっていると思います。ぜひ皆さまお楽しみくださいませ。」
小野「ちびっこから大人まで楽しめる作品になっていると思います。30オーバーの我々が誠心誠意頑張っておりますので、その姿を一度見に来ていただきたいです。」
山口「何も考えず、ただ「楽しかった！」と言える作品です。今回僕は戸谷公人くんの代役ということで、しっかり彼の思いも背負って舞台に立って、他のメンバーと一緒に物語を全う出来ればなと思います。台風もあって大変な時期ではありますが、どうか劇場に足を運んでいただきたいです。」
和田「磯貝龍乎くんが脚本・演出という話を聞いて、すぐに「出させてほしい」というお返事をしました。小野くんも山口くんも含めて、何年か一緒に頑張ってきた同世代の仲間で一つの作品を作れるということは僕にとって誇らしいことですし、これを見たお客様、同世代の俳優の刺激になるような作品になればいいなという思いで千秋楽まで楽しみたいです。」
本作は奇術師・佐治が天下の大泥棒・石川五右衛門と共に、重税に苦しむ町民の“救世主”となるべく、豊臣秀吉の“国家機密”を盗み出す物語。コメディ要素がたくさん散りばめられた中に、二重三重の“真実”が隠された盛り沢山なエンターテインメント作品となっている。戦国時代という舞台の中に盛り込まれた現代的でシュールなネタの数々に、見た人すべてが夢中になってしまうだろう。またキャスト達の言う通り、ラストにおける“サプライズ”な大どんでん返しにきっと観客も騙されるだろう。
「五右衛門マジック」
【脚本・演出】 磯貝龍乎
【出演】
佐治役：和田琢磨
石川五右衛門役：山口大地
前田玄以役：小沼将太
鼠役：末野卓磨
出雲阿国役：さかいかな
平賀源大役：松井健太
石田三成役：小野健斗／豊臣秀吉役：篠原功
池田謙信 山口渓 五十嵐胤人 千大佑 杉浦勇一
【公演日程】 東京公演 CBGK シブゲキ!! 10月10日（木）～20日（日）
【チケット料金】 ￥8,500‐（税込・全席指定） ※来場者特典付き
制作：ポリゴンマジック株式会社
主催：ポリゴンマジック株式会社
公式サイト： http://goemonmagic.com/
公式Twitter： @goemonmagic
©ポリゴンマジック
≪あらすじ≫
時は戦国時代。 世に名を轟かす、二人のエンターテイナーが居た。 ひとりは幻術士、果心居士。そしてもう一人は天下の大泥棒、石川五右衛門。 五右衛門は重税に苦しむ町民のため、豊臣秀吉の暗殺を試みるも果心居士の策により、死罪。 だが、秀吉にその幻術の腕を恐れられた果心居士は、命を狙われて姿を消したー。
時は過ぎ、二人のエンターテイナーが消えた世界。 秀吉の治世に苦しむ人々は、更なる娯楽を求めていた。 とある見世物通り。 端正な姿ながらもどこか胡散臭さのある奇術師、佐治が路上パフォーマンスをしている。 そこへ、秀吉の片腕である智将・石田三成の部下、前田玄以と平賀源大が盗人を追って町へと駆け込んでくる。 追われているのは方々で盗みを働く小平太と、その仲間、鼠。
捕まる寸でのところを佐治の奇術に助けられた小平太は、 「自分と一緒に組んで一番のエンターテイナーになろう！」と佐治に誘われる。 佐治の提案は、“石川五右衛門”と名乗り、民衆の求めている活気あった時代に戻すべく、 “救世主”として生きることだった。 二人は悪人から金品を盗んでは町民にばら撒き、着実にその名を上げていくが、 当代随一のエンターテイナー出雲阿国には遠く及ばない。
阿国の人気を越えられず行き詰まる中、次のターゲットが決まる。
“国家機密”。ここから“情報”を奪う計画が始まるがー。
