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朝井リョウの直木賞受賞小説「何者」 阿部顕嵐(Love-tune / ジャニーズJr.)主演で初舞台化決定!!

小説『桐島、部活やめるってよ』で、センセーショナルなデビューを飾った若手実力派作家・朝井リョウ氏。彼の直木賞受賞作で、さらに 昨年、佐藤健主演で映画化もされ大ヒット、大きな話題を呼んだ小説 『何者』を、ついにこの秋、初舞台化することが決定致した。

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いつも冷静で無口でクール、分析能力に長けて、友人からも一目置 かれる大学生、主人公・二宮拓人役には、今月3日まで、ミュージカル『魔女の宅急便』の演技が高評価を受けた阿部顕嵐(Love-tune/ジャ ニーズJr.)が決定した。留学帰りであらゆることに意識が高い女子。エントリーシートやOB訪問などの活動にも余念がない女子大生・小早川理香役には、映画『今、会いにゆきます』、ドラマ『僕と彼女と彼女の生きる道』等で、一躍”天才子役”として注目を集め、現在放送中の 『キラキラ☆プリキュアアラモード』では、テレビアニメ初主演も務める女優、美山加恋が演じる。また、理香と同棲している彼氏で、就活すること自体が格好悪いと思っていて、自分はクリエイティブな活動で生きていきたいと思っている青年・宮本隆良役を、今回、外部公演初出演となる長妻怜央(Love-tune /ジャニーズ Jr.)が決定。また、拓人とルームシェアをしている元バンドマン神谷光太郎役には、舞台「シブヤから遠く離れて」、映画「帝一の国」の活躍も記憶に新しい鈴木勝大。田名部瑞月役には、学園ドラマ「GTO」から大河ドラマ『花燃ゆ』のような時代劇まで幅広くこなす宮崎香蓮。サワ先輩役には、「パレード」「ミスサイゴン」「三銃士」などミュージカル界での活躍がめざましい小野田龍之介が決定した。

就職活動を通して自分が「何者」かを模索する5人の大学生たち。お互いを励まし合いながらも、友情、恋愛、裏切りといった様々な感情が交錯してゆく本作。拓人を中心とした若者6人が、就職活動を通して人間としての成長していく物語、それぞれの様々な思いが舞台上でどのように展開されていくのか!?

 

<東京公演>
2017年11月25日(土)〜12月10日(日)
天王洲銀河劇場  

企画製作、主催:フジテレビジョン

原作:朝井リョウ『何者』(新潮文庫刊)
脚本:黒岩勉
演出:丸尾丸一郎(劇団鹿殺し)

出演者:阿部顕嵐(Love-tune  /  ジャニーズ Jr.)、美山加恋、長妻怜央(Love-tune  /  ジャニーズ Jr.)   、
鈴木勝大、宮崎香蓮、小野田龍之介

<ストーリー>
主人公の二宮拓人は、御山大学社会学部の学生で、就職活動を控えている。
同じ学部の光太郎とルームシェアをしていて、光太郎はバンド活動に明け暮れているが、拓人は劇団活動をやめ、就職活動に専念していた。また、拓人は光太郎の元彼女である瑞月に片想いしているが、光太郎にも言えずにいる。

ある日、同じアパートの真上の部屋の住人が、理香と隆良の同棲カップルで、理香は瑞月の留学仲間である事を知る。瑞月と近づきたい拓人は、光太郎、瑞月、理香、隆良の就職活動を控えた大学生5人で、理香の部屋を「就活対策本部」として定期的に集まる事にする。海外ボランティアの経験、サークル活動などの切り口や、手作り名刺、SNSのツールを駆使しつつ、就職活動に励む5人。5人はそれぞれに表面は強がりながら、自分の就職活動は順調であると虚勢を張りつつ、それぞれ面接を重ねていく。あるものは就職活動をせずに独立をめざすと公言しながら、裏で面接を受けていたり、あるものはOB・OGとのつながりを強調しているものの全く相手にされていなくて空回りしていたり…。SNSや面接で発する言葉の 奥に見え隠れする本音や自意識、それぞれの抱く思いが複雑に交錯し、人間関係は徐々に変化していく。

やがて内定をもらったものが現れたとき、これまで抑えられていた妬みや本音が露になり、ようやく彼らは自分を見つめ直す。

登場人物・配役
◉二宮拓人<阿部顕嵐(Love-tune  /  ジャニーズ Jr.)>
主人公。御山大学社会学部の大学生。いつも冷静で大学は演劇サークル「劇団プラネット」の脚本家として活動していたが、就職活動を機 に演劇とは決別。無口だが、クールで分析能力が高く、様々なことに気が付く。シニカルな分析屋として、友人からも一目置かれている。

◉小早川理香<美山加恋>
瑞月の友達で、瑞月と同じく留学帰りであらゆることに意識が高い女子。エントリーシートや OB 訪問などの活動にも余念がない。

◉宮本隆良<長妻怜央(Love-tune  /  ジャニーズ Jr.)>
理香と同棲している彼氏。就活すること 自体がカッコ悪いと思っていて、自分はクリエイティブな活動で生きていきたいと思っている。

◉神谷光太郎<鈴木勝大>
拓人とルームシェアしている元・バンドマン。お調子者だがカリスマ性がある。就職を機に金髪から黒髪・短髪へとイメージチェンジ。人当りも良く、誰とでも仲 良くなれる性格。

◉田名部瑞月<宮崎香蓮>
アメリカ留学していた光太郎の元カノ。拓人が片思いしている相 手でもある。控えめでおとなしいが、芯は強い性格。

◉沢渡(サワ先輩)<小野田龍之介>
拓人のサークルの先輩で、バイト先も紹介してくれるな ど面倒見の良い先輩。理系で大学院2年生。拓人が唯一本音を語れる相手でもある。

<<コメント>>
原作者:朝井リョウ
『何者』を執筆していたころとは、作品に出てくる【就職活動】や【SNS】等のキーワードを取り巻く環境は大きく変化しています。そんな中、小説、映画、舞台と作品自体も変化できる機会に恵まれたことをとても幸せに思います。キャスト・スタッフの方々が『何者』をどのようにアップデートしてくださるのか、期待しています

演出家:丸尾丸一郎(劇団鹿殺し)
僕も就職活動をしたことがある。履歴書の長所を書く欄に「僕は味噌汁の味噌になれます。様々な 具材をまとめあげ……」などと書いた気がする。舞台「何者」に沢山の素晴らしい具材が集まってくれた。主人公・二宮拓人を演じる阿部顕嵐さんとは初めてだが、拓人役に通じる繊細な雰囲気と内に秘めた熱い心を感じ、一緒に作り上げていく作業に今からワクワクしている。他にも、美山加恋さん、長妻怜央さん、鈴木勝大さん、宮崎香蓮さん、小野田龍之介さんと、原作にリアルな世代の力のある方々に集まって頂き、素晴らしい「何者」の味付けが出来る事を確信している。

二宮拓人役:阿部顕嵐(Love-tune  /  ジャニーズ Jr.)
『初めての外部舞台の主演、そして「何者」の拓人役を演じると聞かされた時は、驚きと喜びが混じり合った複雑な気持ちになりました。原作「何者」を読んでみて、拓人の第一印象は余裕がなく斜に構えていてプライドが高いと感じました。拓人は大学生であり就活生。僕自身も現役大学生なので拓人と分かり合えるポイントは多々あると思います。ですからよりリアルに大学生、就活生としての心の不安などを共感して貰えるように演じたいと思っています。拓人役を他の「何者」でもなく僕が演じて良かったと言って頂ける様に、拓人の人生を生きて全力で役と向き合いたいと思っています。』

小早川理香役・美山加恋
『同世代が多いお芝居なのでどんな掛け合いや空気感になるか楽しみです。登場人物たちも丁度同世代。私は就活はしていないのですが、きっと悩みや考え方が似ているところもあるはず。劇場でリアルなものを届けられるようじっくり稽古していきたいです。ぜひ劇場で「何者」の世界を共有していただければと思いまま。』

宮本隆良役・長妻怜央(Love-tune  /  ジャニーズ Jr.)
『「何者」という作品に出演させていただけるという話を聞いた時、嬉しいと同時に注目されている作品なのですごいプレッシャーも感じました。就職活動に悩むリアルな日常の雰囲気を表現するのは難しいと思いますが、演出家さんや共演者の方々の助けを借りながら、精一杯頑張ります。僕が演じさせていただく宮本隆良という人物は、僕とは違ってハッキリ自分の考えを他人に伝える力があり、しっかり自分の理想を持っている人だなと思いました。しかし逆に、プライドが高いところは似ていると感じました。彼と僕の違う所と似ている所を研究し、自分なりの宮本隆良を演じていきたいと思います。しっかりと爪痕を残し僕の座右の銘である「常に全力投球」の言葉を忘れずに精一杯頑張っていきます。同じグループの阿部顕嵐とはライバルの気持ちでお互いを高め合っていきたいです。』

神谷光太郎役・鈴木勝大
『神谷光太郎という人物に対して僕が思うことは、羨ましいなということです。ふわふわしているように見えて 芯がある、天真爛漫なのに愛される。なんだかこいつズルいな!と感じました。でも、そんな光太郎にも夢との向き合い方の中で生まれた心の傷や闇を感じました。そこに向き合いながら光太郎が何者かを考えていければと思います。』

田名部瑞月役・宮崎香蓮
『就活中の友人たちには、読ませられない。原作を読んだとき、そう思いました。わたしは就活を経験したことがありませんが、「自分を見つめ直すこと」をしている友人達は本の中の登場人物たちと同様に、とても苦しそうだったからです。リアルで、怖くて、面白い、故に大好きな小説。その舞台化に携わることができて本当に嬉しいです。わたしも、自分を見つめ直し、苦しみたいと思います。是非劇場に観に来てください。』

サワ先輩役・小野田龍之介
『『何者』舞台化に携わる事が出来て光栄に思います。就活を経験した人、誰しもが「ドキッ!」とさせられる 物語かと思います。映画版も舞台のように作られていたので、この作品が舞台化された時どの様になるのか楽しみです。』