堺雅人、キム・スヒョン登壇。INTERNATIONAL DRAMA FESTIVAL in TOKYO『東京ドラマアウォード2014』授賞式

in Report(TV), TV · 2014/10/28

Tags: キム・スヒョン, 中井貴一, 北大路欣也, 吉田鋼太郎, 堺雅人, 志賀廣太郎, 東京ドラマアウォード, 泉谷しげる, 満島ひかり, 石原さとみ

2008年、海外発信を見据え、作品の質の高さだけでなく、“市場性”“商業性”を重視したアウォードとして創設し、日本人として“海外にみせたい” と思う魅力あるドラマ作品を表彰している『東京ドラマアウォード』。2014年10月23日（木）都内ホテルにて開催された『東京ドラマアウォード2014』授賞式にドラマ主演俳優、監督たちが登壇した。

「人の善意は信じますが、やられたらやりかえす、倍返しだ！」と現代社会を生きる全ての戦う人達に、明日を力強く生きる活力を与えたドラマ『半沢直樹』が連続ドラマ部門で見事グランプリ。主演の堺雅人が主演男優賞、監督の福澤克雄が演出賞と嬉しい3冠となった。主演の堺雅人はグランプリに際し、「このメンバー（制作スタッフ陣）とこの場に立てて、本当に嬉しい。」と喜びを語った。

単発ドラマグランプリに輝いた震災をテーマに描かれた『時は立ちどまらない』の脚本家、山田太一は「結局は一人ひとり心で助かって救われるということ。中井さんはじめ、みんなで結集した作品です」と語り、主演の中井貴一は「人間が生き抜くのは苦しいだけではないという題材的には真摯に受け止めながら、いかにユーモアを持って演じるかということを重点に置きました」と喜びをかみしめるように話した。

海外作品特別賞として、インドネシア『おかゆ屋がメッカ巡礼へ』、タイ『トーン・ヌア・ガオ～純金～』そして、韓国『星からきたあなた』が受賞し、主演のキム・スヒョンがベストアクター　イン　アジアに輝いた。キム・スヒョンは「このような特別な賞を受賞致しまして、大変光栄に思っております。この素晴らしい授賞式に招待して頂き幸せです。私はこのドラマで400年生きたという時間を表現することに重点を置きました。私にとって2014年は特別な年になりました。日本のファンの皆さんにはいつも歓迎して頂き、心から感謝しています。これからも皆さんに長く愛されるよう、努力していきます。ありがとうございました」と受賞の挨拶をした。

受賞後の囲み会見では、『Woman』で主演女優賞に輝いた満島ひかりが子供役の二人と共に登場し、はじめての母親役、シングルマザーについて「二人の母親になれるかとても不安がありましたが、監督からこの二人が“お母さん”って呼んでくれることや仕草、甘えてくれる行為で母親にしてもらえる、母親とはそうやってなっていくものだから大丈夫と言ってくれた言葉を頼りにやっていましたが、本当に二人のおかげでドラマの中でお母さんになれたかなと思います。母親役を演じたことで、誰かのために生きるというのはいいことだな、人は強くなれるんだなと改めて確認できました」と語った。

助演男優賞を受賞の吉田鋼太郎は『花子とアン』・『MOZU Season1』での受賞となったが、『花子とアン』では「実際に自伝を読ませてもらって、評判よりも素敵な人だということがわかりましたので、なるべく誠実で男らしく、豪快で一途な人ということを大事にして演じました。妻が若い学生と駆け落ちしたときに悲しみと怒りで部屋を壊すシーンがとても印象深かったです。」『MOZU Season1』では「実際に身近にいるようなキャラクターではないので、いかにリアリティを持たせるかということを考え、アドリブで軽さを出していくようにしました。」とそれぞれの演技について語った。

『失恋ショコラティエ』で助演女優賞受賞の石原さとみは「このように素晴らしい賞を頂けるとは思っていなかったのですごく嬉しいです。オンタイムでみてくれていた友人たちも多く、反響があることがこれほどまでに嬉しいことなんだと改めて実感できました」と笑顔で喜びを表した。

そして、『三匹のおっさん～正義の味方、見参！！』から特別賞受賞の主演の3名、北大路欣也は「多くの方に共感して頂いて、幅広く声をかけて頂いたことがいい思い出になりました」、泉谷しげるは「特別賞は他とトロフィーの形も違うし、素直に喜んでもいいんだけど、どうなんだろうと（笑）」と話すと阻むように志賀廣太郎が「視聴者の皆さんのご指示の賜物だと思います」とまとめ、北大路欣也は「3人揃わないとこれは戴けないのでね。こんな具合で現場もやってます」と、3人の息のあったところをみせていた。