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松村北斗&上白石萌音、互いの俳優としての魅力を語る「追随を許さない!」『夜明けのすべて』プレミアナイト

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『夜明けのすべて』プレミアナイトイベントが、1月11日、東京・TOHOシネマズ 六本木ヒルズにて行われ、W主演の松村北斗(SixTONES)と上白石萌音、共演の光石研、三宅唱監督が登壇した。

2019年本屋大賞を受賞した瀬尾まいこの原作小説を、『ケイコ 目を澄ませて』で国内外で絶賛を浴びた三宅唱監督が映画化。PMS(月経前症候群)とパニック障害、それぞれ生きづらさを抱えた者同士が交流し、少しずつお互いの殻を溶かし合っていく姿を描く本作。
パニック障害を抱え無気力に毎日を過ごしている山添くんを松村北斗、月に一度、PMS(月経前症候群)でイライラが抑えられなくなる藤沢さんを上白石萌音がW主演で演じ、彼らの見つめる日常の美しさや季節の移ろいを見事なまでに捉えた16mmフィルムで撮影された暖かで深みのある映像と、自然で繊細な演技により二人が醸し出す空気感に注目が集まっている。

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NHK連続テレビ小説「カムカムエヴリバディ」で夫婦役を演じた松村と上白石が映画初共演を務め、今回は同僚役で最高の理解者となる特別な関係性を演じるが、共演を重ねて俳優としてお互いの印象を聞かれると、松村は「いっぱいあります」としながらも、「瞬発力。そしてその場に馴染む力」と上白石を評し、「この映画は街が主役のような作品。なので、その街にいることに違和感がないことが大事なんです。彼女は15分くらいかけて歩いて会社にきたのかと思うくらい(自然)なんです。感覚が鋭いんですね。朝ドラの時もそうでしたが追随を許さないんじゃないかな。素敵な女優さんでございます」と絶賛する。

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松村の言葉に、上白石は「ここに居さえすばいいんだという環境を、監督をはじめスタッフの皆さんやキャストの皆さんが作ってくださった。この方々の胸をお借りすれば大丈夫だという安心感がある現場でした」と感謝。

続けて、松村について「本当に追随を許さない・・・」と松村の言葉に乗っかり、会場の笑いを誘いながら、「松村さんは役に溶け込むのが本当には役。その人として話すことも凄く自然にされる方。役のときは普段の松村さんとは全然違ってその人に溶け込んでいる役者さん。本当にいつも引っ張っていただいています」とコメントした。

「カムカムエヴリバディ」のときはあまり話をしていなかったそうで、「岡山弁を覚えるのに必死でした」と松村。今回の共演で初めて人柄を知れた様子。

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国内外にファンが多い三宅作品。光石は「お声をかけていただいて嬉しかったです」と出演を喜び、「監督はもっとおっかない方だと思ったら全然でした。リーダーシップのある方」と三宅監督を称えた。

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そして、劇中で登場する「栗田科学」という会社が舞台になっているように、「もしこのメンバーが同じ会社にいたらどうなっていたと思うか?」という質問が及ぶと、光石は「役で社長をやっていますが、僕は全然リーダー力ないです」と言い、監督も「バイトでも使えない自分」と卑下する。松村は「僕はギリギリ遅刻してくるような人間ですね。もとから決まった時間に行くのが苦手で・・・」と自虐する。上白石は「それは社会人としてはよろしくないけど、“栗田科学”と言う会社はそれさえも受け止めてくれるんです」と吐露。上白石自身は「意思決定ができない。何でもできます、やります!と言ってしまうタイプ」と話すと、「この会社は経営破綻ですね・・・」と笑う松村だった。

最後に、松村は観客を見渡しながら「映画を観る前から期待感や尊敬みたいなものを向けてくれているように伝わってきて、安心してこの後上映を迎えられるなという思いです。この映画を観ていただいて、周りの少し生きづらい人に対して、助けてあげようかなと少し手を伸ばしてもらえればいいなと思います」と声をかけ、上白石は「この映画は生きづらさを抱えた二人の物語ではありますが、映画に出てくる人たちも何かを抱えていますし、ここにお越しの皆さんも何かしら抱えている方もいるかもしれません。常に完璧でハッピーな人はなかなかいないと思う。そういう意味でこの作品は全ての人のための映画だと思います。この作品に出会えて良かったなと思ってくださる方の元に届くことを願っています」とメッセージを送り、舞台挨拶を締めくくった。

映画『夜明けのすべて』
【ストーリー】
「出会うことができて、よかった」
人生は想像以上に大変だけど、光だってある―

月に一度、PMS(月経前症候群)でイライラが抑えられなくなる藤沢さんはある日、同僚・山添くんのとある小さな行動がきっかけで怒りを爆発させてしまう。だが、転職してきたばかりだというのに、やる気が無さそうに見えていた山添くんもまたパニック障害を抱えていて、様々なことをあきらめ、生きがいも気力も失っていたのだった。職場の人たちの理解に支えられながら、友達でも恋人でもないけれど、どこか同志のような特別な気持ちが芽生えていく二人。いつしか、自分の症状は改善されなくても、相手を助けることはできるのではないかと思うようになる。

出演:
松村北斗 上白石萌音
渋川清彦 芋生悠 藤間爽子 久保田磨希 足立智充
りょう 光石研

原作:瀬尾まいこ『夜明けのすべて』(水鈴社/文春文庫 刊)
監督:三宅唱
脚本:和田清人 三宅唱
音楽:Hi’Spec ※すべて半角にて表記。HiとSpecの間に半角アケなし

製作:「夜明けのすべて」 製作委員会
企画・制作:ホリプロ
制作プロダクション:ザフール
配給・宣伝:バンダイナムコフィルムワークス=アスミック・エース
コピーライト:©瀬尾まいこ/2024「夜明けのすべて」製作委員会

■公式サイト:yoakenosubete-movie.asmik-ace.co.jp
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2月9日 (金)ロードショー