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徳永えり、野崎智子、山田佳奈、穐山茉由監督登壇!全員一致で「男女の友情は存在する!」 映画『月極オトコトモダチ』初日舞台挨拶

★「第31 回東京国際映画祭」日本映画スプラッシュ部門 正式出品作品
★「MOOSIC LAB 2018」長編部門グランプリ
・最優秀男優賞(橋本淳) ・女優賞(徳永えり) ・ミュージシャン賞(BOMI と入江陽)全4 部門受賞

タイトル

撮影裏話から女性の男女の生き方まで語りつくす女子会が開催!
初日舞台挨拶

オフィシャル写真

数々の名作を世に送り出している映画祭「MOOSIC LAB」2018 年度の長編部門でグランプリほか4 冠を獲得、東京国際映画祭・日本映画スプラッシュ部門に異例の選出も果たした映画『月極オトコトモダチ』が、6月8日 (土)より全国順次公開。

現役 OL でもある異色の映画監督・穐山(あきやま)茉由の長編デビュー作にして、昨年の第 31 回東京国際映画祭 日本映画スプラッシュ部門へ正式出品、音楽×映画の祭典「MOOSIC LAB 2018」で長編部門グランプリほか 4 冠を獲得した話題作。「恋のツキ」『疑惑とダンス』の徳永えりが主人公のアラサー編集者役を、『At the terrace テラスにて』の橋本淳がレンタルフレンド役を熱演。さらに『ジムノペディに乱れる』の芦那すみれがミュージシャン役として加わり、男女の友情の揺らぎを見事に体現している。
6月8日、映画の公開を記念して、主演の徳永えり、野崎智子、山田佳奈、穐山茉由監督が初日舞台挨拶に参加し、本作の撮影時の裏話や、「男女の友情」について追求する貴重なトークを繰り広げた。

上映後の舞台挨拶に登場した 4 人。主演の徳永さんがマイクを手にとり「皆さま本日はありがとうございます。映画いかがでしたでしょうか?」と問いかけると、会場からは温かな拍手が沸き起こり、「なんだか強要してしまったようですみません(笑)。映画をご覧になられて、皆さんがどう思われているのかとても気になっています。いろいろと感じ方が分かれる作品となっていると思うので、感想が楽しみです」と挨拶。本作が長編デビュー作となった穐山監督は「これまでにも MOOSIC LAB や東京国際映画祭で上映される機会はあったものの、このように劇場で公開されるとなるとまた違う空気を味わっていて、背筋が伸びる思いです」と感動を伝えた。

主人公、那沙役へのオファーの経緯を聞かれた徳永さんは「最初に連絡をいただいたときはまだ脚本はできておらず、プロットの段階でしたが、“男女の友情”という答えのないテーマに挑む監督の強さに惹かれました。実際に脚本を読ませていただいたときには、いまいちつかみどころのないキャラクターでしたので、演じるのは難しいのではないかとすごく悩みましたが挑戦しがいのある役だと思いお引き受けさせていただきました」と述べる。続いて那沙の魅力について聞かれると、「みなさんがどう思うのかは分からないですが、正直に言うと、もし私の周りに那沙のような子がいたら私はイラついてしまうと思います(笑)。それくらい優柔不断な子で幼さもあるんですが、そこも彼女の可愛いところでもあるんですよね。さらに感情の浮き沈みが激しい子でもあるので観客の皆さんをイラつかせないように、魅力的に映るようにしたくて、抜け感というかドジな部分を勝手に追加してみました」と役作りについて明かした。それについて穐山監督は「私は自分で書いたキャラクターなので『那沙のどこが難しいんだろう?』と疑問に思っていました(笑)。初日の撮影では、徳永さんが那沙のキャラクターを探りながら、ぴょんぴょん歩いてみたりわざと足をぶつけてみたりと、いろいろと試してくれて那沙の像を築き上げてくれました。そこで私の気に入ったものがあると、すぐにそれを本番で取り入れたりしていたので、勘のいい役者さんだなと改めて感じました」と嬉しそうに振り返る。

那沙の後輩、ユリ役を演じた野崎さん。役作りについて聞かれると「私が演じたユリは、若手なのに物怖じせずにズバズバと自分の意見を言ってしまうような子で、自分とは真逆の性格なんです。ですので、難しく思っていましたが、ちょうど私の身近に似たような性格の子がいたのでその子を観察して役作りをしていきました」と明かす。徳永さんは撮影現場での印象について「野崎さんは撮影時ほぼ演技初挑戦だったらしいんですが、そうは思えないくらい現場ではどっしりしていて、最後の方はとても頼もしかったです」と話し、さらに監督からも「野崎さんはオーディションでも堂々としていて、その雰囲気が気に入り今回出演してもらいました。撮影現場では常に私の癒しでした!」と絶賛の声が続き、野崎さんは「ありがとうございます!」と照れ笑い。

那沙の上司の編集長を演じた山田さんは、「出演のお話を頂く前に、私も監督として作品を出品していたとある映画祭で穐山さんと初めてお会いしたのですが、女性の強さをしっかり描く監督だなと思っていました。穐山さんの“隠れ穐山”の部分が那沙に反映されているとしたら、女性としての強さだったり願いが手渡された役だと思って演じました」と自身の役を分析。穐山監督は「映画祭でお会いした山田さんはちょっと怖かったんです(笑)。劇団も主宰されていたり人を束ねる側の方なので、編集長役にぴったりだなと思って勇気を出してオファーしました」と告白し会場を沸かせた。

映画のテーマでもある“男女の友情は存在するのか?”というテーマについて、登壇者全員が「ある」と答え、会場からも驚きの声が。その反応に「この映画を作って、『男女の友情は存在しない』という考えの人が意外と多いことに驚いています。けっこう女性は存在すると考えている人が多いと思いますがどうですか?」と穐山監督が話を振ると、徳永さんは「私も存在するという考えなんですけど、男女の境界線は本人たちが決めればいいと思いますね。自分がどうありたいのか、どう生きていきたいのかという選択肢のうちの一つなんじゃないかなと思います。もちろん、どちらかが恋愛感情を抱いてしまえば何かしらの答えを出さなくてはいけなくなってしまいますけど。劇中で那沙はレンタルオトコトモダチと、どこまでが友達としてのラインなのか実験するシーンがあるのですが、もしそのような実験をしたとしてもお互いの中で一定の絆が残っているのであれば、それは友情になるのではないかなと思います」と明言し、登壇者を深くうなずかせていた。

イベントの最後には代表して徳永さんが「本日は貴重な時間をありがとうございました。観る方によって感じ方が違う作品ですが、いろいろな答えがあっていいと思います。もし面白いと感じていただけたならたくさんの方に伝えていただけると嬉しいです!」と挨拶しイベントは幕を閉じた。

<STORY>
大人になると異性の友達ってなかなかできない。男女の間に友情は本当に存在しないの? WEB マガジン編集者の望月那沙(徳永えり)は、あるきっかけで「男女関係にならないスイッチ」を持つと語る柳瀬草太(橋本淳)に出会う。実は、彼は依頼主に雇われた「レンタル友達」だった。那沙は柳瀬を題材に、ある検証を試みようとする。一方、那沙のルームメイトの珠希(芦那すみれ)は音楽を通じて柳瀬と距離を縮めていく―。仲良くなっても越えられない「契約関係」。夢と現実の間で悩む男女が織りなす不思議な「関係性」の物語。

徳永えり 橋本 淳 芦那すみれ 野崎智子 師岡広明 三森麻美 山田佳奈
監督・脚本:穐山茉由
音楽:入江陽
劇中歌・主題歌:BOMI
配給:SPOTTED PRODUCTIONS
製作:「月極オトコトモダチ」製作委員会
2018|日本|78 分|カラー|ヨーロピアン・ビスタ|STEREO
©2019「月極オトコトモダチ」製作委員会
公式Twitter&公式 instagram: @tsukigimefriend
https://tsukigimefriend.com/

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