映画『月の満ち欠け』の大ヒット御礼舞台挨拶が、12月10日、東京・丸の内ピカデリーにて行われ、主演の大泉洋をはじめ、共演の有村架純、目黒蓮(Snow Man) 、柴咲コウと、廣木隆一監督が登壇した。
佐藤正午のベストセラー小説「月の満ち欠け」を廣木隆一監督により実写映画化した本作は、愛する妻と娘を事故で同時に失った男に訪れる、夫婦と恋人たちの数奇で壮大な愛の奇跡を描いた物語。
主人公・小山内堅（おさない・つよし）を大泉洋。小山内の娘と同じ名前を持つ謎の女性、正木瑠璃には有村架純。正木瑠璃と許されざる恋に落ちる大学生・三角哲彦には、単独での映画出演は初となる、Snow Manの目黒蓮。小山内の妻・小山内梢には柴咲コウ。そして、正木瑠璃の夫・正木竜之介には田中圭、小山内にある事実を伝える、娘の親友・緑坂ゆいには伊藤沙莉、小山内の娘・瑠璃には、期待に新人・菊池日菜子など、超豪華キャストが集結。監督は、『余命1ヶ月の花嫁』（09）、『ストロボ・エッジ』（15）他などで知られる廣木隆一。脚本には『映画 ビリギャル』（15）、『こんな夜更けにバナナかよ 愛しき実話』（18）他の橋本裕志が務めた。
公開初日舞台挨拶で、目黒の厚底靴について愚痴っていた大泉だが、この日は自身が厚底靴を履いて意気揚々と登場。最初から気づいていた目黒は登場から笑いが止まらない。
大泉は「気持ちが高ぶっているのか、いつもより視界が高い感じ」と言い、目黒に「なんか今日小さいぞ！大丈夫か？」とドヤ顔で声をかける。「お前（目黒）に負けたくなかったんだよ。今日が最後のチャンスだったんだ。スタリストさんが竹下通りで買ってきてくれたらしいんだよ」と告白し、「厚底勝負だ！早くフォトセッションをしたい！」と息巻いて、冒頭から会場を沸かせた。
この日は事前にSNSで募集した質問に登壇者たちが答えることに。「観れば観るほど楽しみが広がるスルメのような作品だと思います。2回目3回目と観る人に向けて、注目してほしいポイントは？」と問われると、大泉は「映画の頭から悲しいから。全部を観て知ってからもう一度観ると全然違う作品のように景色が違ってしまうから、2回3回と観て欲しいです。伏線が色々張られているから、何回か観るとそれが回収できると思います」とコメント。
柴咲は「梢さんは、“ラブ堅（つよし）”なので、そういうシーンが心温まる。ちょっとイチャついているんですが、それが3度目（観る）になるとどういうふうに映るのか、また違った見方ができるんじゃないかな？」とお勧め。
有村は「瑠璃としては、どうしてその時にこういう言葉を発したんだろう･･･ということが2回目3回目と観ていくと、『ああ、･･･だからなのか』と、裏の気持ちが見えてくるかと思います」と話す。
目黒は「小山内夫婦に瑠璃が生まれるところを、全部を知って観ると『幸せ、続け！』と思って見ちゃうと思います」と答えた。
そして、「もしまたこの4人で共演することがあったらどんな作品がいい？」という質問には、「コメディを作りたい」と目を輝かす監督。柴咲は「銃撃戦がいい！ 大泉さんをけちょんけちょんにしたい(笑)」といたずらな笑顔を見せ、有村が「シェアハウスで繰り広げられる物語とか」と答えると、大泉は「俺なんか、ずっと目黒くんの部屋にいてね。ベットで裸でいたりしてね(笑)」と言い出し、「やっぱり、バトルロワイヤル的なのがいいかも。あとは時代劇で源頼朝になって、目黒蓮を打ち首！とか(笑)」と、何かと目黒を引き合いに出し、会場の笑いを誘っていた。
また、「今年を振り返って、来年の抱負は？」と聞かれると、監督は「今年もたくさん撮りましたが、来年はもっと（作品を）撮りたい！」と意気揚々。柴咲は「海外に行きたい」。有村は「今年は1つ1つの作品に向き合えるような余白（の時間）があったので、とても充実していました。来年もそう過ごしたい」とニッコリ。
目黒は「今年はジムにいけなかったので、来年はいっぱいジムに行きたい。健康的に体を鍛えたいです」と。大泉が「今年も忙しかったので、もう少しお休みがあれば･･･」と愚痴り始めると、目黒が「（忙しいことは）いいことじゃないですか」と声を掛ける。その言葉に頷きながら、大泉も「みんな、来年も頑張ろうね！」と気合いを見せていた。
舞台挨拶の最後には大泉待望の（？）フォトセッションを実施。大泉は目黒と目線を揃え、満足そうに微笑んでいた。
【ＳＴＯＲＹ】
生まれ変わっても、あなたに逢いたい―――
小山内堅（大泉洋）は、愛する妻・梢（柴咲コウ）と家庭を築き、仕事も順調、どこから見ても順風満帆だった。だが、不慮の事故で梢と娘・瑠璃を同時に失ったことで幸せな日常は一変。深い悲しみに沈む小山内のもとに、三角哲彦と名乗る男（目黒蓮）が訪ねてくる。事故のあった日、小山内の娘・瑠璃が面識のないはずの自分に会いに来ようとしていたという。そして、彼女と同じ名前をもち、自分がかつて愛した“瑠璃”という女性（有村架純）について語りだす。それは数十年の時を超えて明かされる、はかなくも鮮烈な、許されざる恋の物語だった。一見何の関係もない夫婦とかつての恋人たち。その二組をつなぐ、誰も想像もしえなかった数奇で壮大な愛の軌跡とは―― 。
『月の満ち欠け』
■原作：佐藤正午「月の満ち欠け」（岩波書店刊）
■主演：大泉洋
■出演：有村架純、目黒蓮(Snow Man)、伊藤沙莉 ／ 田中圭 柴咲コウ
菊池日菜子 小山紗愛 阿部久令亜 尾杉麻友 ・ 寛一郎 波岡一喜 安藤玉恵 丘みつ子
■監督：廣木隆一
■脚本：橋本裕志
■製作：「月の満ち欠け」製作委員会
■配給：松竹株式会社
■撮影期間：2021年11月～12月
■公開： 2022年冬
■クレジット：©2022「月の満ち欠け」製作委員会
■公式HP：movies.shochiku.co.jp/tsuki-michikake/
■公式Twitter：@eiga_tsukimichi
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