映画『太陽は動かない』の公開記念舞台挨拶が、3月6日、東京・丸の内ピカデリーにて行われ、主演の藤原竜也をはじめ、共演の竹内涼真、市原隼人、日向亘、佐藤浩市と、羽住英一郎監督が登壇した。
吉田修一の人気サスペンス小説「太陽は動かない」を「海猿」シリーズ、「暗殺教室」シリーズなどで知られる羽住栄一郎監督によって映画化。心臓に爆弾を埋め込まれた秘密組織のエージェント・鷹野（藤原）と相棒の田岡（竹内）が24時間ごとに迫る死の危険を抱えながら、ミッションに挑む姿を描く、世界を股にかけた壮大なスケールで贈る極限のノンストップ・サスペンス。日本国内の撮影のほか、東欧ブルガリアで約1カ月にも及ぶ海外ロケを遂行し、道路を完全封鎖させたカーアクションや、列車を丸ごと貸切って走行させるなど日本では実現不可能ともいえる大規模な撮影が行われた。
ハードな撮影現場でキャストたちも苦労が多かったようだが、藤原は水に浸かるシーンをあげ「監督は緊張感を出すために水温を下げると言っていましたが、あんなに下げる意味はなかったんじゃないかな？ 何十時間もあんなに冷たい水に浸かって･･･」と不満をぶちまける。「涼真と今までで一番辛い撮影だと話してたんですよ」と続けると、監督は「ちゃんと（その逼迫感が映像に）出てるじゃん！」とあっけらかん。
続けて「男汁というちょっと温かい水が少しだけ出ているですが、これが禁断の水なんです。1回入ったらもう離せなくなる･･･」と、愚痴が止まらない。監督が「海猿」の頃から使用しているものだと言うが、「行き過ぎた撮影でしたね」と納得がいかない様子の藤原。「次は浩市さんの隣にいる役で。指示を出す役でお願いします」と言うと、佐藤から「まだこっちは早いよ」とピシャリ。
一方の竹内は「分量的には竜也さんのほうが（危険なアクションが）多かった。次はもっと盛りだくさんでも僕は構いません」と監督に伝えると、監督も「言ったね！」としたり顔。
ブルガリアでのロケはハードではあったが、楽しい思い出もたくさんある。市原が「和食が恋しくなったときに食べた韓国料理屋の焼肉が死ぬほど美味しかった」と振り返ると、藤原が「いっちー（市原）が食べても食べても『まだ足りねぇ～』って言うんですよ。いつまでも帰らない」と暴露。市原は「役者としても人間としてもこの二人（藤原と竹内）が好きなもんですから(笑)」と笑顔で語り、ブルカリアの日々を話していた。
本作の一番の見どころと言っても過言ではない、ハードなアクション。俳優歴が長い佐藤でさえ「ちょっとした緩みが一番危ないんです。繋ぎのシーンが一番緊張して観てしまう。この作品をここにいなくて良かったなと思って観ていました」と、藤原らの演技に敬意を払った。
市原から「藤原くん、高いところ苦手でしょ？ 」と話を振られた藤原。「５～６階のところからつる下げらて撮影するとき、3階くらいでもう震えて顔が青かったもんね」とバラされ苦笑い。竹内も「10メートルくらいの高さから10回くらい跳んだときは本当に怖かったです」と吐露。
また、今作で映画デビューを果たし、藤原演じる鷹野の幼少期を演じた日向は2年前の撮影から身長が６㎝も伸びたという。隣に立つ佐藤は「こんなに大きくなっちゃって。俺が老いるわけだ･･･」とポツリ。藤原は「もう少年の鷹野じゃないからね。この先は大人の鷹野としてやってね」と鷹野役をすすめ、どうしてもこれ以上のハードアクションを避けたい様子。
それでも竹内が最後に「もし続編があったら、僕が必ず竜也さんを連れていきます」と約束していた。
【ストーリー】
心臓に爆弾を埋め込まれた秘密組織のエージェント・鷹野（藤原竜也）と相棒の田岡（竹内涼真）。24時間ごとに迫る死の危険を抱えながら、「全人類の未来を決める次世代エネルギー」の極秘情報をめぐり、各国のエージェントたちとの命がけの頭脳戦が始まる。次から次へと困難が襲い来る極限の状況の中、2人の心臓爆破のリミットは迫っていた――。
■原作：吉田修一「太陽は動かない」「森は知っている」（幻冬舎文庫）
■監督：羽住英一郎
■脚本：林民夫
■出演：藤原竜也、竹内涼真、ハン・ヒョジュ、ピョン・ヨハン、市原隼人、南沙良、日向亘、加藤清史郎、横田栄司、翁華栄、八木アリサ、勝野洋、宮崎美子、
鶴見辰吾、佐藤浩市ほか
■制作会社：ROBOT
■配給：ワーナー・ブラザース映画
■映画公式サイト：https://wwws.warnerbros.co.jp/taiyomovie/
■公式Twitter：＠taiyowaugokanai ＃太陽は動かない
■©吉田修一／幻冬舎 ©2020「太陽は動かない」製作委員会
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