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山﨑賢人、これまでの恋愛作品とは違うピュアさに「恥ずかしい気持ち・・・」 映画『夏への扉 -キミのいる未来へ-』完成報告会

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映画『夏への扉 -キミのいる未来へ-』の完成報告会が、2月13日、東京・内幸町のイイノホールにて行われ、主演の山﨑賢人をはじめ、共演の清原果耶、藤木直人と、三木孝弘監督が登壇した。

本作は、1956年にアメリカで発表された伝説の小説「夏への扉」を映画化。研究完成を目前にしながら罠にはめられ冷凍睡眠させられた宗一郎が、30年後の2025年に目覚め、時を超えて愛する人を救うために奔走する姿を描く物語。監督は『フォルトゥナの瞳』『ぼくは明日、昨日のきみとデートする』で知られる三木孝弘。科学者・高倉宗一郎役を山﨑、宗一郎の恩人の娘・璃子役を清原、宗一郎の手助けをするロボット役を藤木が演じる。

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出演オファーを受けたときを振り返り、山﨑は「タイトルを聞いて、『どういうこと? 季節に扉があるの?』と思って」と戸惑いもあったようだが、「デビュー作以来ぶりに三木さんとご一緒できること、信頼しているチームスタッフの皆さんと作品が作れるので、ワクワクして楽しみになりました」と当時の心境を語った。

三木監督も「賢人くんはあの頃15歳くらいだったかな。今回久しぶりに会ったのですが、これまで色んな主演作品を重ねたくましい役者になられましたが、青臭さやピュアさを失っていない。そんなすれてない感じが宗一郎にピッタリでした」と称えた。

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一方の清原も三木監督作品でデビューを飾っており、「また三木さんとご一緒できて嬉しかったです。どういうお話になるんだろうと思いましたが、皆さんとご一緒できると思ってワクワクが大きかったです」と笑顔を見せた。

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藤木はオファーを受けたとき、ロボット役を演じると聞き「ビックリしました(笑)。人間役じゃないということでハードルが高いと思い、一度お断りしていました」と明かし、その話を初めて聞く三木監督も驚く。しかし、「賢人くんとは以前ドラマでご一緒していましたし、今回バディを組むと聞いて、思い切って飛び込んでみました」と出演理由を明かした。

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世界的に有名な小説を映画化することにあたり、三木監督は「古典中の中の古典のSF作品ですから・・・」とプレッシャーも感じていたようだが、「今まで映画化されていなかったのが不思議なくらいです。現代の皆さんが自分のことのように観ていただけるように、時代設定や表現を変えてみました」と。また、「原作ではリッキーという名前を璃子(りこ)にしたりしました」と述べ、原作をオマージュしつつ設定の裏話も吐露。

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失われて初めてその存在に気付く、そんな純愛を描いた本作だが、山﨑は「久しぶりに純愛というかピュアな作品に出演させていただいて、完成作品を観て・・・ちょっと恥ずかしかった」と照れる一幕も。「ピュア恋愛作品はこれまでもやってきましたが、いい意味で恥ずかしい感じは久しぶりの感覚でした。家族、恋人、友達への愛などどんな形でも愛が続いていくのは素晴らしいことだなと思います」とコメントした。

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さらに、宗一郎の諦めない姿を描いた本作にちなみ、「諦めたくないと思うことは?」と問われると、山﨑は「(演じていて)どんなに監督からOKが出なくても諦めない。自分が“いけた!”と思ってもOKが出ないとくじけそうになるが、そこで諦めないようにしています」と、役者としての真摯な姿勢をみせる。清原も同じく「どんなに極寒でもタイトな時間でも仕事を諦めないで頑張る!」と続けると、藤木は「マラソンです」と答え、昨年も東京マラソンをはじめいくつかの大会にエントリーしたが新型コロナウイルスの影響で断念。「最近は全然走っていないので、これはいかん!と思っています」と自身を戒めていた。

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劇中に登場する猫のピートが扉を探している姿が印象的だが、「諦めない気持ちのメタファーにもなっている」と話す三木監督。山﨑も最初は不思議に思ったというタイトルだが、「冬に夏の扉を探し続けるという・・・“諦めなければ失敗しない”というセリフもあって、好きなタイトルです」とほほ笑み、「いい扉を開けて公開できると嬉しいです」と公開を待ちわびていた。

メイン

『夏への扉 ―キミのいる未来へ―』
<STORY>
将来を期待される科学者の高倉宗一郎は、亡き養父である松下の会社で研究に没頭していた。ずっと孤独だった宗一郎は、自分を慕ってくれる松下の娘・璃子と愛猫ピートを、家族のように大切に思っていた。しかし、研究の完成を目前に控えながら、宗一郎は罠にはめられ、冷凍睡眠させられてしまう。目を覚ますと、そこは30年後の2025年の東京――。宗一郎は、研究もピートも、すべてを失い、璃子が謎の死を遂げていたことを知る。愕然とする宗一郎だったが、人間そっくりなロボットの力を借り、未来を変えるために動き出す。璃子を絶対救うという、信念とともに。

山﨑賢人
清原果耶 夏菜 眞島秀和 浜野謙太
田口トモロヲ 高梨 臨 原田泰造
藤木直人

監督:三木孝浩
脚本:菅野友恵
音楽:林ゆうき
主題歌:LiSA「サプライズ」(SACRA MUSIC)
原作:「夏への扉」ロバート・A・ハインライン(著)/福島正実(訳)(ハヤカワ文庫刊)
製作幹事:アニプレックス 東宝
制作プロダクション:CREDEUS
配給:東宝 アニプレックス
©2021 映画「夏への扉」製作委員会
公式サイト:https://natsu-eno-tobira.com/

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