映画『モディリアーニ！』のジャパン・プレミアが、12月2日、東京・TOHOシネマズ六本木ヒルズにて行われ、監督を務めたジョニー・デップが登壇。サプライズゲストとして赤西仁が登場した。
本作は、1916年の戦火のパリを舞台に、不摂生な生活による貧困、肺結核、薬物依存などにより若干35歳で亡くなったイタリア人芸術家アメデオ・モディリアーニの人生を変えた激動の 72 時間を描く、映画『プレイブ』（1997）以来約30 年ぶりのジョニー・デップ監督作。『ジョン・ウイック：チャプター2』（17）のリッカルド・スカマルチョが、モディリアーニを演じ、共演には、アル・バチーノらが名を連ねている。
彼の来日を首を長くして待っていたファンの大歓声に迎えられ、大きく手を振って登場したジョニー。「皆さん、本日ご来場いただきましてありがとう。そして私を迎えていただきありがとう」と笑顔を見せた。
今作の監督を務めることとなった経緯を、「アル・パチーノから、謎の電話がかかってきたんだよ」と話し始め、「アル・パチーノとはずっと連絡を取り合っていて、映画『フェイク』で共演して以来、ずっと親交を深めているんだけど、ある日突然電話かかってきて、『ジョニー、監督やった方がいいよ、この“モディリアーニ”』と言われて。何てことを言うんだろう･･･と思ったよ。“ぶっ飛んだこと言ってるな”と思ったけど、アルはもともとぶっ飛んでいるからね(笑)」と盟友・アル・パチーノから勧められたことを明かす。
続けて、「ぶっ飛んでいる彼なりに、僕にこの映画を任せてもいいと思ってくれたんだろうと強く思って、引き受けたんだ。もちろん、映画が面白いと思って引き受けたけど、自分にとって大きなチャレンジだと。自分が出なくていいというところもすごく魅力的だったしね」と、ジョークを交えながら、当時の心境を吐露。
「僕は監督として、演者の人たちが、目の前で自由に演じてくれる、そのキャラクターになりきって、自由に色々表現してくれと。彼らが色々と試しながら演じて、色々な選択肢を僕に与えてくれるのを見て、その中から「これはどうだろう、あれは、あ、これはいい、あ、これだ」と編集室で決めて、徐々にこの映画が形になっていったんだ」と、映画完成の道のりを話した。
通訳の後ろに隠れてふざけてみせるジョニー
約8年半ぶりの来日となるが「本当に長すぎたね。もっと早くまた日本に戻ってきたいと思っているよ。こんなに間隔を開けずに来たい。本当に、皆さまに（作品を）観てもらえてとても光栄ですごく嬉しい。次回は8年半も間を空けずに来たい。ひょっとしたら3ヶ月後かもしれない？」とファンに感謝し、またの再会を約束した。
さらに「この作品は本当に全てが詰まった作品。モディリアーニというアーティスト、芸術家の人生の3日間を切り取った物語ではあるけれど、彼は非常にハングリー精神が旺盛で、情熱を持ってやる気もある。その中で、どんなに売れなくても諦めない自分らしさを常に貫いて、画家としての人生を全うした。残念ながら生きている間は絵が売れなかったけれど、今となっては本当に2億、3億ドルの値がつくそんな画家。そんな彼をこの3日間を描くことで、かれがどんな人生を生きたのか、自分も垣間見ることができて、本当に素晴らしかったし嬉しかった」と思いの丈を口にした。
ここで、赤西仁がサプライズで登場！ジョニーに花束を贈呈し、熱い抱擁を交わした2人。共通の友人がいるという縁でお祝いに駆けつけたそうで、「この後、一緒にお食事に･･･」と明かすと、「この花を食べるの？」と花で赤西の顔をこすりふざけるジョニー。、時折笑顔で会話を交わしていた。
＜STORY＞
1916年、パリを舞台に芸術家モディリアーニの人生を変えた激動の３日間。警察から逃げながら、キャリアを終わらせてパリを去りたいと思うモディリアーニ。画家仲間のモーリス・ユトリロ、シャイム・スーティン、モディのミューズであるベアトリス・ヘイスティングスが彼を引き止める。モディは、友人であり画商のレオポルド・ズボロフスキに助言を求めるが、彼の心は混乱するばかり。やがて彼の人生を変えるアメリカのコレクター モーリス・ガニャと出会う。
監督：ジョニー・デップ
脚本：ジャージー・クロモウロウスキ、マリー・オルソン・クロモロウスキ
原作：戯曲「モディリアーニ（デニス・マッキンタイア）
出演：リッカルド・スカマルチョ、アントニア・デスプラ、ブリュノ・グエリ、ライアン・マクパーランド、スティーヴン・グレアム、ルイーザ・ラニエリ、アル・パチーノ
2024年/イギリス・ハンガリー/英語・フランス語・イタリア語/108分/ヨーロピアンビスタ/カラー/5.1ch/
原題：Modi：Three Days on the Wing of Madness/日本語字幕：岩辺いずみ
配給：ロングライド、ノッカ
協賛：LANDNEXT、セレモニー
©︎Modi Productions Limited 2024
公式サイト：https://longride.jp/lineup/
1/16（金）TOHOシネマズ シャンテほか全国公開
