Open Close

高橋一生、自身の“黒い部分”を自覚!?「目の奥が真っ黒とよく言われます」 映画『岸辺露伴 ルーヴルへ行く』公開記念舞台挨拶

DSC_9423

『岸辺露伴 ルーヴルへ行く』 の公開記念舞台挨拶が5月27日、東京・TOHOシネマズ 六本木ヒルズにて行われ、主演の高橋一生をはじめ、共演の飯豊まりえ、長尾謙社、美波、渡辺一貴監督が登壇。木村文乃もリモート登壇した。

大人気コミック「ジョジョの奇妙な冒険」から生まれたスピンオフで、相手を本にして生い立ちや秘密を読み、指示を書き込むこともできる特殊能力“ヘブンズ・ドアー”を備えた人気漫画家・岸辺露伴が遭遇する奇怪な事件に立ち向かう姿を描いた「岸辺露伴は動かない」。20年末実写ドラマ化され、その制作チームがフランスと日本を股にかけ、劇場長編映画に挑み、フランスのルーヴル美術館を舞台に、荒木飛呂彦初となるフルカラーの読切で描かれた人気エピソードにして映画『岸辺露伴 ルーヴルへ行く』が完成した。

岸辺露伴を高橋一生、露伴の担当編集・泉京香を飯豊まりえがドラマ版から続投し、青年期の露伴が出会う謎めいた黒髪の女性、奈々瀬役に木村文乃、青年期の露伴に長尾謙杜(なにわ男子)、ルーヴル美術館の調査員であり東洋美術の専門家の辰巳隆之介役に安藤政信、ルーヴル美術館の職員として、日本から来た露伴と京香を館内へ案内するエマ・野口役に美波ら豪華キャスト陣が顔を揃えた。

DSC_9344

DSC_9357

撮影について印象的なエピソードを聞かれた高橋は「やっぱりパリのルーヴル美術館内で撮れたということがとても幸福だった。出てくる生き物までがお芝居をしてくれていたような感じ。本当に繊細が動きをCGなしでやってくださったので、影の立役者なんじゃないかなと思っています」と振り返る。

DSC_9402

DSC_9372

飯豊もルーヴル美術館の撮影を挙げ、「ルーヴル美術館を2日にかけて撮影できて。1日は休館日で、もう1日は閉館後の夜。とても不思議な空間でした。人のいないルーヴル美術館を体験できたのは、とても貴重な時間だったと思います。楽しい撮影でした」としみじみ。

DSC_9381

日本とフランスの2つのルーツを持つ美波も飯豊の言葉に同調し、「朝まで撮影していたので、途中に変なテンションになって、昼も夜もわからないような・・・。でも楽しかったです」とニッコリ。さらに飯豊が「支度をしてルーヴルに向かう車の中でもうワクワクしていました。ルーヴルが宝石のように光っているのを見て、この中に入っていけるんだと」と続け、懐かしむ。

DSC_9390

木村は「長尾さんは大人になった露伴さんや絵のことも意識しながら、やらなくてはいけないことがたくさんあったと思います。監督と綿密はコミュニケーションを取りながら、”露伴さんが若いころはきっとこうだったんだろうな”と思う立ち振る舞いは素晴らしかったと思います」と、長尾を称え労った。

DSC_9428

DSC_9375

木村の言葉に、長尾は「そう言っていただけて本当に嬉しく思います」と恐縮しつつ、「僕も全て日本でも撮影でしたが、歴史ある素敵な旅館で撮影させていただけて、本当に原作の世界観の中に入ったようで楽しかったです」と充実感を滲ませる。そして、「(木村さんは)現場で初めてお会いした時から漫画で見ていた奈々瀬さんでした。凄くミステリアスで神秘的で。触ったら消えてしましそうでした」と木村の印象を吐露。

DSC_9387

監督は「撮影はもちろんですが、ロケハンがとても楽しく、運命的が出会いがありました。後半に出てくる夫婦が住む庵のような場所は、なかなか見つからなかったんですが、最終日になってやっと決まったんです」と、撮影場所との出会いにも感慨。

DSC_9396

また、作品に登場する”この世で最も黒く邪悪な絵”にちなみ、自身の黒いなと感じる部分(もくは黒に関するエピソード)について問われると、高橋は「ある時突然、美波ちゃんに『一生さんて本当に黒いですよね。井戸の底のようだ』と言われて・・・。『自覚しております』と返しておきました」と苦笑い。美波が「眼の中が井戸の底のようだったんです。落ちたら怖い、底なしの黒だなと思って」と説明すると、高橋も「今、別の現場で稽古をしていまして、そこでもある女優さんに『目の奥が真っ黒だ』と言われたので、そうなんだろうな、『そうでしょうね』と言っておきました。

DSC_9420

長尾は「僕は生まれが関西なので、凄く値段を気にしてしまいますね(笑)。このお店でこのお値段だとしたら、次のお店はもうちょい安いんじゃないかなって考えてしまって、(結局)買えない時とかあったりします。そういうところはちょっとケチで黒いのかなと思います」と話すと、MCが「凄く倹約家だっていうことですかね」とフォロー。「はい。値段はしっかり見ます」と笑顔を見せていた。

DSC_9384

最後に、高橋が「この作品は娯楽です。娯楽作品というのは、人の心を動かし得るものだと思っています。現実的な作品は僕も好きですし、必要だなと思いますが、時代によっては、それが凄く身につまされてしまったり、夢を見れなくなってしまったりすることもあるんじゃないかなと思っていて。せっかくこの役をいただけたのであれば、この虚構の世界で、夢の世界を皆さんに観ていただいて、現実に生きる力を携えていただきたと思って3年間やって参りました。その集大成みたいなものがこの作品には詰まっています。もし、この作品が楽しい、素敵だなと思っていただけたら、ぜひ長く大事にしていただけたらなと思っています」とメッセージを送り、舞台挨拶を締めくくった。

映画『岸辺露伴 ルーヴルへ行く』
【ストーリー】
特殊能力を持つ、漫画家・岸辺露伴は、青年時代に淡い思いを抱いた女性からこの世で「最も黒い絵」の噂を聞く。それは最も黒く、そしてこの世で最も邪悪な絵だった。時は経ち、新作執筆の過程で、その絵がルーヴル美術館に所蔵されていることを知った露伴は取材とかつての微かな慕情のためにフランスを訪れる。しかし、不思議なことに美術館職員すら「黒い絵」の存在を知らず、データベースでヒットした保管場所は、今はもう使われていないはずの地下倉庫「Z-13倉庫」だった。そこで露伴は「黒い絵」が引き起こす恐ろしい出来事に対峙することとなる…

出演:高橋一生  飯豊まりえ / 長尾謙杜 安藤政信 美波 / 木村文乃
原作:荒木飛呂彦「岸辺露伴 ルーヴルへ行く」(集英社 ウルトラジャンプ愛蔵版コミックス 刊)
監督:渡辺一貴
脚本:小林靖子
音楽:菊地成孔/新音楽制作工房
人物デザイン監修・衣裳デザイン:柘植伊佐夫
製作:『岸辺露伴 ルーヴルへ行く』 製作委員会
制作プロダクション:アスミック・エース、NHKエンタープライズ、P.I.C.S.
配給:アスミック・エース
■コピーライト:© 2023「岸辺露伴 ルーヴルへ行く」製作委員会 © LUCKY LAND COMMUNICATIONS/集英社
■公式サイト:kishiberohan-movie.asmik-ace.co.jp

大ヒット!全国公開中!!