Open Close

野村周平がサングラス姿で登場!「かっこいい!!」の声に「知ってるよ!」 映画『純平、考え直せ』完成披露上映会舞台挨拶

DSC_4601

映画『純平、考え直せ』の完成披露上映会が、8月28日、東京・ユナイテッドシネマ・アクアシティお台場にて行われ、主演の野村周平をはじめ、キャストの柳ゆり菜、佐野岳、佐藤祐基、藤原季節と、森岡利行監督が舞台挨拶に登壇した。

本作は、直木賞作家・奥田英朗の同名小説を原作に実写映画化。新宿・歌舞伎町のチンピラ、坂本純平と偶然出会ったOL・加奈の若い男女が限られた3日間を刹那に駆け抜ける姿をい描き出す。“一人の男”になるため、対立する組の幹部の命を獲る、いわゆる鉄砲玉を命じられた純平役を野村、加奈役を柳が演じる。

DSC_4407

DSC_4446

DSC_4470

観客の「純平~!」の呼び声に応え、会場後方から登場した登壇者たち。野村は役がらに合わせサングラスにスーツ姿で決め、会場に黄色い声が響き渡る。「カッコいい~!」と声がかかると「知ってるよ!」とすまし顔。MCから「そろそろサングラスを外されても・・・」と促されるも「もうちょっと・・・。舞台挨拶でサングラスって、なかなかないじゃないですか、こんな無礼なこと」と、そのスタイルがお気に入りの様子。「でも、『野村周平、サングラスで登壇。調子に乗っている』と記事に書かれるな」と言いサングラスを外し、顔をオープンにするとさらに大きな歓声があがった。

これまでにない硬派な役を演じた野村は「これだけ男臭い役をやったのは初めてでした。最近の作品でいうと『ちはやふる』(真島太一役)だったので、男臭い作品が来ないかなと思っていたらお話があったので嬉しい気持ちでいっぱいでした」と出演を喜んだ。

DSC_4474

DSC_4490

撮影は約2年前。「普通は1年未満で公開されるので、本当に公開されるのかなと不安になっていました。2週間くらいで、チャチャッとやりました」とぶっちゃけ。すると、柳から「その言い方が・・・撮影中もそういう感じで」とツッコミを入れられ、野村は「いや、そうじゃなくて、『ちゃんとしっかり、チャチャッと』という硬派の意味です」と苦笑いした。

そんな野村について柳は「いや~、めちゃくちゃでしたね(笑)」と笑いながら「でも、純平に通じるカッコ良さがたくさん詰まっているんです。我が道を行く強さを持っている。人と歩くスピードが違うので、背中を追いかけなければという魅力を持っているのも純平に通じると思います」と絶賛。

DSC_4515

それを受け、野村は「ヒロインに褒められると嬉しいですね」とニッコリ。「自分は基本、ハチャメチャ変わっているとか、どこに需要あるの?と言われるので」と照れていた。

加奈役を演じたことを振り返る柳は「人生に退屈している女の子で夢も目標もなく、毎日を過ごしてるんですが、純平と出会って変わっていくんです。そこからは(加奈に)すごく共感できました。何も考えずにその場に起きたことを感じて演じました」と語った。野村は「初めて共演しましたが、覚悟がすごい。女優としてやっていくことに信念を持っている」と褒め称えると、その真面目なコメントに登壇者たちが逆に驚いた様子。慌てた野村は「え? オレ、めちゃくちゃいいこと言ったよね?」と柳らに詰め寄って会場を沸かせた。

DSC_4524

一方、ゲイのゴロー役を演じた佐野は「歌舞伎町二丁目で取材をさせてもらった。自分の中に何か違和感があったので、自分は“妖精”だと思うようにして臨みました」と役作りを明かした。

DSC_4494

DSC_4493

純平の兄貴分役を演じた佐藤は「そのまんまでやりました。僕はチャッチャとやらずに硬派にやりました」とコメントし、「(野村のデビュー当時)あの時は無口な少年だったのに、今ではすごく喋るので、人ってこんなに変わるんだと思いましたね」と笑った。

DSC_4497

DSC_4501

劇中では加奈が書き込むSNSにより、出来事が拡散されていく。SNSの住人役を演じた藤原は「純平のことでSNSが炎上していく。野村周平にぴったりだなって…。炎上がここまで似合う俳優もいないですよ」といい、会場は大爆笑に。野村本人は最近起きた自身のSNS炎上に触れ「好きで炎上しているわけじゃないから。つぶやいたらなって・・・」と弁明。藤原が「映画では、純平の出来事に刺激され実際に行動を起こす。家を出て」と見どころを示し、野村をチラリ。野村は「怖いよ! 俺(のSNS)を炎上させた奴がここまで来たらイヤだよ」と本気で怖がっていた。

DSC_4596

DSC_4605

DSC_4592

最後に森岡監督は「リアルに若い人たちの生活が見れて楽しかった。僕は何も演出をしていない『用意スタート』と言っていただけ。2泊3日の話で、髪の毛も切るし、ヴェスパにも乗って、僕なりの『ローマの休日』になっています。主演の2人が体を張って、魂を込めて演じています。がむしゃらな姿が本当に美しくてカッコいいです」と力を込め、野村が「ただの任侠映画ではなく、人間として考えさせられる映画です。純平という男のカッコいい男像を見て感心してほしいです」とアピールし、舞台挨拶を終了した。

junpei_poster_big

【物語】
新宿・歌舞伎町のチンピラ、坂本純平(野村周平)21歳。いつか〝一人前の男〟になることを夢見ながら、組の雑用に追われる日々だ。そんな純平、ある日、対立する組の幹部の命を獲ってこいと命じられる。「これで一人前の男になれる」と気負い立つ純平は、偶然出会ったOLの加奈(柳ゆり菜)と一夜を共にし、つい〝鉄砲玉〟になることを洩らしてしまう。手元には拳銃一丁と数十万円の支度金。退屈を持て余していた加奈は、時代錯誤な純平の情熱に呆れながらも不思議な胸の高鳴りを覚え、決行までの三日間、純平と行動を共にすることに。新宿を見降ろすホテルに泊まり、大好物の焼肉をたらふく食べ、思い切り笑い、そして孤独と不安を慰め合ううちに、ふたりは惹かれ合っていく…。「鉄砲玉なんかやめて、一緒に逃げようか」と言う加奈に、「男が一度決めたことだから」と純平は聞く耳を持たない。そこで加奈はSNSに相談。すると、忠告や冷やかし、無責任な声援がネット上に飛び交い出した! 加奈の想いと、ネット住人たちとの交流が、純平の決意を揺るがし始めるが、決行の日は迫り――さぁ、どうする、純平!

出演:野村周平、柳ゆり菜/毎熊克哉、岡⼭天⾳、佐野 岳/
戸塚純貴、佐藤祐基、藤原季節、⽇向寺雅⼈/森⽥涼花、⽊下愛華、やしろ優/下條アトム、⼆階堂智、⽚岡礼⼦
原 作:奥田英朗『純平、考え直せ』(光文社文庫刊)
監 督:森岡利行
脚 本:角田ルミ、木村暉、吉川菜美
プロデューサー:梅川治男
製作:キングレコード アークエンタテインメント
製作プロダクション:ステューディオスリー
配給:アークエンタテインメント
Ⓒ2018「純平、考え直せ」フィルムパートナーズ
公式サイト:http://junpei-movie.com
上映時間:95分

9月22日(土)より新宿シネマカリテ、シネ・リーブル池袋ほか全国順次公開