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趣里主演・塚本晋也監督最新作『ほかげ』東京国際映画祭出品決定!

第36回東京国際映画祭
ガラ・セレクション部門へ出品決定!!

『野火』、『斬、』、そしてーー
塚本晋也監督が趣里、森山未來を迎え
終戦直後、生き延びた人々が抱える痛みと闇を真摯に描く。

《第80回ヴェネチア国際映画祭NETPAC賞受賞》

映画『ほかげ』

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第36回東京国際映画祭(2023年10月23日~11月1日)において、ガラ・セレクション部門に正式出品、アジアン・プレミア上映されることが決定した。

『鉄男』(89)でのセンセーショナルな劇場デビュー以後、世界中に熱狂的ファンを持ち、多くのクリエイターに影響を与えてきた塚本晋也。戦場の極限状況で変貌する人間を描いた『野火』(14)、太平の世が揺らぎ始めた幕末を舞台に生と暴力の本質に迫った『斬、』(18)、本作ではその流れを汲み、戦争を民衆の目線で描き、戦争に近づく現代の世相に問う。

主演は、2023年後期のNHK連続テレビ小説『ブギウギ』のヒロインに抜擢され、今最も活躍が期待されている俳優、趣里。孤独と喪失を纏いながらも、期せずして出会った戦争孤児との関係にほのかな光を見出す様を繊細かつ大胆に演じ、戦争に翻弄されたひとりの女を見事に表現した。片腕が動かない謎の男を演じるのは、映像、舞台、ダンスとジャンルにとらわれない表現者である森山未來。戦争で家族をなくし、焼け残った居酒屋で体を売って生きている女と交流を深めていく戦争孤児を『ラーゲリより愛を込めて』や大河ドラマ「青天を衝け」に出演している子役・塚尾桜雅。復員した若い兵士役に、PFFグランプリ受賞作品『J005311』の監督でもある河野宏紀。そして、映画監督、俳優としても活躍する利重剛、大森立嗣が脇を固める。

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本作は、第80回ヴェネチア国際映画祭 オリゾンティ部門に出品され、同映画祭では日本人初のNETPAC賞(最優秀アジア映賞)を受賞。また、第48回トロント国際映画祭 センターピース部門にも出品される等、国内外から熱い視線を集めている。

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第36回東京国際映画祭は10月23日(月)~11月1日(水)に開催。初日には、昨年同様東京宝塚劇場でオープニングセレモニーが行われるほか、生誕120年となる小津安二郎の特集を組むことが発表されている。また、映画監督の安藤桃子氏がナビゲーターに就任し、東京から映画の可能性を発信し、多様な世界との交流に貢献することを基本理念に運営していくという。映画『ほかげ』が正式出品される「ガラ・セレクション」部門は、2021年から始まり、世界の国際映画祭で注目された話題作や国際的に知られる巨匠の最新作、邦画大作等を中心に上映。過去には、マーティン・マクドナー監督『イニシェリン島の精霊』やノア・バームバック監督『ホワイト・ノイズ』、ウェス・アンダーソン監督『フレンチ・ディスパッチ ザ・リバティ、カンザス・イヴニング・サン別冊』、ジェーン・カンピオン監督『パワー・オブ・ザ・ドッグ』などが出品されてきた。東京国際映画祭での上映が本作のアジアン・プレミアとなり、上映スケジュールは映画祭公式サイト等で後日発表となる。
尚、塚本晋也監督の作品が東京国際映画祭で上映されるのは、第28回に『野火』がJapan Now 部門に出品されて以来、8年ぶり2度目。

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また、 今回、新たな新場面写真が解禁となった。解禁された場面写真は計5点。女が戦争孤児の頬に手を添えて見つめる横顔や笑みを浮かべる復員兵、そして、焚火を前に豪快に笑う謎の男の様子等が捉えられている。また、何かを訴えるような表情で一点を見つめる戦争孤児や暗闇の中に項垂れるように佇む復員兵の姿からは、終戦から生き延びた人々が抱える痛みと闇を感じさせられる。

◆予告編

【あらすじ】
女は、半焼けになった小さな居酒屋で1人暮らしている。体を売ることを斡旋され、戦争の絶望から抗うこともできずにその日を過ごしていた。空襲で家族をなくした子供がいる。闇市で食べ物を盗んで暮らしていたが、ある日盗みに入った居酒屋の女を目にしてそこに入り浸るようになり・・・。

【クレジット】
出演:趣里/塚尾桜雅 河野宏紀/利重剛 大森立嗣/森山未來
監督/脚本/撮影/編集:塚本晋也
助監督:林啓史 音楽:石川忠 音響演出:北田雅也

製作:海獣シアター
配給:新日本映画社
2023年/日本/95分/ビスタ/5.1ch/カラー
©2023 SHINYA TSUKAMOTO/KAIJYU THEATER

公式サイト:hokage-movie.com
公式X:@hokage_movie  #ほかげ

11月25(土)よりユーロスペースほか全国順次公開