
映画『白鳥とコウモリ』のオープニングセレモニー&完成披露試写会が、8月2日、東京・丸の内ピカデリーにて行われ、W主演の松村北斗、今田美桜をはじめ、共演の柄本佑、前原滉、中村芝翫、井川遥、三浦友和と岸善幸監督が登壇した。
原作は、シリーズ累計発行部数 185万部突破! ベストセラー作家でミステリー界の巨匠・東野圭吾による最高傑作『白鳥とコウモリ』 を実写映画化。本作は、善良な弁護士・白石健介が刺殺された事件をめぐり、事件の犯人として自供した男の息子・倉木和真と、殺害された被害者の娘・白石美令が、それぞれの父の言動に違和感を抱き、共に事件の真相を追い始める物語。出会うはずのなかった<容疑者の息子>と<被害者の娘>による“禁断のバディ”を通して、事件の謎を追うミステリーと、それぞれの葛藤や人間模様を重厚に描き出す。
容疑者の息子・倉木和真を松村北斗(SixTONES)、被害者の娘・白石美令を今田美桜がW主演で熱演。さらに、物語のカギを握る主演二人の「父」を三浦友和と中村芝翫、また、事件を追う刑事・五代努を柄本佑、所轄刑事・中町の前原滉、浅羽織恵の井川遥ほか、吉田羊、風吹ジュンら豪華俳優陣が名を連ねた。主題歌は、Mrs. GREEN APPLE の大森元貴が本作のために書き下ろし た「灰色」に決定! 監督は『あゝ、荒野』(17)や『正欲』(23)などを手掛けた岸善幸が務めた。

完成披露試写会に先がけて、オープニングセレモニーが行われ、キャスト&監督が登場。
1人ずつエスタレーターに乗って上段から降りてくると会場は大きな拍手に包まれた。
セレモニーでは、白鳥とコウモリの羽ばたきの音を合図に、黒と白の羽が一斉に舞い上がり、黒を基調としていたステージは鮮やかな白へと姿を変え、幻想的な空間が広がった。
そして、岸監督と松村、今田から、本作の完成を迎えた思いとともに、原作者・東野圭吾さんへの思いが語られた。岸監督は「東野先生が『白鳥とコウモリ』で描かれたのは、人間の複雑な感情や、生きることの悲しさ、厳しさ、そして生きるために必要な希望だと思います」と語り、「ミステリーとして斬新な設定がありながら、その本質は人間ドラマを描くことにある。その思いを大切に、スタッフ、キャストの皆さんと話し合いながら作ってきました」と回顧した。

今田は、「拭いきれない疑問を前に、様々な思いと葛藤を抱えながらも、強く真実を追い求める姿に、とても心を動かされました」と作品への想いを語り、「東野圭吾先生の極上のミステリーを、『白鳥とコウモリ』出演者の一人として、大切に届けてまいりたいと思います」と心境を明かす。

松村は「登場人物や、読者の心に、深く寄り添ってくださる方という印象があります」と東野作品について語り、「事件や真実には白黒がついても、人の心は完全に100と0で白黒をつけられるものではない。そのことが、僕にとっては救いでもありました」と感慨。「東野先生の思いを受け取り、受け継いで、多くの方へ届けていけたらと思います」と力を込めた。
続いて、完成披露試写会の会場に場所を移し、キャスト・監督らが客席後方の扉から登場すると、会場からは割れんばかりの拍手と歓声が送られた。



本作のポスターにも描かれている“白と黒”“光と闇”にちなみ、「身近に感じている、白黒はっきりさせたいことは?」という問いに、松村は「納豆の食べ方なんですが・・・」と答え、「納豆は混ぜてからタレを入れるのか、タレを入れてから混ぜるのか。どちらが正しいのか分からず、間抜けな気持ちになっています」と打ち明ける。

すると、今田が「私はタレを先に入れた方が、全体的に混ざると思います」と述べ、柄本は「混ぜてから5分くらい置いた方が味がなじむ気がします」と自身の食し方を話す。続けて、井川が「私もいいですか?」と手を挙げ、「冷蔵庫から出してしばらく置いてから食べたほうがいいと聞きました。(常温に戻して)菌を一度元気にしてから」と紹介。その言葉に、松村は「納豆って食べるまでにそんなに時間がかかるんですか?」と驚きをかくせない。
“納豆”話が広がっていくと、今田も「納豆の上に乗っているフィルムの扱いをどうしたらいいか悩む」と言い、「私はふたの裏にくっつけるタイプですが」と明かすと、松村は「僕は、ふたを少し閉じて、フィルムを引き抜いてからふたの裏に貼りつけます」と説明。
納豆トークに花が咲き、和気あいあいとして雰囲気に。

作品の見どころや撮影時の共演者とのエピソードについても話が及ぶと、松村は容疑者の息子と被害者の娘が手を組むという設定に触れ、「二人が父親についての言葉をこぼし、バディというものを超えて、純粋に話せる相手になる瞬間の温度感が、この作品の中で特殊だと思います」と見どころを吐露。特に二人がカフェで語り合う場面を挙げ、「そこだけ時間の流れ方が変わるように感じるんです。そういう感覚的な見方をしてもおもしろいと思います」と持論を展開した。

今田も完成作品を観て「ミステリーとして見逃せない部分がたくさんあり、本当にあっという間でした」とコメント。「登場人物たちの思いや、今考えていることが交差し、一つの真実にたどり着く過程が見応え抜群です」と自身をのぞかせ、カフェの場面について「和真と美令が“禁断のバディ”として一歩を踏み出し、打ち解ける瞬間は、私も好きなシーンです」と明かしていた。

殺人事件の犯人であることを自供する倉木達郎を演じた三浦は、「被害者と加害者、それぞれの親を持つ二人が、ミステリーの謎を解いていく。通常であれば刑事が謎を解いていくところを、そうではない二人が追っていくところが見どころです」と話す。


刑事としてもう一つのバディを演じた柄本と前原だが、柄本は「五代と中町は、仕事の部分とパーソナルな部分を非常に分けた芝居を、お互いにしていたと思います。そこも裏の楽しみの一つです」としみじみ。前原も「中町として、五代さんを通して事件を見ている感覚がありました。五代さんが五代さんとして存在しているから中町も中町としてそこにいられた」と述懐した。

井川は「親の世代と若い二人の時間が交差し、人の思いは白か黒かでは分けられない。どの役にもつらさや切ない動機がありますが、最後には少し希望をもたらしてくれる作品だと思います」と作品への想いを伝える。

殺害された弁護士・白石健介を演じた中村芝翫は「僕が話すとネタバレになるので・・・」と躊躇しつつ、「東野先生の頭の構造はどうなっているのだろうと思うほど、台本を読むうちに物語がどんどん立体的に浮かび上がり、加害者と被害者の娘と息子が手を組むという、通常ならあってはいけないような関係の中に、人間の心のひだや、それを超えた深いものが描かれていると思います」と本作の魅力を熱く語っていた。

また、愛知県常滑市での撮影について、松村は、現地の人々がエキストラとして参加した現場を振り返り、「皆さんのお芝居が本当に上手で、今田さんと『仕込みなんじゃないか?』と話していたくらい圧倒されました」と絶賛。今田も激しく同意し、「皆さん常滑の方言で自然に話してくださり、『常滑ってすごすぎない?』と松村さんと驚いていました。とても印象深いです」と目を丸くし、地元の方々のリアルな空気感が、作品にさらなる深みを与えたことに感謝した。

最後に、岸監督が「台湾出身の撮影監督・ウェイン・ローさんが、人間ドラマを大切にするため、光や影にもさまざまな工夫を施し、とても繊細で美しい映像を撮っていただきました。そこにも注目していただけたらと思います」と呼びかけ、今田は「映像も最初から最後までとにかく美しく、いろいろな角度から感情移入できる、最高のエンターテインメント作品になっています」とアピール。松村は、「事件の真相をめぐるミステリーとしてのおもしろさと、人間関係が移り変わっていくおもしろさ。そのバランスがとても素晴らしい映画が完成しました」と胸を張り、「事件や真相には白と黒がついても、それによって人がどんな感情や考えを抱くのかは、必ずしも真っ白、真っ黒ではないと思います。そのグレーのあり方は、きっと誰とも重ならないものだと思います。そんなことも頭の片隅に置きながら、一つのエンターテインメント作品として純粋に楽しんでいただけたらと思います」とメッセージを送り、イベントを締めくくった。
【STORY】
善良な弁護士・白石健介(中村芝翫)が、刺殺された事件。
「私がやりました。”すべての事件”の犯人は私です」
容疑者として浮上した一人の男・倉木達郎(三浦友和)。彼の自供により事件は解決したはずだった―。
だが、容疑者の息子・倉木和真(松村北斗)と、被害者の娘・白石美令(今田美桜)は、
互いの父の言動に違和感を抱く。
「なぜ父は、殺人を犯したのか―?」「なぜ父は、殺されないといけなかったのか―?」
出会ってはいけない、容疑者の息子と被害者の娘が手を取り合ったとき、
“真実”が揺れ動く。
【作品概要】
原作:東野圭吾 『白鳥とコウモリ』(幻冬舎文庫)
製作幹事:松竹 日本テレビ
監督:岸善幸
脚本:向井康介
出演:松村北斗 今田美桜
柄本佑 / 前原滉 井之脇海 宇野祥平
松岡依都美 松尾諭 丸山智己 三浦誠己 斉藤陽一郎
原田琥之佑 のせりん 漆山拓実 五頭岳夫
中村芝翫(特別出演) 井川遥 吉田羊 風吹ジュン
三浦友和
制作会社:テレビマンユニオン
配給:松竹
コピーライト:©2026「白鳥とコウモリ」製作委員会
公開:9月4日(金)全国公開
公式HP:movies.shochiku.co.jp/eiga-hakuchotokomori
公式X:x.com/hakuchotokomori
公式Instagram:https://www.instagram.com/hakuchotokomori/
禁断のバディが、解決した殺人事件の真相に迫る
9月4日(金)全国公開

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