
映画『mentor』のジャパンプレミアが、9月30日、東京・TOHOシネマズ六本木にて行われ、W主演の磯村勇斗と未澤誠也(Aぇ! Group)、共演の綾野剛、監督の吉田恵輔が舞台挨拶に登壇した。
吉田恵輔監督のオリジナル脚本による本作は、無邪気な花火遊びでアパートを全焼させたことをきっかけに人生が変わり、過去に囚われたまま大人になった2人の青年と、その火災で大切なもの全てを奪われた男との歪な再会を描く、新感覚エンターテインメント。
罪の意識をアーチェリーで封印しオリンピックを目指す龍之介(磯村)と、過去から抜け出せずにいる拓海(末澤)。2人が起こした火事によって妻子を失った、物語の鍵を握る重要な“メンター”役を綾野剛が演じ、交わらないはずの3人の再会が狂気を暴走させる。

本作が完成し、公開前に一足早く披露することができることを喜ぶ登壇者たち。吉田監督は「いつも書いて撮って、みんなの手応えというか、大体こういうふうに言われるだろうなというのは想像できるんですけど、今回はまったくみんながどう思うか分からない、謎な作品ができました」と、正直な気持ちを吐露。


撮影の1年前から体作りをし、3ヶ月で70メートルを命中できるようにアーチェリーの実力をつけ、吹き替えなしで挑んだという磯村。「今回初めてアーチェリー挑戦しましたが、ずっとやりたかったスポーツだったんです。その分熱意を持ってトライすることができました。でも、本番ではアーチェリーの試合の70メートルを打つ予定ではなかったんですよ。監督が急に『70メートルでもやろうよ』って急に言ってきて・・・」と監督の無茶ぶりに驚いたそうだが、見事に的に命中せ、周囲を驚かせたそう
近くで見ていたという末澤も「もう本当に凄すぎて。体躯もそうですし、本当にアーチェリー選手に見えていましたね」と絶賛。

末澤は、クランクイン前は「怖かった」と言っていたとのこと。末澤は「入る前はめちゃくちゃ怖かったんです!」と言い、「綾野さんと磯村くんの間に入ってお芝居をするって怖いじゃないですか」と二人の存在感の大きさに躊躇したと話すも、磯村は「本当に役者・末澤誠也がいました。完全に“拓海”としてハマっていた。初めての単独主演とか関係なく役者として見ていたので、とても心強かったです」と末澤の演技に太鼓判を押す。

また、今回の綾野は別人そのもの。特殊メイクに3時間かかって撮影に臨んだそうだが、「最初は3時間くらいかかっていましたが、特殊メイクのチームが本当にプロ意識が高くて、負担をなるべく減らしたい、より精度を上げていくということを考えてくれて、最終的には1時間半でできるようになっていました」とスタッフに感謝。

当時、ほかの作品で体づくりをしていた関係で、この時の綾野の体も大きくなっており、末澤は「初めて現場でお会いした時、“デカッ!”と思って。凄かった」と言い、綾野は「(綾野演じる)埜本越しの拓海を撮りたいのに、末澤くんが全部僕に隠れちゃって・・・」と明かし、笑いを誘う場面も。

綾野と何回か共演を果たしている磯村はプライベートでも親交があるというが、「埜本を見て、ちょっと笑ってしまうぐらい違う人がいましたね。剛さんのいろんな役を見てきましたけど、『まだ出してないものがあるんだ』っていうぐらい、『いくつ隠してんだ、武器を』と。見ただけで「あ、この人って埜本なんだ」ということを直感で捉えられる体であったり、動きであったり、それを深く追求してきてくださったので、現場で見てて面白かったですね」と綾野の引き出しの深さに感銘。
以前から磯村主演の作品に出たいと言っていた綾野だが、「彼が主役をやる時に自分がその作品に参加することが一つの目標にしていたので、今回念願叶って嬉しかったです。そこに末澤くんという新しいパートナーが入ってきてくれて」としみじみ。末澤についても「彼が培ってきた彼のオリジナルな部分をこの作品や役に投影している姿を見てすごく感銘を受けましたし、彼にしかできないものがたくさんこの作品に詰まっています。こういうヒューマンスリラー的な“謎映画”に出たことで、いろんな作品に関わりやすく彼自身もなると思う。ものすごく新鮮な血が巡るような感覚があったんです。それが埜本という人間を形成した。勇斗と末澤くんの存在はものすごく今回の役作りに置いてコアな部分になっていいました」と2人との化学反応に満足気。

「この作品は“笑い”がいっぱい詰まっている」という、綾野たちだが、中でも末澤の土下座のシーンは見どころの1つ? 末澤が「色んな種類の土下座がありました。あんなに鏡の前で土下座を練習したのも今後ない。ないほうがいいじゃないですか、土下座なんて。もうこれ以上土下座が上手くなることはないだろうなと思いながら、どうしたら拓海らしく色んな土下座ができるかなっていうのは考えましたね」と真剣に語る。
それでも綾野は「最高でしたよね(笑)。撮影中、この作品にヘビーな作品をイメージされてると思うんですけど、全然現場は違いまして。末澤くんの土下座のレパートリーに僕ら耐えられなくて、毎回現場止めちゃう。こんなに腰の位置ってあるんだ、みたいな(笑)」と言って、磯村と顔を見合わせ笑いが止まらない。

続けて、「特殊な緊張感もあって。末澤くんが一切遊びなしでフルスイングでやってるので、だから効果的というか、本当の力を発揮してるような気がしていて」と述べると、末澤は「僕はすごく自分の全てをそこに注いで土下座してたんですけど、お二人が笑ってNGを出されてたので、『ちょっと先輩…!』とは思ってました(笑)」とぶっちゃけ、磯村と綾野は「すみませんでした・・・」と平謝りだった。
<あらすじ>
それは運命の再会だった。15年前に花火遊びでアパートの火事を起こした拓海(末澤誠也)の前に現れたのは、その火事で大火傷を負い、妻子を失った埜本(綾野剛)。恨んで当然の相手なのに、詫びる拓海を優しく包み込む埜本。その不思議な優しさに惹かれ、埜本を”メンター”として慕い急速に距離を縮めていく拓海。一方、拓海とともに火事を起こした龍之介(磯村勇斗)は、アーチェリー競技と出会い、オリンピック日本代表になるという夢を追いかけていた。今の龍之介にとって拓海や埜本との再会は、平穏を揺るがしかねない。埜本に触発されて被害者への謝罪にのめり込む拓海にも、不気味なほどに優しすぎる埜本の態度にも違和感を拭えない龍之介。やがて事態はまさかの方面に転がり、歪な三角関係は狂っていく。そして物語は、誰も想像しなかった結末へ。
<作品情報>
タイトル:『mentor』
脚本・監督:吉田恵輔
出演: 磯村勇斗 末澤誠也 綾野剛
製作幹事:エイベックス・ピクチャーズ
企画製作:スターサンズ
制作プロダクション:SS工房
配給:エイベックス・フィルムレーベルズ、スターサンズ
コピーライト:©︎2026「mentor」製作委員会
公式HP:www.mentor-movie.jp
公式X & Instagram & TikTok:@eiga_mentor
ハッシュタグ:#映画mentor
※吉田恵輔監督の「吉」は「つちよし」が正式表記となります。
10月16日(金) 劇場公開決定!

















