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藤田玲インタビュー! 映画『ダブルドライブ ~狼の掟~』 バディの佐藤流司は僕が口説き落としました(笑)

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この夏、『ガチバン』『闇金ドッグス』の製作陣が放つ、疾走するクライム・カーアクション映画『ダブルドライブ ~狼の掟~』&『ダブルドライブ ~龍の絆~』が連続公開する。

主人公・我妻アベルを演じるのは「絶狼<ZERO>」シリーズで注目を集め、舞台や音楽などマルチな才能を爆発させる藤田玲。本シリーズの前日譚作品となる『ボーダーライン』からの続投に意欲をみせる藤田にインタビューを遂行。
本作への熱い思い、そしてバディとなる佐藤流司との共演秘話など、映画のイメージとは違う素顔の藤田玲を見せてくれた。

― 映画『ボーダーライン』に引き続き、アベル役を演じることとなりましたが、本作は『ボーダーライン』のときから企画されていたのですか? 本作の制作が決まったときのお気持ちはいかがでしたか?
いえ、その時はまだ企画されていませんでした。今回あらためて製作することとなりました。もちろん、前作に出演した時も次作があればいいなとは思っていましたが、本当にできると聞いて、とても楽しみでした。『ボーダーライン』のラストでアベルが人を殺してしまって、背負ったものがある。そのあとはどうなるんだろう・・・と、僕自身も気になっていましたし、見たかった。

― それでは、あらためてアベルの役にどのように向かいあっていったのでしょうか?
『ボーダーライン』の時のアベルを軸にして、出会った人たちからもらう印象で少しずつアベルが変わっていけばいいんじゃないかなと思いました。そして、今回は時系列ではなく撮影したので、「このシーンではどのくらい(佐藤流司演じる)純也と仲良くなっているのか」などを気にしながら演じました。

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― 演じていて特に難しかったことは?
あまり喋るキャラクターではないので、無言の中での仕草や目線は特に気をつけました。でも、基本的に監督が自由にやらせてくださいましたので、好きなように演じることができました。今回出演されている駒木根さんなど、アベルが『ボーダーライン』以前から出会っている人たちとの関係性を出していくのは難しかったです。あと、純也が喋るタイプなので、(あまり喋らないアベルの)静と動のバランス。“静”だけれど力の強いアベルと、“動”だけれど、アベルより力の弱い純也というバランスをシーンで見せることはとても気を遣いました。

― アベルと純也の関係性は、とても自然な感じに見えましたが。
それは、普段からとても仲良くしている役者同士だからかもしれないです。実は今回の出演に関して僕が流司くんを口説いているんです(笑)。台本が出来ていたわけではないのですが、こういう役がらがあるということを聞いて、「これは流司に似合う!」と勝手に思って。それから共演した舞台終わりのときに一緒に食事に行って、何人かと出かけたんですが、結局最後に残ったのが僕と流司くんで。そのときに「来年の5月スケジュールはどうなってる?」って聞いたら、「5月はギリギリ空いてますね」って言うので、「へぇ~! こういう映画があるんだけどさ!」って口説き落としたんです(笑)。

― 実際に共演されていかがでしたか?
もうバッチリでしたね。流司くんは(役がらのように)あんなに姑息な奴ではないですが、根のいいところと、ちょっとやんちゃな感じが凄く合っているし、思っていた通り。普段から「玲くん、玲くん」て言ってきて僕を兄のように慕って接してくれるので、相まっていい関係性がスクリーンに出せたのではないかと思っています。

― お二人が並ぶと、2.5次元ミュージカルのイメージを想像するところもありますが、映画を拝見すると全然違うお二人が見られますね。
僕は、他でも映像作品に出演していますが、流司くんは2.5次元の世界で凄く有名な人。この作品で「役者:佐藤流司」を見せることができたらいいなと思って。『ボーダーライン』の時に、あるSNSの書き込みに「お父さんが借りてきた映画のDVDに藤田玲が出てる」というのを見て、凄く嬉しかったんです。だからもうファン層が違うんですよ。娘さんは2.5次元ミュージカルの僕を知っている。お父さんはこの種の映画が好きで(僕のことは)知らないで観る。そこで親子の共通の話題にもなるし、この役者が好きだから観るというのではなく、単純にこの映画が好きだから観るというような方にもぜひ流司くんを見てほしいと思ったんです。

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― 藤田さんご自身も、これまでのイメージと少し違う感じがあります。それは共演者の方々との化学反応があったからでしょうか?
それはあったと思います。『ダブルドライブ』では、映画で活躍されている俳優の方々がたくさん出演されていますので、一緒に絡ませていただくと芝居の圧も違うし、ドラマ撮影とは撮影可能ラインもうそうですが、空気感が違うんです。
波岡一喜さんは昔から知り合いだったんですが、今回初めて共演させてもらって「浪岡さんの芝居、怖っ!」と思いました(笑)。普段凄くいい人だから、(共演は)とても刺激になりました。もちろん「牙狼<GARO>シリーズ」や「絶狼<ZERO>シリーズ」でも名立たる名優の方々と共演させていただいておりますが、またちょっと違う映画ならではの化学反応があったと思います。自分が観ていた映画に出ていた方々と共演できて嬉しかったですね。僕、少し前のバイオレンスや、サブカルチャー的な日本映画が大好きなんです。だから今作はもうバッチリなんです!この『ダブルドライブ』はその世界感を感じさせてくれる少しアナログ的な作品。共演者にも、映像美にもその匂いがするのがとても嬉しいです。

― また、車好きな方にはたまらないシーンがたくさん出てきます。
まず、日本を代表するGTRですね。世界一の車と言っていいんじゃないでしょうか。見た目は日本的というか保守的なイメージもありますが、排気量とかコスパとか性能的には一番! GTRが出てくるところが、ちゃんと玄人向けにしているなと。そういう車を僕が運転できたというがとにかく嬉しかったし、楽しかったです。

ダブルドライブ~狼の掟~解禁写真01

― 本作では“仲間”“バディ”ということもテーマになっています。
本作は、“車”がメインとなっていることもありますが、“バディ”ものでもあるんです。だからこそ、流司くんが大切だった。初対面で演じるのもアリなんですが、知らずに知らないところが画面に出てくると思うので、そういう隙は作りたくないなと思って。

― 藤田さんが、特に印象に残ったシーンやセリフはありますか?
アベルの兄貴分・村上大児役の駒木根さんに、アベルが「頼る相手、間違えたわ」と言うセリフがあるんですが、最後に回収する大児の言葉が凄くいいな、男の友情だなと思います。アウトローなりのね。あと、かなで役の小宮さんが言う「アベル、あんた何者なの?」というセリフ・・・ホント、何者なんでしょうね?(笑) それは、アベル自身も分かっていなくて、けっこう痛いところをついている言葉だなと。アベルはその「何者か」になりたくて放浪している男。純也やかえでと出会うことによってアベルが「何者か」になっていくストーリーだと感じました。

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― 藤田さんご自身にとっての仲間とは?
何があっても駆けつける人。以前、夜中の2時くらいに「どうしても来てくれない? ヤバい・・・」と連絡がきたことがあったんです。体調が悪かったようだったんですが、僕は行きました。仲間ってそういうことなんじゃないでしょうか。無償の愛というか、家族のように認め合っていてお互いが好きで、自分の時間を割いて与えられる人。あと、どんなに永く合わなくても、いつものテンションが戻れる人かな。

― この暑い夏に、この熱い映画が公開されます。 暑い夏を乗り切るために藤田さんが心がけていることは?
エアコン代を惜しまないことですね!(爆笑) あとはポータブル扇風機をいつも持ち歩きます。文明に頼ります(笑)。

― 最後にこれから本作をご覧になる皆さんに、見どころとメッセージをお願いします。
ディズニー映画とは違った意味で、ファミリー映画だと思います。車やフューマンドラマを含め、ご家族で楽しめえるエンターテイメントになっています。ちょっぴり恋らしきものも出てきます。いろんな見どころがあって素晴らしい共演者の皆さんと作り上げてきた世界なので、映画好きな方、車好きの方、特撮好きな方、2.5次元好きな方、どなたにも自信を持ってお勧めできる映画ですので、ぜひ楽しんでご覧ください。そして、できれば『ボーダーライン』も観ていただけると、より深くご覧いただけると思います。

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【藤田玲(ふじた れい)プロフィール】
1988年9月6日生まれ。東京都出身。
2003年『仮面ライダー555』で俳優デビュー。『牙狼シリーズ』で演じた涼邑零が主役となった『絶狼シリーズ』で注目を集め、『ライブ・スペクタクル「NARUTO-ナルト-」~暁の調べ~』『GANTZ:L -ACT&ACTION STAGE-』の人気舞台から『南太平洋』『夜曲』『スカーレット・ピンパーネル』などの本格ミュージカルまで幅広く活躍し観客を魅了し続けている。映画では、『絶狼<ZERO>-BLACK BLOOD-』『ボーダーライン』で主演を務める。また、2006年に結成されたロックバンド【DUSTZ】のボーカルとして2009年「Break & Peace」でメジャーデビュー。自ら作詞作曲も手掛け、『ボーダーライン』および、本作『ダブルドライブ ~狼の掟~』の主題歌に「BORDERLINE -A side-」が起用されている。現在、テレビ神奈川お昼の生放送情報番組『猫のひたいほどワイド』ではメインMC木曜を担当中。

映画『ダブルドライブ ~狼の掟~』ポスタービジュアル

『ダブルドライブ ~狼の掟~』
<ストーリー>
過去に家族同然の仲間たちを次々と残虐したヤクザの広澤を殺してしまった我妻アベル(藤田玲)は、他に頼る当てもなく、少年院時代に世話になった兄貴分の村上大児(駒木根隆介)の元を訪れた。大児は「サガミ連合」という名の愚連隊を率いており、そのメンバーの一人、五十嵐純也(佐藤流司)と出合ったアベルは、お互い車好きな事もあって意気投合する。ある日、大麻の取引に失敗した純也はペナルティとして多額の借金を背負い闇金に手を染める羽目に。闇金会社社長・塩田(波岡一喜)の苛烈な取立てに苦しむ純也、一方で、兄を殺され復讐を誓う広澤の弟・狂介はアベルの行方を追っていて…。

出演:藤田 玲 小宮有紗 駒木根隆介 野中隆光 小國彰裕 波岡一喜 佐藤流司
監督:元木隆史
脚本:池谷雅夫
企画・配給:AMGエンタテインメント
主題歌『BORDERLINE~Aside~』DUSTZ(DOLCE STAR RECORDS) http://dustz.jp/
製作:「ダブルドライブ ~狼の掟&龍の絆~」製作委員会
2018年/日本/カラー/シネマスコープ
(C)2018「ダブルドライブ ~狼の掟&龍の絆~」製作委員会
公式サイト:http://doubledrive-movie.com

8月25日(土)公開!

スタイリスト:小田優士(Creative GUILD)
ヘアメイク:唐澤知子(THE FACE MAKE OFFICE)

<衣装協力>
・GLAM ADDICTION TOKYO(03-5728-4280)
・H>FRACTAL(03-6447-2432)
・Connecter Tokyo(03-6447-2894)

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