映画『帰ってきた あぶない刑事」の公開初日舞台挨拶が、5月24日、東京・丸の内TOEIにて行われ、主演の舘ひろしと柴田恭兵をはじめ、共演の浅野温子、仲村トオル、土屋太鳳、ベンガル、長谷部香苗と、原廣利監督が登壇した。
1986年のテレビドラマ放映開始から38年。ドラマ＆映画史上において伝説を作った「あぶない刑事」シリーズ。軽妙なトークと激しいアクションで、他の刑事ドラマとは一線を画すオリジナルな世界観で数多くのファンを魅了し愛され続けてきた”あぶ刑事”が、2016年の映画『さらばあぶない刑事』から8年の時を経て、映画『帰つてきたあぶない刑事』としてスクリーンに復活。主演の舘ひろしと柴田恭平が月日が経っても健在のダンディさとセクシーさで、未だ色あせない”あぶ刑事”の世界観を見せつける。さらに、浅野温子、仲村トオルといったレギュラーキャストに加え、ヒロインに土屋太鳳を迎え、パワーアップした“あぶ刑事”を蘇らせる。
キャストの登場がアナウンスされ、浅野らが舞台に上がると、続いて客席後方から舘と柴田が登場！ 会場は大きな拍手と歓声に包まれた。
公開初日を迎え、舘は「映画はお客さんが入らなかったら意味がない。大勢のお客さんが来てくれて嬉しく思います」と笑顔を見せ、柴田は客席を見渡しながら「舘さんの顔をうっとりしながら見ているのを見て、良かったなとしみじみ思いました」と微笑んだ。
浅野は「ファンの皆さんの凄い熱量！ 今までの中で一番の盛り上がりじゃないかな･･･と圧倒されて今日はきました」と、観客の熱い愛を受け感動の面持ち。仲村は「凄いなと、嬉しいなと。38年前に始まった作品がこうやってまた映画の初日を迎えてお客さんにたくさん来ていただいて･･･。その間のことを考えると、本当に奇跡のような作品だなと思います」と感慨深げ。
ベンガルと長谷部にとっても8年ぶりの“あぶ刑事”となったが、「僕は舘さんとのシーンしかないんですが、今日こうやって皆さんに会えてうれしかったです」と言いながら「舘さんとだけといってもラブシーンじゃないですけどね」とボケて会場の笑いを誘う。
長谷部は「衣装合わせのときに、新旧合わせてのスタッフの皆さんと初めてご挨拶できたのですが、もうそのときに今回も絶対に面白いものができると確信しました」と最初からチームワークの良さを感じていた様子で、「トオルさんとお会いしたときも、『先週お会いしてたよね』という感じでしたし、舘さんと恭平さんが港署に現れたときは、もうあのときの瞳ちゃんの気持ちになるなと思うくらい颯爽と登場されていました」と、一瞬で“あぶ刑事”の世界に戻っていたそう。
その後、浅野と仲村にも質問が及ぶも、ベンガルが勘違いして話始める。結局仲村らが話すことがなくなり、「ほら、終わっちゃったじゃないですか！ せっかく（話を）用意してきたのに！」と仲村が憤慨。その関係性がまるで“あぶ刑事”のワンシーンを見ているようで、観客も大笑いだった。
土屋は「舘さんと柴田さんは子供のころ『お父さんと結婚したい』と言っていたときのような気持ちを感じていました。」と2人を憧れの眼差しで見ていたようだが、「柴田さんは『太鳳、いただいた仕事は何でも、いろんな役をやりなさい』と言っていただいたのですが、次の日に舘さんから『仕事はちゃんと選びなさい』と言われて、どっちなんだろう･･･と思いました」と二人から受けたエピソードを披露し、会場を沸かす。
監督は今回の反響について「今日も朝からSNSで『今まで“あぶ刑事”と同じでアクションが凄い』とか、『皆さんのやり取りが面白い』と言うコメントがたくさん寄せられて、安心しております」と、喜んでいた。
そして、この映画の宣伝活動で舘と柴田が一緒にいた時間はなんと100時間にも及んだ。柴田は「もう夫婦でしたね。時々僕が妻で、時々舘さんが妻で。楽しかったですね」と感想を述べると、舘は「取材を受けていると同じような質問を受けるんですが、いつも気持ちをフレッシュにさせないといけないんですが、恭さまと一緒だと平気でした」と息もピッタリ。
すると、仲村が「3年くらい前から、僕は自分のことを舘ひろしさんと柴田恭兵さんの愛の結晶だと言っているんです。近々、歳の離れた弟か妹が現れるんじゃないかなって」と言いだしていた。
初めて“あぶ刑事”を観る方に向けて映画のおすすめポイントを聞かれた柴田は「2回目は鷹山目線で、3回目は勇次目線で、4回目はトオル、5回目はあっちゃん（浅野）、締めは近藤課長の目線で観ていただけるとよりわかります」と語る。舘は「今回は監督もお若いですし、今までと違った“あぶ刑事”を楽しんでいただけると思います」と答えた。
さらに、「タカとユージのように唯一無二の相棒は？」と問われ、それぞれが親友とも呼べる人がいることを明かし、最後に仲村が「各方面にいますね。家族や2匹の犬、車･･･たくさんいます」と答えると、浅野が「それって唯一無二っていうんじゃないんじゃない？」とチャチャを入れる。舘も「そうだよなぁ」と言いだすと、仲村は「そうやって後先考えないコメントが３つ並んだあと、4番目に答える僕の気持ちもわかってくださいよ！散らかっているものを拾い集めて･･･」と声をあげ、会場から拍手喝采が送られていた。
万雷の拍手が送られるなか、無事に舞台挨拶を終了すると、一度下がった舘と柴田があらためて観客の前に登場し、柴田は「先日、横浜で皆さんに『お帰りなさい』「ありがとう」と言ってくれました。お礼を言うのは僕たちのほうです。皆さんのおかげで帰ってくることができました。本当に皆さんに感謝しています」と涙声に。続けて舘が「僕ら2人が会えたのはきっと奇跡だと思っています。本当にありがとう！」と言って二人で熱いハグをかわし、会場を後にした。
『帰ってきた あぶない刑事』
監督：原廣利
脚本：大川俊道、岡芳郎
製作プロダクション：セントラル・アーツ
配給：東映
キャスト：
舘ひろし 浅野温子 仲村トオル 柴田恭兵
土屋太鳳
西野七瀬 早乙女太一 深水元基
ベンガル 長谷部香苗 鈴木康介 小越勇輝 ／ 杉本哲太
岸谷五朗 ／ 吉瀬美智子
大ヒット公開中！
