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現実と狂気の狭間でのむき出しの人間 舞台「High Life -ハイ・ライフ-」ゲネプロ

気鋭の演出家、谷賢一による演出のもと、古河 耕史、細田 善彦、伊藤 祐輝、ROLLY、という4名のキャストのみによる翻訳劇・舞台「High Life -ハイ・ライフ-」の上演が4月14日に始まった。
社会と常識から完全に逸脱した過激な4人のジャンキーの生き様を、音楽と映像と合わせて描いていく。開幕に先駆けて公開されたゲネプロの模様をお届けする。

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STORY
集まった男4人はいずれもジャンキー。
保護観察中のディック(古河耕史)、出所したばかりのバグ(伊藤祐輝)、女性関係で追い込まれているビリー(細田善彦)、そして腎臓が一つしかないドニー(ROLLY)……人生に行き詰まった彼らは、一発逆転を狙って大金を手に入れようとディックが思いついた「ある計略」に乗って、銀行のATMを襲うために渋々手を組む。
ディックの期待、バグの苛立ち、ドニーの緊張、ビリーの高揚……盗難車の中で息を潜める四人のテンションが極限まで張り詰めて、一触即発の事態が。

欧米はもちろん、日本でもさまざまなキャストで幾度も上演されてきた人気作品「High Life」。男性4人だけのキャストで描き出すのは、現実と狂気の狭間でドラッグ欲しさに一攫千金を狙ってもがく必死な生き様。単に“ジャンキー”とひとくくりにできない、一人一人の物語と、4人が組み合わさった面白さが、谷演出により鮮烈に描きだされる。

 

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リーダー的存在のディック(古河耕史)

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カッとすると見境なく暴力的になるバグ(伊藤祐輝)

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頭がよく、小手先で小金を稼ぐドニー(ROLLY)……

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まだムショに入ったことがないビリーは見た目はまともだが…

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ディックの一攫千金話を「ろくでもねぇ!」と一喝していたバグだが…

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結局3人は、ディックのATMを襲う計画に乗った

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ジャンキーならではの視線で、他人の弱点を見ぬき攻める

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音(Open Reel Ensembleとドラム)と映像(DRAWING AND MANUAL 清水貴栄)が
生み出す世界の中で、トリップトリップ。
劇場でしか味わえない、恐ろしくも甘美な世界が観客の体の芯まで響く!

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彼らの計画は成功するのか?
現実と狂気の狭間で、むき出しの人間が突きつけられる。

谷賢一が「毎度毎度『みたことないものを作ろう』『はじめてのことをやろう』と心がけているのですが、それができました。」と語る「愉快に狂った世界」をぜひ楽しんで欲しい。

公演は4月28日(土)まで、池袋・あうるすぽっとにて。

 

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【公演概要】
公演名 :High Life -ハイ・ライフ-
脚 本  :リー・マクドゥーガル
翻 訳  :吉原 豊司
演 出・上演台本 :谷 賢一
音 楽  :吉田 悠(Open Reel Ensemble)、吉田 匡(Open Reel Ensemble)、
山口 元輝(moltbeats)
映 像  :清水 貴栄 (Drawing & Manual)
出 演  :古河 耕史、細田 善彦、伊藤 祐輝、ROLLY
会 場  :あうるすぽっと(豊島区立舞台芸術交流センター)
公演日程:2018年4月14日(土)~28日(土)
料 金  :6,800円(税込・全席指定)
http://sma-stage.com/highlife/