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草彅 剛の新たなスタートのひとつは舞台『バリーターク』

2018年4月14日(土)からKAAT神奈川芸術劇場<大スタジオ>にて、5月12日(土)からシアタートラムにて上演される白井晃演出の舞台『バリーターク』に草彅 剛が出演する。
2月7日にKAAT神奈川芸術劇場にて制作発表会が行われた。

314全員(small)

白井 晃 松尾諭 草彅 剛 小林勝也

『バリーターク』はアイルランド生まれの劇作家・脚本家エンダ・ウォルシュの14年初演の作品。エンダ・ウォルシュは、映画「ONCE ダブリンの街角で」舞台版でのトニー賞 ミュージカル脚本賞を受賞。また、デヴィッド・ボウイの遺作のミュージカル『LAZARUS』の脚本執筆などでも知られている鬼才。

バリータークという村の話を語りつづける2人の男と、その2人の奇妙な生活に大きく関与する第3の男の物語。
この3人を演じるのは、草彅剛と、連続テレビ小説「わりてんか」で笑わない漫才で人気を博す川上四郎役を演じている松尾諭と、文学座の大ベテラン・小林勝也の3人。
白井が出演を熱望した俳優陣で上演する。

〔コメント〕
白井 晃 (演出・KAAT芸術監督)
世田谷パブリックシアターとKAAT神奈川芸術劇場の共同制作として『バリーターク』の上演が実現し、大変喜ばしく思っております。公共劇場同士が一緒に作品を制作することにより、作品も、観客との出会いも広がっていくのではないか、なんとか実現させたいという思いが、世田谷パブリックシアター芸術監督の野村萬斎さんも僕もずっとありました。
エンダ・ウォルシュはアイルランド出身の作家で、その土壌がつくる不思議な感覚がこの作品にはあります。台本に「男1」「男2」と書かれたふたりが永遠に会話をして日常生活を繰り返していく、ベケットを思い起させるような世界観なのですが、真剣なんだけれども喜劇性もあり、日常のなかにいても日常感がない男2人として、私がこの戯曲を初めて読んだときに浮かんだ理想のイメージが草彅剛さん、松尾諭さんでした。そしてそこに現れる第3の男として、尊敬する先輩である小林勝也さんにお願いしたいと思っていました。それが叶い、こんなに嬉しいことはありません。
一見どこの世界で何を話しているんだろうという不思議な物語ですが、そこから観客の皆さん、“目撃者”の皆さんに「われわれはなぜ生きているのか」という、 現代に通じる普遍性を感じてもらえればと思っています。

草彅 剛
白井(晃)さんにお声がけいただいて、松尾(諭)さんと小林(勝也)さんと3人で
お芝居ができることになりました。僕自身も久しぶりの舞台なのですが、また新し
い自分を表現することができる作品だと思っています。
作品には普遍的な生や死が描かれていることは感覚的に理解できて、今まで自分がやったことのないような舞台だと、はじめて台本を読んだときに感じました。とても興味が尽きない内容です。海外の作品で、難しさもあるのですが、それもまた楽しみたい。新しい自分を発見するといった、成長にもつながるのでしょうか。未知なる自分を追い求めて、舞台に立ちたいと思います。

松尾 諭
このお話をいただいたときは、びっくりしました。端のほうでワーワーやっているのが性に合っているタイプだと思っていたのですが、今回は真ん中のほうで台詞も多く、身体もすごく動かして、大変なことがたくさんあると思います。それも含めて楽しみでいっぱいです。
台本を読んだときは、一読目はちんぷんかんぷん、2回目はもっと分からなくなって、3回目は……まだ読んでいません(笑)。ただこの作品は観る側と演じる側で余白を埋めていける舞台だと思います。これから自分自身がもっとこの作品に向き合って、どんどん膨らんで面白くなっていく、それが、とても楽しみです。

小林勝也
私が芝居を始めたころは、劇団に所属するとその劇団の芝居しか出られなかったのですが、このようにさまざまなプロデュース公演や公共劇場ができて、才能ある作家や演出家、スタッフ、役者と出会える世の中になり、ここまでやってきて良かったな、と思っています。
これまでわかりづらかったり、変わっていたり、やってみないとわからないという作品にずいぶん出会いましたが、今回はその最高位だと思います。だから、ちょっといつもの芝居よりも緊張しております。新しい作品、新しいメンバーと、これからの新たな自分自身の可能性を探して、3人で仲よく、激しく、厳しくやろうと思っています。

公演概要
KAAT神奈川芸術劇場 × 世田谷パブリックシアター
『バリーターク』
【作】 エンダ・ウォルシュ(アイルランド)
【翻訳】 小宮山智津子
【演出】 白井 晃
【出演】草彅 剛  松尾 諭  小林勝也 ほか
【日程・会場】
神奈川公演 2018年4月14日(土)~5月6日(日)
KAAT 神奈川芸術劇場<大スタジオ>
※4月14日(土)15日(日)はプレビュー公演

東京公演 2018年5月12日(土)~6月3日(日) シアタートラム

【公演HP】
神奈川公演 http://www.kaat.jp/d/Ballyturk
東京公演 https://setagaya-pt.jp/performances/201804ballyturk.html
【チケット一般発売開始】
(神奈川・東京公演) 2018年 3月4日(日)

【兵庫公演】
2018年6月16日(土)~17日(日)
兵庫県立芸術文化センター 阪急中ホール