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伊東四朗 80歳を記念するコントライブ開幕!! 三宅裕司と2/18まで

『伊東四朗 魔がさした記念コントライブ「死ぬか生きるか!」』、紀伊国屋サザンシアターTAKASHIMAYAにて2月1日(木)〜18日(日)の期間上演されることとなり、初日を前に公開ゲネプロと囲み会見を行った。

囲み写真_伊東・三宅②

キャリア60年を超えてもなお現役の喜劇人・伊東四朗と、その背中を追い続けてきた三宅裕司。
2人の出会いは、1984年に三宅のコント番組「いい加減にします!」に伊東がゲスト出演したことにさかのぼる。
初共演にも関わらず息の合ったコントを演じた2人は、その後も番組で共演し、1997年には伊東の還暦のお祝い公演として、コントを2時間たっぷり見せる「いい加減にしてみました」が上演され好評を博した。
その後、次回公演を熱望する喜劇ファンに応えるべく、2002年と2010年にもコントライブを開催。
そして今回伊東は、なんと80歳にしてコントライブ出演という、ギネス級の挑戦をすることとなる。

昨年の6月に80歳になった伊東四朗と、66歳の三宅裕司によるコントライブは、1997年、2002年、2010年に続いて今回が4回目となる。
今回の公演が実現したきっかけは、三宅が伊東の80歳記念になにかやりたいと考え「コントライブと一座の(演劇)公演、どっちがいいですか?」と聞いたのに対して、伊東が「コントライブは大変だから一座って言おうとしたら、言葉がコントライブになってたんですよ、大変な方選んじゃったなって今でも思ってるんですけど。まさに“魔がさした”んです。80歳でコントやった人はいないんじゃないかな。自分のメモリアルにしたいなと思って…。(この年で)メモリアルっていうとなんかお墓関係かな。」と会場を笑わせた。

長い間付き合いのある三宅に対してどう思うかと聞かれた伊東は「何を言っても全部拾ってくれる安心感。なんでも拾ってなんでも反応してくれるから。耳がいいってことなんだろうなって私は思っていますけど。本当にボケたやつも反応してくれるから(笑)。動きをすっとばしたりしても元に戻してくれる。」と三宅のツッコミを絶賛。
それを受けて三宅は、「そう言いつつも、本番で僕も助けられたこともありますからね。僕がセリフ忘れたときに、思い出すきっかけになるセリフを言ってくれたり。でもそのきっかけのセリフのあとを僕が忘れちゃったんで(笑)、もうお手上げですよ(笑)」と伊東の記憶力に助けられたエピソードを披露した。

三宅は伊東に対し「老若男女みんなに分かりやすい笑いを追求することを教えてもらっているし、また一緒に(コントが)できることは嬉しい」と敬意を表した。伊東は、「日常生活と乖離しない笑いを追求したい」と返したところ、「したいということは90歳でコントもあり得る?」と一同に期待を持たせる一幕も。

今回は伊東の次男である伊東孝明が出演することを聞かれ、三宅が「今回は息子さんにしかできないことをやりたかったんですよ、息子さんしか知り得ないエピソードで父親の一生を語るという。」とその狙いを語ると、すかさず伊東が「一生ったってまだやってんだけど」と鋭いツッコミをいれ、コンビの息の合ったところを見せた。

コント①

今回、伊東四朗と三宅裕司が披露するコントは5本。
1984年のコント番組「いい加減にします!」で二人の出合いとなった作品「法廷の攻防」を、今回の公演のために伊東四朗自らが新たに書き上げたものや、歌好きの伊東と音楽好きの三宅だからこそ出来る二人の音楽コントが上演され、笑いの連続による「お客さん酸欠コント」が繰り広げられた。
さらにコントとコントの間には、「伊東四朗・80年の人生」を伊東家の次男・伊東孝明が語り部となり進行するという趣向を凝らしており、今まで語られてきた伊東四朗のキャリアはもちろん、息子にしか知り得ないエピソードを盛り込んだコーナーも。まさに見逃せない公演となっている。

コント②

『伊東四朗 魔がさした記念コントライブ「死ぬか生きるか!」』
2018年2月1日(木)〜2月18日(日)まで、新宿・紀伊国屋サザンシアターTAKASHIMAYAにて。
公演ホームページ http://atari.co.jp/2018_contlive.html