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興味を持ったら踏み込んでいく人になる」日曜劇場『半沢直樹』でドラマデビュー! 8/29にオンラインライブも s**t kingz shojiこと持田将史 インタビュー

TBS系列/日曜劇場『半沢直樹』で半沢直樹の下で働く黒メガネをかけた原田浩平役を覚えておいでだろうか。彼が、この作品でドラマデビューした持田将史だ。

彼がリーダーをつとめるダンスグループs**t kingzは、2010年から全⽶最⼤のダンスコンテスト【Body Rock】にて2年連続優勝を飾った実力を持つ。2018年の全国ツアーでは約25,000人を動員する人気を誇り、振付師としてもAAA、EXO、Kis-My-Ft2、Sexy Zone、SHINee、関ジャニ∞、東⽅神起、三浦⼤知など、多くのアーティストの楽曲を手掛ける。
ダンサーとして目覚ましい活躍を続ける彼が、35歳の今、なぜ俳優デビューしたのか?
その底にあるものを探りたいと都内のスタジオを訪ねた。

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現れたのは、ドラマの画面で見るよりもずっと若々しくスレンダーな男性。明るい笑顔で向き合ってくれた。

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TBS系列/日曜劇場『半沢直樹』より 「写真提供:TBS」

★『半沢直樹』でのドラマデビューについて
―まずはドラマ『半沢直樹』にご出演の感想をお聞かせください。
素晴らしい俳優の皆さんの中で、初めてお芝居をさせていただいて、一から十まですべてが勉強でした。とにかく、俳優、スタッフの熱気も詰まったドラマで、本当に幸せな時間でした。

―初めての役作りはどのように?
演技のレッスンには通って勉強していたのですが、原田浩平は、原作には登場しないキャラクターだったので、実際に証券マンにお会いして、普段の生活や仕事の取組み方やどれくらいお酒は飲むのかなど、いろいろとお話を聞かせていただきました。台本を手にしてからは、そのセリフの中からどういう人間か読み解いていく作業も楽しい時間でした。

―俳優として、ドラマ『半沢直樹』出演で1つだけ印象深いことを挙げるとすれば?
堺さんと一緒に演技させて頂くと、こちらの感情を引き出してもらえるんです。堺さんがそこにいるだけでお芝居をさせて頂ける。そんなすごい俳優を目の当たりにして「いつか自分もこんな俳優になりたい」と思いました。

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★ダンス、“無⾔芝居”、そして俳優へ
―ダンスでストーリーを表現する“無⾔芝居”のスタイルを確立したs**t kingzの持田さんが、初めてセリフをお話になったのが、昨年の朗読劇ですか?
そうです。今までずっとダンスだけをやってきて、初めて言葉を使って表現したのが昨年6月の朗読劇です。そして次が『半沢直樹』で驚いています。ただ言葉を使った演技には凄く興味を持っていました。

―言葉を使った演技に興味があったというのは、具体的には?
2年間サラリーマンをした後に、脱サラをしてダンサーになったのですが、その時は「ダンスで生活をする」とか「ダンサーとして自分の可能性を切り開いていく」ことにすごく魅力を感じていた。「自分はダンサーだ」とすごく思い込んでいたんです。
でも、今から2年くらい前に、レギュラーラジオの収録中にメンバーのkazukiが「俺たちはダンサーである前に人間だぞ」って言ったことあって。本人はふざけて言ったのですが、なぜか僕にその言葉が刺さった。「ダンサーである前に僕は持田将史という人間なのに、自分はダンサーだ。表現の世界でダンスしかやらないと、なぜ決めつけていたんだろう」「自分の表現の可能性って、もっと広いのかもしれないな」と思ったんです。
そこで「今までは身体表現をやってきたけど、そこに言葉を乗せたらどうなるんだろう」と興味を感じて演技の稽古に通うようになり、今まで以上にいろんな舞台とかドラマ・映画などを見るようになりました。

―それが朗読劇、『半沢直樹』につながったのですね。

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★ダンサーとしての原点
―始まりとして、ダンスの世界に踏み込んだのは?
子供の頃は「できるだけ目立たず、目立たなければきっと誰も傷つけない。だから、ひっそり生きてこう」と思っていました。高校生ぐらいの時にダンスに興味が芽生えて大学に入ってからダンスを始めたんですが、当時はまだお金をもらって人に教えたり、ダンスで生計を立てようなんて想像も出来なくて、就職をしました。大学を卒業して就職した年にs**t kingzを結成したのですが、僕が仕事をしている時に他の3人はアメリカに2~3か月レッスンに行ったりして、僕とは成長スピートも違ってきていた。これでいいのか…と悩む日もありました。
それで僕も仕事を辞め、最終出勤日の翌日にはアメリカにいました。(笑) すでにアメリカにいた3人と共同生活を始めたのですが、その時はダンス嫌いになるかもと思うくらい打ちのめされました。他の3人はs**t kingzというグループとして先生方にすでに認知されていて、レッスンの最後に「この振り付けを4人で踊って」と言われる。でも僕だけが全然振り付けが覚えられなくて…。それまで独学で踊っていて、レッスンを受ける習慣もほとんど無かったんです。いろんな国のダンサーたちが見ている前で毎回毎回自分だけができない重圧で辛かった。ダンスが好きでアメリカに来たはずなのに、と。
そんな中で居るだけで楽しい、笑顔をくれる先生が一人いたんです。その人はいつもエネルギ―にあふれていて、いつも笑顔で元気で、すごい人だった。どんなにダンスができなくても、そのレッスンだけは楽しくて「やっぱり自分はダンスが好きなんだ」と感じました。
でも「いろんなレッスンを受けるとダンスが嫌いになる。なぜだ?」とも考えました。そして「僕は日本に帰ったら、ダンスが嫌いになりそうなときに、僕のレッスンを受けたら、ダンスは楽しんだと思い出せる、そういうダンサーになろう」と思いました。そういうスタイルなら、みんなに求められるダンサーになれるかもしれない。そういう自分の価値に気付けた。
打ちひしがれた経験が、自分とダンスの関わり方を教えてくれたとも思います。
出来る、出来ないだけじゃない。出来ないという経験からも未来につなげていける考え方を見つけられたなと。

―葛藤の日々もあったんですね。
今となって思えば、ダンスを始めるのは遅かったけれど、あの時期に始めたから良かったなと思うし、サラリーマンになった後は、「ダンサーとして食べていけるのか」と不安もありましたが、それでもダンスが好きで、ダンスの世界に踏み込んだからこそ今があると思うんです。
だから今、35歳の僕を端から見たら「役者デビューには遅すぎるでしょ」「今さら」と思われるかもしれないけど、「今踏み込むからこの先がある」と思う。今は「興味を持ったら踏み込んでいく人になろう」「踏み込んでいく人生でありたい」と思っています。

―「ダンス部応援プロジェクト!」などの動画を拝見しました。s**t kingzは若い方たちと交流する活動も続けておられるのですね。
僕も不安もありましたが、ダンスが好きでがんばっていたら、いろんな人とのつながりのおかげでダンサーとして仕事がもらえるようになり、いろんな舞台でダンスをしたり、振付をしたりと機会が広がっていった。元々自分が持っていたものだけじゃなくて、誰かと出会って、そこから吸収したもので前に進むことができたと思っています。
僕の人生を形作ってくれているのは、出会う人達。人との出会いは、すごく大事だと思っています。自分も今までいろんな人たちに育ててもらったし、良い方向に導いてもらったと思うので「これから頑張りたいな」と思っている若い人たちにも、良いエネルギーを与えられるような人間でいたいなと思います。

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★次回のオンラインライブは8月29日(土)
―さて今、s**t kingzはオンラインライブに取り組んでいるそうですね。
はい、コロナ禍のために僕たちも予定していた公演ができなくなりました。でも場所がないからダンスができない、元気を届けることができないという考え方をしたくなかった。自粛期間中に構想を練って、オンラインで話し合いをたくさんして準備をして、自粛解除になった日にリハーサルに入って大忙しで作り上げたのが、6月13日の1回目のオンラインライブでした。12の国と地域の方々に見て頂けたんですよ。

NAMA!HO!SHOW!!6月公演①
トライアル公演 NAMA!HO!SHOW!!6月公演より

―そのオンラインライブはいかがでしたか?
劇場でパフォーマンスするときの一体感や雰囲気がとても好きで、これからも大事にしていきたいと思っていますが、オンラインでMCの時などに皆さんのコメントを見ると、本当に日本中世界中、いろいろなところからコメントが来ていたんです。オンラインはもっとドライなものなのかと思っていたら、こんなに繋がれるんだと実感できた。そして世界中で同時に見てもらっている、笑ってもらっていると思うと、それもすごく面白い。
やってみて、世界中に届けられるというオンラインの可能性をとても感じたので、これからもいろんなチャレンジをしていきたいと思っています。
今作は〜ON&OFF〜というテーマで、「映像だからこその面白いパフォーマンスってなんだろう」「オンラインならこのアングルで撮って面白いものを見せよう」とすごく考えながら、前回の何倍も時間をかけて作品を作っています。全部新作です!楽しみにしていてください。

NAMA!HO!SHOW!! ON&OFF メインビジュアル

ベント名: 『s**t kingz Live streaming dance show「NAMA!HO!SHOW‼〜ON&OFF〜」』
●主演:s**t kingz
●配信日時:2020年8月29日(土)20:00〜※70分間前後の配信予定
●配信方法:ライブストリーミング
●発売:2020年8月8日(土)12:00〜
●料金:
・一般2,800円(税込)
・062会員2,800円(税込)※062会員限定【撮り下ろしフォトデジタルコンテンツ(サイン付き)・動画コンテンツ】付き
※062会員様専用申込URLは、WEBサービス「062」に特設申込ページを準備しておりますので、そちらからお申込み下さい。
(WEBサービス「062」ログイン:https://sk062.jp/)。
一般の申込URLからお申込みの場合は、特典コンテンツをお送りする事が出来ませんので予めご了承下さい。
●イベント情報特設ページ:https://shitkingz.jp/shows/namahoshowonandoff/
●配信先:PIA LIVE STREAM(ぴあ)/LINE LIVE-VIEWING(LINE)
●アーカイブ視聴:配信終了から3日間(2020年9月1日(火)20:00まで)
※販売終了:2020年9月1日(火)18:00
●主催/企画:株式会社 S KAKERU
●問い合わせ:キョードー横浜 045-671-9911(月〜土11:00〜18:00)

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