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影山優佳、意外と体力勝負の役柄だった!? 観る人と演じる人の境界線のない作品「私たちと一緒に大人になってもらえれば」とアピールも! ドラマプレミア23『シナントロープ』インタビュー!

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現在放送中のドラマプレミア23『シナントロープ』がいよいよクライマックスを迎える。

本作は、アニメ「オッドタクシー」(テレ東)の脚本で知られる此元和津也が原作・脚本としてオリジナルストーリーを書き下ろし、映画『もっと超越した所へ。』やドラマ「忘却のサチコ」(テレ東)などMV、CM、TVドラマや映画のディレクションを数多く手掛ける山岸聖太が監督を務めるミステリードラマ。街の小さなバーガーショップ“シナントロープ”を舞台に、そこで働く8人の若者たちが恋愛と友情、絆と裏切り、運命と選択・・・揺らぎ出した関係と感情が、次々と事件を引き寄せていく様が描かれる。

「シナントロープ」のアルバイトスタッフの1人である、“里見奈々(さとみ なな)”は、外国語大学の3年生で、真面目なお嬢様。マンションの8階に一人暮らしをしている。音を立てずに近づくことから、水町(演:山田杏奈)にカラフトフクロウに例えられる。そんな里見を等身大で演じたのは、影山優佳。ドラマを通してキャストたちとの絆も深めていったという彼女に、撮影を振り返りながら本作の魅力を語ってもらった。

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― 最初に本作の脚本を読んだときの感想と、役をどのように捉えて演じようと考えたのかをお聞かせください。

今回のドラマは青春群像ミステリーの要素が多い作品ですが、若い青年たちの光と影や、多面的なところ、決して綺麗とは言えない部分を嘘偽りなく映していて、一人ひとりに寄り添った脚本になっていると感じました。視聴者の皆さんも共感できるところの多い作品になると思ったので、自分がどのように演じれば、より作品が良くなるのかということを考えました。

里見という役は、おしとやかなお嬢様と紹介されていますが、大切に育てられてきたからこそ、人との距離感やコミュニケーション力など、人と関わらないと会得できない能力が少し他人より劣っているところがあります。私は、その劣っている部分にどうしたらキラメキを施して、彼女を魅力的に見せつつ、そこを誇張せずに誰かを救うような人にしていきたいと考え、試行錯誤しながら演じていました。

― 里見の魅力が全面に出ていると思います。ドラマではキャストの皆さんの個性が出ていますが、影山さんは脚本のイメージ通りですね。

本当ですか? 嬉しすぎる!ありがとうございます。

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― 里見というキャラクターとご自分が似ているところ、共感できると思った点はありますか?

似ているところは、人の弱みを見たときにどうしたらいいか分からないところでしょうか。そういう場面に慣れていないこともあるかもしれませんが、里見は心優しく、きっと人の痛みも分かりたいと思っているけれど、人の心を掴みきれないというか、人との距離感が分からないので、寄り添い方が分からなくて戸惑ってしまうのかと。私も、相談に乗る時は自分も心が裸になるべきだと思っています。相手が自分を晒け出して自分の弱いところを素直に教えてくれるのだから、私も裸で接したいなと。でも、どうしても全ての状況には叶えられない難しさもあって、自分は不器用だなと思ってしまうんです。里美も作品の中で成長していきますが、自分自身に重ねて私も頑張らなくてはいけないなと思いました。

― その点はご自身の気持ちをそのまま素直に役として出していった感じでしょうか?

そうですね。“シナントロープ”のお店では喋ることは多くないですが、一人ひとりと向き合った時に、受け入れがたいことを言われたり、自分の中でノーアイデアな時に、自分の心で話を一回聞いてみようということは、お芝居よりも人間としての感覚を大事にしました。

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― なるほど。山田杏奈さん演じる水町から「カラフトフクロウみたい」と言われて、後ろから物音を立てずにすっと現れるというところを表現されていますが、特に意識したことや、こうして演じようと思ったことはありますか?

意識したことはいくつかありますが、引きでスッと現れるシーンでは、すり足で足音を立てないように動きます。階段では音が出ないように、膝に音が吸収されて降りられるかを練習しました。日常生活の中でも膝使って上り降りしてみたりしました。難しいというより、太ももが張るような感覚があってちょっと大変でした(笑)。スッと現れるシーンは、長回しで撮影していたので、引きで映っていたりすることもあったので、出るタイミングにけっこう苦労しました。

― 静かな演技だけど体力が必要だったのですね(笑)。

意外と体育会系でした(笑)。あと、座っている時やメインビジュアルの撮影もそうなんですが、ちょっとフクロウっぽい動きも物理的にやっています。フクロウってすごくキョロキョロしているんです。音を立てずに首を回すというか、それぞれが話すことに対して聞くときは、体ではなく首だけを向けるみたいな・・・。そこは、全然気付かれなくてもいいくらいの自分のちょっとしたこだわりですが、そういうところに動揺とかが出ていたらいいなと。

― それは影山さんのアイデアですか?

そうです。誰にも言ってないです。

― すごい! もう一度見返さないといけないですね。

はい。ぜひ注目してください(笑)。

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― 山田杏奈さんとは初共演になりますが、ご一緒されていかがでしたか?

山田さんは本当にお優しい方です。客観的に現場を捉えて空気を締めるところもあって。穏やかな部分とお芝居を追求されてらっしゃる部分と、隣にいて居心地よくしていただいているなという感覚があって、役者としても長く活躍されていらっしゃるので、すごく頼もしかったです。

― 拝見していると、お二人は雰囲気が似ているというか、波長が合っている感じがしました。

嬉しいです。本当に仲良くなれたら嬉しいなと思っていたので、撮影を通して鳴海唯ちゃんも含めて、一緒にご飯に行ったりお家に来てもらったりして、すごく仲良くさせていただきました。

― 影山さんのご自宅に来ていただいたのですか?

はい、マイハウスに来ていただきました(笑)。私の料理を食べていただいたりして。「シナントロープ」を越えて、同世代の二方と仲良くさせていただけて本当に嬉しかったです。

― そこまで仲良くなるのはすごいですね。現場の雰囲気も良かったのでしょうね。

私たちの関係の延長線上に「シナントロープ」があって、「シナントロープ」の延長線上に私たちがいるみたいな感じで、あまり境界線がない雰囲気でした。それぞれ皆さんの生き様がカッコいいし、お仕事に対して誇りを持ってお芝居されて1秒1秒生きているということを隣にいて学ばせていただきました。和みながらも、それぞれが自分を強く持つことが他の人を輝かせることに直結していた作品でもあると思います。皆さんが全体を俯瞰的に見ていらっしゃるのが素敵でした。

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― そんな8人の仲間たちですが、8人は影山さんにとってどんな存在になりましたか?

年齢順では下から2番目で年下組ですが、芝居していく中で自分でもいろんなアイデアを出したり、自分の役割をしっかり意識したいと思いながらも、自分が効果的にその場に存在できていないのでは?と反省することばかりでした。そのことを相談すると、皆さんがご自身の心や目で私を見て意見を下さるのが本当にありがたかったです。例えば、私のいいところを褒めて下さったり、逆に「今の芝居どう思う?」と私に意見を求めて下さったり、リスペクトを持って現場に臨んでいらっしゃっていて。本当にありがたくて、皆さんに恩返しできるように頑張りたいと思える存在です。

― 影山さんも「本作を5年、10年後も見て欲しい」と仰っていましたが、そういう作品になったのは、キャストメンバーの絆も大きかったのでしょうね。

そうですね。「申し訳ないけど頼らせてください」と思わせてもらえるような、信頼と尊敬する皆さんとの芝居だったので、自分も挑戦することができました。特に里見や木場さんなどは、やりすぎると途端にフィクションになりかねないキャラクターですが、そこを引き戻してくれたり、繋いでいる手を離してくれたり、相手の行動を待つことができる関係性を築かせてもらえたのはありがたかったです。

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― 物語の中では淡い恋模様もあって、里見さんと望月歩さん演じる田丸のもどかしい感じも気になりました。

何とも思ってない人と、何とも思わないようにしようとしても思ってしまう人との行動はやっぱり差があって、すごく対照的ですよね。自然に過ごそうとしても不自然になってしまう部分は、里見は分かりやすい(笑)。そこは隠さず嘘をつかないようにして、「カッコいい!」「あ、立った!」など、一挙手一投足にいちいち感想をつけるような感覚を鋭く!というのは意識しました。

― きっと視聴者の皆さんは「分かる!」と思うかもしれませんね。

そう思ってもらえたらいいなと思います。

― では、この「シナントロープ」のお店で影山さんが実際に働くとしたら、どのキャラクターと一番仲良くなれそうですか?

バイトリーダーの塚田(演;高橋侃)さんです。やはり年上としての頼もしさと、ムードメーカー的な存在なので。失礼ながらポンコツというか、親しみやすさのバランスと、支えてあげたいと思うキャプテンみたいなところがあって、そういうキャプテンがいるグループは結束力がある印象があるので、仲良くなれそうですし、いっぱいコミュニケーションをとると思います。

― 影山さんのなかでは推しキャラになりますか?

塚田さん、確かに推しです。「いろいろ頑張れ!」と(笑)。ご覧になる皆さんもぜひ、推しメン作って欲しいです。

― 本ドラマはとてもテンポよくストーリーが進み、会話の最後の言葉が次の場面に繋がるような演出で、つい続きを観たくなる興味深い作品です。その中で今の時代の若者の悩みや問題点も挙げていますが、改めて本作品の魅力と見どころを視聴者の皆さんにお願いできますでしょうか。

この作品は境界線がない作品だと思っています。それが見応えでもありますが、その境界線というのは、ご覧になる皆さんと演じている私たちとの境界線もないということでもあるかと。もしバイト経験がある方だったら「こんなことあったな」とか、恋愛をしてきたことのある方だったら「恋愛していた時、こういう感情になったな」、「あ、自分もこんな恥ずかしい失敗したわ」とか・・・、ミステリーではありますが誰かを応援するような作品にもなっているので、今まで「こんな自分が嫌いだな」と思う部分があったら、そこに一度目を向けて見てもらえたら嬉しいです。そんな自分も含めて人間味を愛してあげられるように、この作品の中の私たちと共に大人になっていくようなムーブメントになったら役者冥利に尽きます。

撮影:蔭山勝也

「シナントロープ」メインビジュアル

≪番組概要≫
【タイトル】ドラマプレミア23「シナントロープ」
【放送日時】毎週月曜 夜11時06分〜11時55分 放送
【放送局】テレビ東京、テレビ大阪、テレビ愛知、テレビせとうち、テレビ北海道、TVQ九州放送
【配信】 各話放送終了後から動画配信サービス「Prime Video」にて見放題独占配信
▶Prime Video:https://www.amazon.co.jp/gp/video/storefront/
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▶TVer:https://tver.jp/series/srxvrzcpmm
▶Lemino: https://lemino.docomo.ne.jp/catchup/2-1-113-7

【出演】 水上恒司、山田杏奈
坂東龍汰、影山優佳、望月歩、鳴海唯、萩原護、高橋侃
遠藤雄弥、アフロ、森田想 / 染谷将太
【原作・脚本】此元和津也
【監督】 山岸聖太
【チーフプロデューサー】祖父江里奈(テレビ東京)、平賀大介(P.I.C.S.)
【プロデューサー】前田知樹(テレビ東京)、原田宗平(P.I.C.S.)、神戸麻紀(P.I.C.S.)、竹迫雄也(アスミック・エース)
【制作】 テレビ東京、P.I.C.S.
【制作協力】アスミック・エース
【製作著作】「シナントロープ」製作委員会
【公式HP】https://www.tv-tokyo.co.jp/synanthrope/
【公式X】@premiere23_tx https://x.com/premiere23_tx
【公式Instagram】@premiere23_tx https://instagram.com/premiere23_tx
【公式TikTok】@premiere23_tx https://tiktok.com/@premiere23_tx

©此元和津也/「シナントロープ」製作委員会

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