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真矢ミキ主演舞台『正しいオトナたち』に岡本健一、中嶋朋子、近藤芳正 演出は上村聡史

真矢ミキ主演舞台『正しいオトナたち』の全キャスト、演出、興行の詳細が明らかになった。
注目のキャストは岡本健一、中嶋朋子、近藤芳正。演出は上村聡史。

真矢ミキ
真矢ミキ

岡本健一は歌手、そして俳優として数々のドラマにおいて圧倒的な存在感を発揮。その表現力は舞台の世界においても遺憾なく発揮され、舞台『岸 リトラル』『ヘンリー五世』で第26回読売演劇大賞最優秀男優賞を受賞。本作で真矢ミキとは2004年の舞台『キャバレー』以来、15年ぶりの共演となる。

中嶋朋子は国民的ドラマ「北の国から」に1981年から2002年まで出演。以降、数々のドラマや舞台に出演。確かな演技力で国内外の名だたる演出家からも厚い信頼を得、幅広いフィールドで活躍している。
近藤芳正は三谷幸喜氏作品の舞台に多数出演。日本を代表する名バイプレイヤーとして、以降、数々のドラマ、映画に出演。

本作の演出を手掛けるのは上村聡史。手掛けた作品は『アルトナの幽閉者』『対岸の永遠』など多数。『炎 アンサンディ』他での演出によって第22回読売演劇大賞最優秀演出家賞を受賞。さらに『岸 リトラル』で第56回毎日芸術賞・千田是也賞を受賞するなど、まさしく日本演劇界を代表する演出家の一人。

この作品は戯曲『ART』『人生の3つのヴァージョン』などで世界的に著名なフランスの劇作家ヤスミナ・レザによる四人芝居の傑作で、原題は『Le Dieu du carnage』。2008年にフランスでレザ自身による演出で初演され、大ヒット。同年3月にはイギリスの俳優レイフ・ファインズらの出演で09年のローレンス・オリヴィエ賞演劇部門最優秀新作コメディ賞を受賞、同年ブロードウェイ版はトニー賞演劇部門最優秀作品賞のほか、最優秀主演女優賞と最優秀演出家賞の計3部門等を受賞している。
また11年にはレザとロマン・ポランスキーが共同脚本し、ポランスキー監督作品として映画化もされた。

物語は子供同士の喧嘩を発端にお互いの両親による話し合いから始まる。進歩的な考えを自負している親たちは冷静に事態を収めようとするも、話し合いは次第にエスカレート。四人個々の主義主張、夫婦間の亀裂まで一気に加速。互いの人間関係が浮き彫りになり、心の奥底にしまってあった憎悪まで吹き出してしまう。ヤスミナ・レザならではの巧みなストーリー展開が魅力的な作品。

岡本健一様宣材photo

<岡本健一コメント>
舞台『正しいオトナたち』は先ず、この作品名が色々な思いを物語っているような気がします。
二組の夫婦による、お互いの子供達が起こしたある喧嘩(事故?事件?)が発端になり、その親達がどのように解決して行くのが最善なのかを話し合う室内での会話劇になります。

これはどこの国でもどの時代でも、この日本でもよくあり得る出来事なのですが、そもそもその時その現場に居合わせていない人達の会話には、聞いた話しやイメージで行われてしまい、怒りや悲しみ、愛情や憎悪が渦巻いて、真実が何処にあるのかが全くわからなくなってしまいがちで、そのうちに真実がわかったところでそんなものはどうでもよくなる事が多々あり、そこには勿論、親が子を思う愛は存在しているけれど、思う気持ちや愛し方には家族それぞれの形があり、夫婦間の関係にもそれぞれの形があります。

このそれぞれの形が問題で、当人同士では日常でも他人からしてみれば異常であったり、一つの事に対する意識や考え方、発言の違いにも本人なりの理由があったりで、共感したり遺憾したりして、隠し取り繕いながらも抑えきれずに吐き出してしまうオトナたち。

正しいオトナたちは正しくないのか、正しいのかを考える事すら無意味に感じてしまう位に、白熱してしまうオトナたちの姿を最高に誇るべき演出家上村聡史がどのように私達四人の役者を正しく導いてくれるのか、 濃密な稽古時間を得て、劇場でお客様と共有する時間がたまらなく楽しみです。
深刻な話なのですが かなり笑えて面白いと思います。
劇場でお待ちしております。

中嶋朋子様宣材photo決定

<中嶋朋子コメント>
この舞台はみんなの丁々発止といいますか、お互いのリレーションシップがセリフを介して、色々なものを勃発するところが面白いから、共演者の皆さんとはコミュニケーションをどんどん取って行きたいと思います。人の感情ってはたから見ると笑っちゃうことってあると思うんです。自分の中でマグマが煮えたぎったり、嵐が起きたりしても、ちょっと俯瞰から見るとそこまで言わなくても、それ言っちゃうんだとか、こういう可愛いところがあるんだとか、俯瞰でみて色々な発見ができたら面白そうだなと思っています。埋没しちゃうと感情の芝居って大変なので、ちょっと私自身は俯瞰して楽しみたいと思っています。

共演者の方々とご一緒できてすごくワクワクしています。すごい方々が揃っているので、お一人お一人のウィットとか、スキルとかそういったものを堪能できる舞台になると思います。それを大いに楽しんでいただき、何かスポーツ観戦とか、ファイティングを観戦するとか、アグレッシブなものを観に行くという感じで、誰を応援してもしなくても構わないので、ポップコーンを食べながらくらいの気持ちで見ていただけるものになればいいなと思います。

(演出の)上村さんはとても信頼している素晴らしい演出家さんです。多角的にものを見て、色々な表情が出てくるし、セリフ一つとっても色々な解釈の色が見えてくるようにお作りになられるかたなので、開けてみないとわからないという楽しみはすごくあります。どこに彼が楽しみを見出して、この作品をやろうと思ったのかとか、そのへんは後でのお楽しみにしたいという感じで、毎日毎日セッションをする中で、へーこんなところかとか、えーそんなところ掘るんだというところにいい意味で悶絶したいなと思います(笑)。

近藤芳正様宣材photo

<近藤芳正コメント>
この四人の絡み合いは今から想像したら楽しそうだなと思います。思いっきり喧嘩できますからね。楽しみにしています!普段の生活ではなかなか出来ないことが出来るので。ここまでの喧嘩はお芝居じゃないとできないですし。普段の僕自身は、まあー穏便に行こうとしますね。自分から波風を立たせにいこうというタイプではないです。

大の大人が喧嘩して、とてつもない姿をみせたりとか、心がぐちゃぐちゃになったりするのは、この舞台では子供のためというところから始まりますけど、私もこういうところで怒ったことがあるとか、黙って我慢したことあるとか、色々な感情がお客様皆さんの中で共通認識を持ってもらえると思います。私もあるあるあるという感じで、夫婦関係の愛だったり、隣人との関係性とか、国を超えた共通認識を持てる芝居だと思うので、そこはすごく面白いなと思います。

台本を読んで思ったんですけど、喧嘩できることは幸せなことだと思いました。相手に関心があったり、相手に愛があったりするからこそ、自分の考え方と違うから怒ったりイライラしたりする。相手に対して愛がないと喧嘩がうまれないですし、ただ黙って帰ればいいだけなのに、それをお互いに言い合うっていうのは愛の詰まったお話だと思います。

今回の舞台は綺麗な女優さんお二人がとてつもない姿を見せますし、キャスト全員の普段見られない姿を見られますよ(笑)。思いっきり喧嘩するとわけがわからなくなると思うので、そのわけのわからない姿を楽しんでもらえればと思います!

 
『正しいオトナたち』
【作】 ヤスミナ・レザ『Le Dieu du carnage』(原題)
【演出】上村聡史
【出演】真矢ミキ 岡本健一 中嶋朋子 近藤芳正

◇東京先行公演
公演日:11月28日(木)~11月29日(金)
会場:IMAホール
主催:テレビ朝日、インプレッション
料金:全席指定9,000円(税込)
一般前売日:2019年9月21日(土)
問い合わせ:Mitt 03-6265-3201(平日12:00-17:00)

◇名古屋公演
公演日:12月4日(水)
会場:日本特殊陶業市民会館ビレッジホール
主催:メ~テレ、メ~テレ事業
料金:全席指定9,800円(税込)
一般前売日:2019年9月14日(土)
問い合わせ:メ~テレ事業 052-331-9966(祝日を除く月-金10:00~18:00)

◇兵庫公演
公演日:12月7日(土)~8日(日)
会場:兵庫県立芸術文化センター 阪急 中ホール
主催:兵庫県、兵庫県立芸術文化センター
料金:全席指定8,500円(税込)
一般前売日:2019年9月22日(日)
問い合わせ:芸術文化センターチケットオフィス 0798-68-0255
(10:00~17:00月曜休/祝日の場合翌日)

◇東京公演
公演日:12月13日(金)~24日(火)
会場:東京グローブ座
主催:テレビ朝日、インプレッション
料金:全席指定S席10,000円(税込)/A席7,500円(税込)
一般前売日:2019年9月21日(土)
問い合わせ:Mitt 03-6265-3201(平日12:00-17:00)

【企画・制作】インプレッション
【主催・製作】テレビ朝日 インプレッション