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北山宏光主演 舞台『THE NETHER(ネザー)』10~11月上演

来る10月に東京グローブ座、11月に森ノ宮ピロティホールにて、北山宏光主演舞台『THE NETHER(ネザー)』の上演が決定、2017年の『あんちゃん』以来2年ぶりの舞台出演となる北山宏光が主演を務める。

北山宏光_一報出し用アー写

本作は、人が<ネザー/NETHER>と呼ばれるインターネット上の仮想空間で膨大な時間を過ごし、中には現実を捨てて仮想空間だけに生きる場を求める人も出てきてしまう…という、近未来の世界を舞台に「人の欲望の暴走」と「倫理の危うさ」という普遍的な問題を、たった5人の登場人物で鮮やかに描いた作品。
英国The Royal Court Theatreで上演するや否や、批評家たちから絶賛され、2015年のローレンス・オリヴィエ賞では作品賞を含め4部門にノミネート(舞台装置で最優秀賞)された。

この日本版の上演台本・演出を手がけるのは、振り込め詐欺、原発事故、イラク戦争など、目の前にある現実を描いてきた瀬戸山美咲。社会問題を題材にした作品を送り出し続ける瀬戸山が、人間の欲望や犯罪倫理だけでなく、近年、話題となった#MeToo運動やLGBTといった、性自認や性的指向に着目、主人公の性別を女性から、あえて性的なことに恐怖心や嫌悪感を抱く男性にすることで、男性vs.女性の構図に捉われない、人間と人間の物語として再構築する。

本作の主演を務めるのは、2017年の『あんちゃん』以来2年ぶりの舞台出演となる北山宏光。初のストレートプレイ主演となった『あんちゃん』では、身近にありそうな家族への愛憎に葛藤する等身大の青年をその巧みな演技でリアルに演じた北山が、本作では思い描いたことが実現してしまう、欲望渦巻くネット上の仮想空間を捜査する捜査官役を演じる。
共演には、9歳で初舞台を踏み、24歳で歌舞伎役者の名跡を襲名、今では時代劇のみならず現代劇にもその柔軟な演技で引く手あまたな中村梅雀、大学在学中に蜷川幸雄演出舞台で役者デビューを果たし、近年は劇作家・演出家としても精力的に活動しているシライケイタ、「つかこうへい事務所」の旗揚げから解散まで屋台骨を支え、近年は次代を担う幅広い作家・演出家と様々な試みに取り組んでいる平田満。キャリアと実力を兼ね備えた顔ぶれが揃い、インターネット上の仮想空間に蔓延る人間の欲望や倫理の危うさといった、いまや身近に起こりうる社会問題を描く衝撃作に挑む。

瀬戸山美咲 (上演台本・演出)<コメント>
人間は肉体と心を持つ限り、「満ち足りなさ」や「寂しさ」を感じてしまう……。この作品はインターネット上の犯罪をサスペンスフルに描きながら、そういった人間の普遍的な姿を描いています。また、テクノロジーと倫理、仮想空間での表現の自由など、今、私たちが直面している様々な問題が盛り込まれている戯曲です。とても刺激的なキャストが揃いました。みんなで化学反応を起こしながら、人間の本質に迫っていきたいと思います。

北山宏光 【モリス役】<コメント>
初めてお話をいただいた時、その世界感と内容に最初は戸惑いました。ただ台本を読みこんでいくと、これは現実でも起こりうる可能性もある話だし、社会的なメッセージが込められていて、非常に楽しみになってきました。表現するのには、まだまだ未知数な部分もありますが、良いチャレンジになると思っています。共演者の方々も、大先輩ばかりで、生半可な気持ちでは到底、太刀打ちができないので、ちゃんとしがみつき、自分の中でも成長できる舞台にしたいです。

THE NETHER
作 ジェニファー・ヘイリー
上演台本・演出 瀬戸山美咲
出演 北山宏光
中村梅雀 シライケイタ 平田満
長谷川凜音/植原星空(Wキャスト)
企画・製作 Quaras
主催 東京グローブ座
公式サイト www.thenether2019.jp
★東京公演 2019年10月11日(金)~11月2日(土)  東京グローブ座
チケット料金 S席9,000円 A席8,000円 B席6,000円(全席指定・税込)
チケット発売日 2019年8月31日(土) 10:00~

★大阪公演 2019年11月7日(木)~11月10日(日)  森ノ宮ピロティホール
チケット料金 9,000円(全席指定・税込)
チケット発売日 2019年8月31日(土) 10:00~