012年秋に続いて2015年春、新たなヒロインを迎え、新たなキャストを加えて再演されるミュージカル「ウィズ～オズの魔法使い～」。
その稽古場で楽曲披露とメインキャストとスタッフの揃った会見が行われた。
【楽曲披露】
最初の曲は、主演のドロシー役の二人（梅田彩佳、田野優花）が、それぞれ仲宗根梨乃と共に♪「帰るの！家に」を披露。この1曲だけで梅田と田野の個性の違いがくっきり。今回は振付だけでなく、黄色い道の案内人として出演する仲宗根梨乃のパワフルなダンスからあふれるエネルギーにも目を見張った。
続いての♪「嫌なニュース」では、西の悪い魔女ブリーン役の岡本知高とアンサンブルダンサーの歌とダンスに圧倒される。「面白そうだ！」と思わせてくれる1曲だ。
ラストの曲は♪「ブランニュー・ディ」。弱虫ライオン役のエハラマサヒロ、かかし役のヴォーカル・グループ「LE VELVETS」の佐賀龍彦、ブリキ男役の施鐘泰（JONTE）を従えて、特別にふたりのドロシーが同時出演。稽古場狭しと繰り広げるダンスに、外の寒さを吹き飛ばす元気をもらった。
【会見】
「初演同様、最後にはお客さんがわーっと立ち上がって最高の時間を共に過ごしたい」と意気込む宮本亜門。こだわったキャスティングは主演のドロシー役。自身が自らAKB グループメンバーの拠点に自ら出向いて3 次にわたる「ガチ」のオーディションを実施。選んだのは梅田彩佳と田野優花のふたり。「絶対に一人だけを選ぶつもりだったのだが、もういい！どうしても（二人とも）見せたい！」とお願いして選んだWキャストだ。
前列左から瀬戸カトリーヌ、梅田彩佳、陣内孝則、宮本亜門、田野優花、小柳ゆき、増田セバスチャン（美術監修）
後列左より吉田メタル、仲宗根梨乃、阿知波悟美、岡本知髙、佐賀龍彦、施鐘泰、エハラマサヒロ
初演ではドロシー役のオーデションで最後まで残りながら涙をのんだ梅田彩佳は「今回オーデションで選ばれて、すごくすごく嬉しくて、お稽古もすごく楽しくてHAPPYなので、どんどん向上できるように頑張っていこうと思っています」と笑顔いっぱい。「エハラさんにも笑わせてもらっているので、よろしくお願いします！ね、エハラさん?!」と楽しく盛り上げ、その楽しい部分を見せて行きたいと意気込む。
もうひとりのドロシー役は宮本から「ダンス力がすごい！」と大絶賛された田野優花。「今回この役をオーデションでつかみとって、すごくうれしいです。この作品にたずさわることもとても光栄なことですし、こんな豪華なキャストの方と一緒にお仕事させて頂くのも初めてなので、恥じないようにがんばりたいと思います」と笑顔の中にも厳しさも感じている様子だった。
「勉強させてもらいながら、刺激を受けながらの毎日」と言うかかし役の「LE VELVETS」の佐賀龍彦はミュージカル初出演。
ブリキ男役の施鐘泰（JONTE）は「130％の自分を出し切る」。
初演に続きライオン役をつとめるエハラマサヒロは「もう一度呼んで頂けるということで亜門ちゃん、ありがとね！」と宮本亜門にくだけた挨拶を投げた。記者団があっけにとられる一方で、エハラを知る登壇者は大爆笑となった。
岡本知高は「極悪の魔女を肉厚の力で演じて参りたいと思います。ふたりのドロシーをどれだけいたぶれるか。よくしゃべるライオンをいじめられるか、楽しみにがんばりたい」と初の宮本作品出演に初心で挑む。
岡本とWキャストで西の悪い魔女を演じる阿知波悟美。「ついこないだまで若手と言われていたのに…」を繰り返して「若いひとたちのパワフルなステージの足をひっぱらないようにパワー全開にして、でも高血圧にならないようにがんばりたい」
南の善い魔女・グリンダ役の小柳ゆきは「出番が約5分。ギャラ泥棒と呼ばれる」と笑いを誘いながらも「グリンダを楽しく演じていきたい」
「初演の時に大きな仕掛けがございました。予算をオーバーまでして作った私の顔がございます。それができた時点で再演もオレが…。確信を持っていました」と爆笑させたのは陣内孝則。だが最後は「現場を引っ張っていきますので、今後ともよろしくお願いします」と最年長者らしく挨拶を締めた。
[ストーリー]
両親を早くになくし、エムおばさん、ヘンリーおじさんに引き取られて、カンザスの田舎にある小さな農場で暮らしている少女ド ロシーは、夢見がちな少女。ある日彼女は、カンザス名物の大竜巻に巻き込まれ、逃げ込んだ小屋ごと魔法の国「オズ」へと 飛ばされてしまいました。
カンザスの家に帰りたいと途方に暮れるドロシーに、北の善い魔女・アダパールは「エメラルド・シティに住んでいる魔法使い ウィズに会えば願いを叶えてくれるはず」と教えます。そこでドロシーはエメラルド・シティへ続く「黄色いレンガの道」を歩き続け る旅に出ました。
旅の途中、ドロシーは、脳みそがないかかし、心を持たないブリキ男、勇気のないライオンと出会います。
知恵、愛、勇気がほしいと願うか彼らを道連れに、ドロシーは彼ら3 人と旅を続けます。
さまざまな困難の末、ようやくたどり着いたエメラルド・シティは、美しく輝きに満ちた国でした。願いを叶えてくれるはずの魔法 使いウィズに会った4 人は、そこで願いを叶えるためのある条件を出されます。
それは「西の悪い魔女・イブリーンを退治する」ことでした。
4 人は果敢に、西の悪い魔女イブリーンに挑みます。一度はイブリーンに捕えられた4 人でしたが、彼女の弱点につけこみ、 見事にイブリーンを退治することが出来ました。これでみんなの願いが叶うと、喜び勇んでエメラルド・シティに戻る4 人。
ところが…
公演情報 ： スーパー・ソウルフル・ミュージカル「ウィズ～オズの魔法使い～」
原作／ライマン・フランク・ボーム『オズの魔法使い』
脚本／ウィリアム・F・ブラウン 作詞・作曲／チャーリー・スモールズ
翻訳・演出／宮本亜門
訳詞 /森雪之丞
編曲 /Nao’ymt
音楽監督 /益田トッシュ
振付 /仲宗根梨乃
出演/ 梅田彩佳 [NMB48] 田野優花 [AKB48] 《ダブルキャスト》
佐賀龍彦 [LE VELVETS]/施鐘泰（ＪONTE）/エハラマサヒロ
岡本知高 阿知波悟美 《ダブルキャスト》/小柳ゆき/瀬戸カトリーヌ
仲宗根梨乃/吉田メタル/陣内孝則 他
【東 京】 2015 年3 月7 日（土）～3 月22 日（日） 東京国際フォーラム ホールC（後援：TOKYO FM）
チケット発売日 2015 年1 月17 日（土）
【大 阪】 2015 年4 月4 日（土）～4 月5 日（日） 梅田芸術劇場メインホール
【名古屋】 2015 年4 月18 日（土）～4 月19 日（日） 愛知県芸術劇場大ホール
【福 岡】 2015 年4 月25 日（土）～4 月26 日（日） キャナルシティ劇場
