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ブロードウェイの巨匠ハロルド・プリンスら登壇 ワールドプレミア ミュージカル『プリンス・オブ・ブロードウェイ』製作発表記者会見&囲み会見

『オペラ座の怪人』『エビータ』『キャバレー』『スウィーニー・トッド』『蜘蛛女のキス』など数々の傑作ミュージカルを生み出したブロードウェイ最高の演出家、ハロルド・プリンス。彼のもとに世界トップレベルのクリエイティブ・チームと実力派俳優が集い、空前絶後の華やかさを誇る圧巻のミュージカル『プリンス・オブ・ブロードウェイ』が、日本で世界初演をむかえる。

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2015年10月の初演を前に、巨匠ハロルド・プリンスと、演出・振付を手掛けるスーザン・ストローマン、トニー賞、ローレンス・オリヴィエ賞の受賞歴のある実力派俳優シュラー・ヘンズリー、ブロードウェイ『オペラ座の怪人』クリスティーヌ役で現在主演中のケイリー・アン・ヴォーヒーズが来日。そして唯一の日本人キャストとして出演を務める柚希礼音と、サプライズゲストとして、プリンスの声役での出演する市村正親が2015年6月17日、都内で行われた制作発表に登壇した。

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『屋根の上のバイオリン弾き』より「 If I Were A Rich Man 」

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『スウィーニー・トッド』より「 My Friends 」

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『オペラ座の怪人』より「 Wishing You Were Somehow Here Again 」

会見前にはシュラー・ヘンズリー、ケイリー・アン・ヴォーヒーズによるミュージカルナンバーが披露された。

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トレードマークの眼鏡姿のハロルド・プリンス氏

ハロルド・プリンスは「私が日本好きだとういうことをご存知の方も多いと思います。日本で仕事をするのも本当に好きなのです。私だけでなくカンパニー全員が、ここ日本で初演を迎えられることを楽しみにしています。今、時代は自分のキャリアの中でも変化しています。観客も国際的に広がり、ブロードウェイにも沢山の日本人も観に来ています。変化がありながら、同時に守らなければならない“伝統”もあります。守りながら進化を遂げること。皆さんとこのようにすばらしい遺産を分かち合う必要があるのです」と語った。
また続けて「私自身はシリアスな題材のもの、政治・社会・組織・結婚生活などと真摯に向かっている作品が好きです。『キャバレー』はまさしくナショナリズムの問題がテーマのミュージカルでした。中身のない空虚で豪華なだけのものは好きではありません。作り手が作っている作品を描くことを大事にしています」と作品への熱い思いを聞かせてくれた。

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演出・振付を手掛けるスーザン・ストローマンは「『プリンス・オブ・ブロードウェイ』はハロルド・プリンスの素晴らしいキャリアを祝福すべき作品。私たちはニューヨークで仕事をしてきて、皆彼から演劇を学んできました。彼が道を開拓し、切り開いてくれ、その後を私たちが行ったのです。ですから、今回、日本の皆さんと共有できることを大変喜ばしいことだと思っています」

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今回、ハロルドの声役として出演の市村正親はハロルド、スーザンが来日とあって急遽駆けつけサプライズゲストとして登場。
「ここは東京というよりも、もはやブロードウェイ化している。Mr.ブロードウェイ、Miss.ブロードウェイがいて、そして、僕がここにいるのですから(笑)
ハロルドの作品は『オペラ座の怪人』からの付き合いで、その後『蜘蛛女のキス』など、考えてみると彼の作品を10本以上やらせてもらっている俳優は僕くらいなのではないでしょうか。私は今回、ハロルドの声の出演として、日本の方によりよく心に染み入るように、プリンスの才能のすばらしさを劇場に伝えることができたらいいなと思っています」

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唯一の日本人出演者である柚希礼音は「宝塚歌劇団現役時代に勉強のためニューヨークへ行った際にハロルドとお会いする機会があり、このように夢のようなお話をいただき、本当に幸せです。今日のこの製作発表にでて、夢ではなく現実なのだと身の引き締まる思いです。先ほど、披露してくださったお二人の歌を聴き、震え上がっております。しかし、夢ではなく一生懸命勉強しながら、英語の勉強も一生懸命して、最終的には言葉を超えて、心をお伝えできるよう稽古をして、日本に戻ってきたいと思っていますので、沢山の方に観に来ていただきたいです」と熱意を語った。

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シュラー・ヘンズリーは「長く俳優をやっていますが、こんなに作品に入る前に興奮したことは今までありません。プリンス、スーザンと仕事をするのはアメリカの俳優の夢です。どちらか一人とすることも素晴らしいのに二人一緒の現場に入れるなんて、こんなに最高なことはないです。また、この公演の素晴らしいところは、楽曲すべてがヒット曲であるということです。そのような作品に今まで出演したことがありません。キャストを代表して言いますが、皆が本当に楽しみにしています」と興奮気味に挨拶した。

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ケイリー・アン・ヴォーヒーズは「私は今回日本に来るまで、パスポートを持っていませんでした。はじめて国から出たのです。こんなに素敵な体験はありません。大学在学中に『オペラ座の怪人』の出演が決まり、そのままブロードウェイの舞台にのることになりました。今日もこのように沢山のカメラを向けてもらい、信じられない気持ちです。精一杯、努めますので楽しんでいただけるよう頑張ります」と満面の笑みで挨拶した。

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制作発表後の囲み会見ではハロルド・プリンス、スーザン・ストローマン、市村正親、柚希礼音が登壇。
市村正親は「ハロルドとは『オペラ座の怪人』が1988年の日本初演した時から27年の親交がある」ことや「20年前だったら声だけの出演でなく出たかった(笑)」と話した。

柚希礼音は男役だった宝塚退団後の第1作目となる女性役に、「衣裳も大変よく考えてくださっていますので、ファンがショックを受けないようカッコイイ女子になれるよう頑張ります」と話し、スーザンは「礼音には彼女独自の新しい役とブロードウェイの名作の役など様々なものを期待している。制作の最初から関わってもらい、素晴らしいもになるよう作っていきたい」と大きな期待を寄せた。

最後にハロルドは「“運”というのは軽んじられやすいが運こそがキャリアに繋がっている。タイミングよく運が来たときにつかむことができるか、それが大事!」と話すと、市村も「ハロルドと会えた運、柚希に会えたことも運、こうやって運が集まっているんだよね。うん!(笑)」と会場を笑いでしめた。

三井住友VISAカード presents ワールドプレミア ミュージカル『プリンス・オブ・ブロードウェイ』は東京、シアターオーブにて2015年10月23日(金)~11月22日(日)
大阪、梅田芸術劇場メインホールにて2015年11月28日(土)~12月10日(木)まで上演される。

『プリンス・オブ・ブロードウェイ』公式HP
http://pobjp.com