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キム・ボムレ、「韓国ミュージカル俳優コンサート&トーク」開催! 魅惑的な歌声でファンを魅了!!

韓国ミュージカルの奥深さと、俳優たちの底知れぬ実力を間近で体感する!をコンセプトに開催される「韓国ミュージカル俳優コンサート&トーク」。第5弾に登場したのは、日本でも『Jack the Ripper』『三銃士』公演に出演し、その迫力ある歌声と存在感ある演技で観客の心を掴んで離さないミュージカル俳優のキム・ボムレ。5月15日・16日の二日間、東京・キリスト品川教会 グローリア・チャペルにて、自身初となる単独公演を開催した。

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公演に先立ち記者会見が行われ、「アニョハセヨ~!」と爽やかな笑顔で登場したキム・ボムレ。「いい声でしょ?(笑)」と言って記者たちを和ませ、質疑応答がスタート!

―― 今のお気持ちは?
日本でこのように公演ができることになり、自分自身とても驚いています。今も信じられないくらいです。

―― 今日はどのようなボムレさんを拝見できるのでしょうか?
いつも強いキャラクターを演じていますので、今日はいつもと違った姿もお見せできるように準備してきました。ミュージカルナンバー以外にも歌謡曲も選び、低く太い声だけではなく、ソフトな声も聞いていただけるようにいろいろなジャンルの曲を選択しています。

―― その中でも特に歌いたいと思った曲はありますか?
ご存知かと思いますが、韓国では旅客船の水難事故で犠牲になった方々がたくさんいらっしゃいました。自分にも高校1年生の息子がいます。自分も親の立場として思いをこめて『手紙』という曲歌い、追悼の意を表したいと思っています。そして、より良い公演にしたいと思い、これまでのミュージカル公演で音域が高くて大変だった『ノートルダム・ド・パリ』の曲も選びました。

―― 声楽科ご出身ですが、声楽科を目指した理由、そしてミュージカルの世界へ進むきっかけは何だったのでしょうか?
ちょっと笑われるかもしれませんが、まず声楽科に進んだのは勉強があまりできなかったからです(笑)。何よりも、自分の父親から受け継いだこの特徴のある声を生かそうと思ったんです。姉も声楽科の出身ですし、家族全員声がいいんですよ。大学では成績が良くて、科の代表に選ばれたり、留学をすることもできました。大学を卒業したときにアルバイトで少しお金を稼ごうかなと思って、あるミュージカル団体に入ったのが、ミュージカル俳優になったきっかけです。だからといって今もアルバイトのような気持ちでやっているわけではないですよ(笑)。オペラよりアクティブで楽しいミュージカルの魅力にハマりました。

―― これまでの出演作で、印象に残っている作品、好きな作品は?
作品性というより、自分が演じていて幸せだったという点では『三銃士』です。一人で出る場面よりも仲間と演じる場面が多く、自分で演じていても楽しかったですし、一緒に出演したオム・ギジュンさんやユ・ジュンサンさんたちともとても気があって、メイクの時間から終演までずっと楽しかったです。

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―― 『Jack the Ripper』や『三銃士』で日本公演をされていますが、韓国公演との違いはありますか?
この二つの作品は、自分の人生を変えた作品であると言っても過言ではないと思います。日本のファンのみなさんの応援にもとても感謝しています。『Jack the Ripper』では、日本公演の際にジャックになったんです。実は、私はそれまでのジャックを演じていた方のイメージと変えて、印象の強いイメージで演じたのです。韓国では酷評を受けてしまい傷ついたのですが、日本ではとても好評で周りの俳優さんたちも驚いたほどです。私の“声”がいいとおっしゃっていただき、なんと言ったらいいのかわからないくらい、本当に感謝しています。

―― 日本公演では、リアクションが少ないと感じることはありますか?
実は、最初に日本で公演したとき、「これは失敗だ・・・」と思いました。拍手がとても大人しかったからです。ところが、カーテンコールでは20分もの間拍手が止まず、みなさん帰らずに声援を送ってくださって、むしろ韓国よりも集中して熱い思いで観てくださっていると感じました。そして、自分たちにも韓流スターのような反応をしてくれてビックリしましたし、ありがたかったです。

―― 若いアイドルスター共演することについて、どう思われていますか?
実際、自分が一番、若いアイドルスターたちと共演しているのではないでしょうか。上手くできない場合は指導しますが、彼らも本当に熱心に一生懸命取り組んでいます。アイドルスターの出演で、ミュージカルをたくさんの方が観に来てくださり“ミュージカル”というものを知っていただく機会が増えることは良いことだと思います。アイドルだけではなく、作品全体を楽しんでいただけたらもっといいですね。

―― このような教会で公演するお気持ちは?
私もクリスチャンですので、この教会の雰囲気はとてもいいなと思っていました。ただ、あまりにも厳粛すぎて大丈夫かな?と考えたのですが、リハーサルをしてみたらとても音響が良くて満足しています。

フォトセッションでは、気軽にカメラマンのリクエストに応えポーズを決めてくれたキム・ボムレ。笑顔を見せたかと思うと、ジャックのような鋭い目つきを送り、ドキっとさせる場面も。会見が終わると笑顔で挨拶し、ファンの待つ公演に足早に向かっていった。

続いて・・・<公演レポート>
当初、16日のみの公演の予定だったが、15日に追加公演が決定。初めての単独コンサートに胸躍らせるファンが待つ中、キム・ボムレのコンサート&トークが始まった。

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 ― 開演に際しスタートは、木村智秋が歌う「Amazing Grace」で、韓国セウォル号の事故で犠牲者に哀悼―。

満席となった会場が暗転し、どこからか口笛が・・・。すると客席後方から“切り裂きジャック”、いや本日の主人公キム・ボムレが登場! ミュージカル『クレオパトラ』より「魅惑的な誘惑」を披露し、一気にキム・ボムレの世界へといざなった。

黒の革ジャン、全身黒のスタイルで渋く決めたキム・ボムレ。セウォル号の事故を受け、「息子にも勧められた曲です」とキム・グァンジンの「手紙」を涙ながらに歌うと、客席のあちらこちらからも目頭をハンカチで抑える光景が。

次は爽やかに「10月のある素敵な日に」でガラッと雰囲気を変え、『レ・ミゼラブル』から「Stars ~星よ~」、『ラマンチャの男』から「見果てぬ夢」などミュージカルナンバーを感情豊かに歌唱。

ミュージカル好きにはおなじみの曲『ジキルとハイド』の「時が来た」を歌い終わると、割れんばかりの拍手と歓声で会場が揺れた。MCから「素晴しい声ですね!」と褒め称えられると「この声は、僕の父も、そして息子も同じなんですよ」と明かし、ちょっぴり照れた笑顔を見せた。

先に登場したゲストの木村智秋と『オペラ座の怪人』の「All I Ask for You」をデュエットしロマンチックな時間を届け、またキム・ボムスの「悲しみの活用法」を歌うなど、多才な姿をみせてくれたキム・ボムレ。

そして何よりも圧巻だったのは、『ノートルダム・ド・パリ』の「この世はなんて不公平」「踊って僕のエスメラルダ」。衣装こそ身につけてはいないが、完ぺきに“カジモド”を演じながら歌い、その切なくも悲しい歌声が会場を包み込み、『ノートルダム・ド・パリ』の空間へ引きずりこんでいった。

いつまでも、その重低音で魅惑的な歌声に浸っていたいと思っているファンたち。ミュージカルにまつわるトークや客席からの質問を受けるなど、和やかで楽しい時間はあっという間に過ぎていく・・・。

アンコールでは来生たかおの「Goodbye Day」、イ・ウンミの「別れの途中です」を歌い上げ、「次回には、さらにより良い姿をみなさんにお見せしたいです」とメッセージを伝え、キム・ボムレの魅力いっぱいのイベントは幕を閉じた。

終演後は、観客全員を見送りさらに交流を深めたキム・ボムレ。この日の思い出は、ファンにとってもキム・ボムレにとっても、きっと忘れられない1日になったに違いない。

「キム・ボムレ 韓国ミュージカル俳優コンサート&トーク」DVD発売決定!
初回プレス限定!只今BOOKぴあにて予約受付中!
キム・ボムレ、日本初となるコンサート、2014年5月15日(木)の公演を余すことなく収めた貴重なもの。リハーサル風景やマスコミ取材の模様、楽屋での表情やインタビュー映像が収録されたDVDとなっています。

発売日:2014年7月下旬予定
価格:5,940円
内容:2014年5月15日公演+特典映像(100分予定)
予約特典(限定数):キム・ボムレ 生写真5枚セット
予約受付URL http://pia.jp/t/dvd-kbl/