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市川海老蔵が創り上げる世界『 EBIZO ICHIKAWA XI’S JAPAN THEATER 2015 』 製作発表

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市川海老蔵が「歌舞伎をもっと身近に感じていただきたい」と国内の各都市での自主企画公演で始めた「古典への誘い」。
“ JAPAN THEATER ”と命名し、昨年11月多様な文化が存在するシンガポールで公演を行い、大成功を収めた。
そして、今年も『 EBIZO ICHIKAWA XI’S JAPAN THEATER 2015 』と銘打ち、再びシンガポールでの公演が決定した。

今回は、歌舞伎十八番の一つ『嫐(うわなり)』を上演する。
1699年に初代市川團十郎が初演した『嫐』を、海老蔵が日本ではなく、シンガポールという海外の地で新たな演出を加え復活させる。
『嫐』とともに和傘を主題とした華やかな新作舞踊『三升曲輪傘売(みますくるわのかさうり)』も披露。より進化を遂げた海老蔵が、昨年よりも大きな劇場で革新的な世界を創り上げる。

2015年6月11日、Bunkamura シアターコクーンにて自主公演中の市川海老蔵が製作発表に登壇した。
「本日はお忙しい中、お集まり頂きましてありがとうございます。どうぞ、よろしくお願い致します」と挨拶の後、早速質疑応答に入った。

――昨年、はじめてシンガポールでワークショップを行いましたが、どのような印象でしたか?
日本の文化などを日本の学校の子供達やシンガポールに住んでいる方々も観てくださって、理解のある中で進められたので、とても楽でしたね。

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――元々は予定になかった「隈取」をされたそうですね。
メイクや立ち回りなど行ったのですが、隈取は予定になかったのですか?覚えてないな(笑)。

――大成功を収めた昨年のシンガポール公演ですが、手応えは?
何を持って大成功というのかはわかりませんが、こうやって次の公演が決まり、さらに前回よりも大きな劇場を用意してくださったということは、大成功というのは嘘ではなかった…ということなのではないでしょうか。

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――今回は歌舞伎十八番の一つ、『嫐(うわなり)』を海外で上演されることについてお聞かせください。
はい、近年『解脱』、『蛇柳』など様々なものを復活させていただいて、近年上演されていない歌舞伎十八番を父と復活させていました。そして、日本だけでなく海外で復活させることが今の自分のやりたいことの一つだったので、海外でどんどん『嫐』を上演できるよう、海外の方々の目線で新しい歌舞伎を創るべく、大きな挑戦の一つとして海外でということです。

――新作舞踊『三升曲輪傘売(みますくるわのかさうり)』についてお聞かせください。
海外の方々に対して、日本の文化の凄まじさを押し込んでいく内容にしようと、この演目にしました。ゆくゆくは凱旋公演として日本でも上演したいと思っています。

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――最後に意気込みをお願いします。
謙虚な気持ちで取り組みながらも、大きな劇場でさらに一歩進んだというのは、私にとりましても、我々仲間にとりましても大きな一歩となります。
なかなか続かないのが海外公演ですが、同じ土地で2年続けて公演できるということで、自信を持ってやっていかなきゃいけないなと再度思わされました。
絶対に楽しい、素晴らしい公演になるよう、今からあらためて勉強しようと思います。

『 EBIZO ICHIKAWA XI’S JAPAN THEATER 2015 』
出演者:市川海老蔵 他
演目: 一、口上
二、「嫐(うわなり)」
三、新作舞踊「三升曲輪傘売(みますくるわのかさうり)」
公演日程:2015年10月17日(土) 開演15時・開演19時30分
10月18日(日) 開演15時
会場:マリーナベイサンズ グランドシアター
チケット料金: S席:350$(35,000円)※お土産付き
A席:185$(18,000円) B席:145$(14,000円)
C席:115$(11,000円) D席:89$(9,000円)
チケットお問い合わせ先:Zen-A(ゼンエイ)TEL:03-3538-2300(平日11時~19時)
一般発売日:2015年7月11日(土)