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窪塚洋介&叶美香登壇!映画『TOKYO TRIBE』大ヒット御礼トークイベント開催!

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90年代ストリートカルチャー&ファッションを牽引し累計250万部超え、井上三太による伝説的コミックが世界発のバトル・ラップ・ミュージカルとして映画化された『TOKYO TRIBE』。
全国大ヒット公開される中、初日舞台挨拶に駆けつけられなかった窪塚洋介(ブッバの息子ンコイ役)が登壇。劇中も妖艶な魅力を発揮している叶美香(ブッバの妻エレンディア役)も急遽出演が決まり、9月13日(土)東京、渋谷シネクイントにてトークイベントを開催した。

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登壇と同時に「窪塚さん、カッコイイ!」と男性客の多い客席のいたるところから太い掛け声がかかる。初っ端からインパクトのある口調で「あのね、TOKYO TRIBEにでてたンコイの人なんだけどねー 来てねーって言ってたから来ました」と観客を釘付けにする窪塚洋介。叶美香も映画そのものの妖艶さで挨拶。そのまますぐに映画についての話しが始まり、今作に出演した感触について叶美香は「かつてないくらいエンターテインメント性の高い作品。一見、ストーリーはまったくないように思えるけれど、‎PeacefulでHeartfulなメッセージが込められているとうちの姉も申しておりました」と話すと、窪塚洋介は「て、ことは完全にそうなんでしょうね。これは怪物ができたなと。どうでしたか?」と客席に投げかけると、客席からは「サイコー!Love&Peace」とまるでライブ会場のように大盛り上がり。窪塚洋介は照れからかすぐに客席の笑いを誘ったりしていたが、「これまでみたことのない感触、感覚のものができて、感無量」と話し、質疑応答にとても誠実に丁寧に一つ一つ答えていた。

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――役作りは?
叶美香:皆さんは役作りがなくていいわねと言ってくださるのですが、私はとてもシャイでございまして、いろいろなところで姉のアドバイスを頂き、実践して頂きながら、やりました はい。
窪塚洋介:(叶恭子と)二人で一人の二人羽織のようにね。すごく細かい演出が入ってましたね。恭子さんと二人が合わさるとエレンディアになるんだなと思った。
叶美香:エレンディアといのは、少し精神を病んでいると思う。母でもなく、妻でもなく、異空間を生きている女性をいかに演じるのかが難しかったですね。

窪塚洋介:僕は真面目にずっとひたむきに生きてきた人間なので、こんな突拍子もない役柄どうしようかと。池袋と聞いてまた池袋?って思いましたけどね。
ここで客席から「キングー!」と大きな掛け声がかかり、「でかいなー声。マイクよりでかいよ」と苦笑い。
(※『池袋ウエストゲートパーク』TBS系列で2000年に放送され、窪塚洋介は通称「キング」と呼ばれるサディスティックな役柄で強い印象を残した。)
原作の『TOKYO TRIBE2』はファッション誌『boon』(祥伝社)で連載された漫画なんですが、僕らはオンタイムで中3~高校時代にファッションに目覚めて、最初に買う雑誌で、すごく人気があった漫画だったし、今では珍しいことじゃないけど、渋谷の街の雑踏などストリートのにおいがぷんぷんしているところがとても斬新で、カッコイイ感じだったんです。
まさか10年、20年経って自分が外道のンコイをやれる日が来るとは「お母さん、ごめんね」と思って(笑)。

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――今作で一番のはまり役とされるンコイ役について
窪塚洋介:そんな育ち方してないんですけどね、本当は。
自分としては真っ直ぐに生きてきたつもりだったが、映画『サンブンノイチ』の役や『TOKYO TRIBE』の役など、社会不適合者の役で、そういう感覚を僕が持っているだろうというのがヒシヒシと伝わってきて、これはもう全うするしかないなと。しかし、真逆のこともできるんですけど、なかなかそういう話が来ないんです。そっちも待ってます。
ラーメンも得意だけど、ハンバーグも得意です!みたいな感じでね(笑)

――役者だけでなく、様々な分野の人たちが集まった撮影現場はどうでしたか?
叶美香:異空間でいろんな方がいました。
窪塚洋介:めっちゃ異空間だったよね。カオスだなと。
美術も照明も役者も皆それぞれフルパワーで稼働してた。園監督は一見わかりにくいけれど、そういうカオスを頭の中に持っているような人、ド変態だなと思う。

――『卍LINE』として音楽でも参加されていますが?
窪塚洋介:『卍LINE』という名で音楽活動をやっていますので、人の書いたリリックよりは自分が書いたものの方が思い入れもあるし、覚えやすいんです。
監督は作品のすべてのことに責任を持つべきだと思うが、役者はそれぞれの役に監督以上に責任を持つべきだと思う。そういう意識が監督が安心して全体の空気感をみて話を作っていくことに繋がると思うので、俺がリリックを書くのがいいに決まってて。普段からやっている作業なので、レゲエDJをやってる弟RUEEDと一緒に3時間くらいでかいたのが、ンコイのリリックになってます。

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――初のヒップホップ、ラップミュージカルという形式については?
叶美香:『West Side Story』のようなイメージもありながら、言葉を噛み締めながら楽しめるようになっていますね。
窪塚洋介:長いPVを観ているような感じがして、音が抜けたところで物哀しいような不安な気持ちになるほど、音楽がメインになっている作品ですね。

――映画を作ることへの興味はありますか?
窪塚洋介:一朝一夕にできることではないので、一番いいタイミングで自分らしいものを放り込みたいと思っています。PVなどは撮っていますが、今はまだ修行中です。

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質疑応答が終わると、窪塚洋介はフォトセッション中も記者たちに向かって「あの~歴史を遡って書かなくていいですからね」と話し、会場を沸かせていた。
最後に叶美香から「世界に通用するメッセージが込められています。本当にPeacefulな映画だと思いますので、いろいろな方に紹介して頂ければと思います。本日はありがとうございました」と挨拶。すぐに合いの手を入れるように窪塚洋介が「さすがです。このバトル・ラップ・ミュージカルを掴まえて、Peacefulと言う。と言うわけで、こんな時代になってしまいましたが、こういう映画でEnergyをVibesを自分の中に取り込んで、Surviveしていきましょう。TOKYO TRIBE!皆さんもTOKYO TRIBEです。今日はありがとうございました」と続けて挨拶があり、会場からは拍手と男たちの熱い声援が起こった。

『TOKYO TRIBE』
大胆不敵!世界初のバトル・ラップ・ミュージカルが、世界の映画祭を席巻中!
園子温監督の過去最高スタート記録し、大ヒット驀進中!
(C) 2014 INOUE SANTA /”TOKYO TRIBE” FILM PARTNERS
※本作は【R15+】作品となります。
公式サイト:http://tokyotribe-movie.com/

渋谷シネクイント、新宿バルト9ほか全国公開中!