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佐藤隆太、映画『今日も嫌がらせ弁当』インタビュー! お母さんの思い出弁当はシンプルな生姜焼き弁当! 僕の出演でこの映画を観てくださる間口が広がったら嬉しい!

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Amebaブログのデイリー総合ランキングで1位の栄冠に輝いた「Kaori(ttkk)の嫌がらせのためだけのお弁当ブログ」を原案に、累計発行部数20万部を突破したエッセイを実写映画化した『今日も嫌がらせ弁当』がついに公開!

本作は、八丈島を舞台に、シングルマザーの持丸かおりが反抗期を迎えた高校生の娘・双葉にキャラ弁を通してメッセージを送り続ける母の愛情を描いた物語。かおり役を篠原涼子、次女・双葉役を芳根京子が演じ、かおりのお弁当ブログで知り合うシングルファーザー・岡野信介役を佐藤隆太が扮する。

シングルファーザーを演じる佐藤隆太さんは実生活でも父親であり、その優しさにあふれた表情は観ている者の心を熱くする。原作にはないこの映画のために作られたキャラクターであるが、原作のイメージを大切にしつつ、現代の親子の形を一つとしてその存在感を遺憾なく発揮。そんな佐藤さんに撮影の思い出や本作への思い、さらにはご自身のお弁当の思い出をお聞きすることができた。

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― 本作の出演をお受けになった決め手は何だったのでしょうか?

基本的に自分で作品を選ぶような事はしていないのですが、この作品は台本を読ませていただいて、本当に面白かったので何の迷いもなく受けさせて頂きました。ドラマの撮影現場でマネージャーから台本を渡されて、空き時間とかに読んでいたのですが、読み終わった瞬間に「出たい!やる!!出る!」って(笑)。軽いタッチがあるからこそ、説教臭くなく胸に染み込んできて、とてもバランスのとれた素敵なお話だと思いました。あと、かおりさんの役を篠原さんが演じるということが大きかった。篠原さんが演じる姿を想像するとワクワクしましたし、実際にどんなふうになるのか見てみたかったんです。メリハリの利いたいい作品になるだろうなと思ったので、是非自分も仲間に加えてもらいたいと思いました。

― 完成作品をご覧になって、やはり篠原さんは役にピッタリでした?

もう素晴らしかったです。自分が出演しているシーンは早く終わってくれてもいいから、もっと母娘のやり取りを見ていたい!と思ってしまう程(笑)。松井玲奈ちゃんも含めこの家族の空気感がとても良かったですね。

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― 佐藤さんが演じる役のバックグランドは、シリアスなエピソードではありますが、温かさは壊れず、とても優しい気持ちで観ることができます。役作りでこだわったことはありますか?

まず最初に気にしたのは、息子との距離感。最初は、「この言葉にどういうテンションで返したらいいですかね?」など、寄り添い方を監督と相談しながら進めていました。健太郎役のそうま君に助けてもらった部分も多かったです。僕がクランクインしたのは八丈島でのラストシーンで。撮影初日という事でもちろん多少の緊張感もある中で彼とも「はじめまして」だったのですが、とにかく人懐っこい子で。彼の方から近づいてきてくれたので、短期の撮影でしたが時間をかけることなく親子関係を作ることができたと思います。

― 劇中で息子のお弁当作りに奮闘する佐藤さんですが、ご自身が実際にお弁当を作られることはありますか?

子供の運動会や遠足のときに妻が作っているのを手伝うくらいです。毎日お弁当を作ることはありませんが、たまに作るときは一緒に楽しんでいます。

― では、撮影でのお弁当作りは楽しかったですか?

そうですね。僕が演じた彼(岡野信介)は、不器用すぎるだろ!という感じでしたけど(笑)。いくら料理をやらなくても、下手過ぎやしませんか!?っていう。でも、そこがまたやっていて楽しかったです。

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― 佐藤さんも学生時代にお母様からお弁当を作ってもらっていたと思いますが、何か思い出のお弁当はありますか?

高校時代にお弁当を作ってもらっていました。僕は野球部だったので、お腹に溜まる、ガツンとしたお弁当が好きでしたね。母は色んなお弁当を作ってくれましたが、中でも僕がよくリクエストしていたのは、シンプルな、ご飯を敷いた上に生姜焼きのお肉を乗せたお弁当です。でも、1時間目の授業が終わったらもう食べてなくなっていましたけど(笑)。朝練があって朝早かったので、みんなそんな感じでした。あの頃はホント、常にお腹が空いていましたね。

― お母さん以外で作ってもらったお弁当の思い出はありますか?

以前、ドラマで深田恭子ちゃんと共演させていただいたとき、彼女が忙しい中自分でお弁当を作って現場に持ってきていたんです。きっと身体に気をつけてそうしていたと思うのですが、「凄いね! (ふざけて)今後僕の分も頼むね」って言ったら、一度本当に作ってきてくれたことがあって。「えっ?ウソでしょ!ごめんごめん…ありがとう」って恐縮しつつ、感動しちゃいましたね。あと、別の作品で共演した釈由美子さんが、僕らが撮影オフの日にみんなで野球をやることになったときに、おにぎりとか色々作ってきてくれたんです。人数が多いからいっぱい作ってくれて。でもその日、雨が降って野球はなくなってしまって・・・、お弁当だけ美味しく頂きました。

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― ロケとなった八丈島の印象を教えてください。

僕は1泊の撮影だったのですが、篠原さんはじめプロデューサーさんたちと一緒に食事に行かせてもらいました。そこで頂いたどの料理も美味しくて!明日葉も島寿司も大好きになりました。

― エンドロールの最後のあたりもちょっと気になりますね。

僕的初日に撮影した、作品最後のシーンですね。そういった意味では難しさもありましたが。ぎこちないんじゃないか・・・とか心配でした。

― それまでずっとメールでやり取りしていて、やっと会ったシーンなので、かえって新鮮でよかったのかも?

そうかもしれません(笑)。

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― では、佐藤さんが本作をご覧になって印象深いシーン、好きなシーンがあったら教えてください。

やっぱり、篠原さんのお母さん像が素晴らしかったです。コミカルな表現をしていてもそこにリアリティがあるし、説得力があるんです。それは何故だろうと考えると、お芝居は当然ながらお上手なんですが、ご本人の人間力なのかなと。もともと持っていらっしゃる強さや明るさがキャラクターを通して溢れてくるというか。反抗期を題材としているので、最初からけっこうバチバチしていて「お母さん、ウザイ」なんてセリフもしょっちゅう出てきますけど京子ちゃんがとてもキュートに演じているので見ていて全くイヤな気持ちにならなんですよ。玲奈ちゃんもお母さんと双葉を中和させるようないい感じの雰囲気でしたし。この家族をずっと見ていたい気持ちになる。だからさっき言ったように、たまに自分が出てくると「いや、俺は(出なくて)いい!」なんて思っちゃうんですよね。でも、男目線を少し入れてもらえたことで、この映画を観ていただける間口が広がったなら良かったと思います。

― 今の時代、家族の形は様々なので、この映画は“お弁当と言ったらお母さん”ということではく、普遍的でありながら現代的な物語なのではないでしょうか。

そうですね。いろんな状況で日々必死に生活している方がたくさんいる中で、シングルファーザーにもフォーカスを当てているところはとても良いと感じました。子供が成長していく中で、親子の距離感も色々と変化していくものだと思いますが、その時その時の方法でキャッチボールを続けていく事は大切だなと、僕自身この作品に参加して改めて感じることができました。

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【佐藤隆太(さとうりゅうた)プロフィール】
1980年、東京都生まれ。「池袋ウエストゲートパーク」(00/TBS)、「木更津キャッツアイ」(02/TBS)、「ROOKIES」(08/TBS)などのドラマで高い評価を得る。近年の主な出演映画は、『TOKYO TRIBE』(14)、『ひるなかの流星』(17)、『鋼の錬金術師』(17)など。TVドラマは、NHK大河ドラマ「花燃ゆ」(15)、「忠臣蔵の恋~四十八人目の忠臣~」(16/NHK)、「ウチの夫は仕事ができない」(17/NTV)、「弟の夫」(18/NHK BSプレミアム)、「BRIDGE はじまりは1995.1.17神戸」(19/KTV・CX)など。2019年度後期連続テレビ小説「スカーレット」(NHK)に出演が決定している。

撮影:松林 満美

【0424解禁】今日も嫌がらせ弁当 本ポスター

映画『今日も嫌がらせ弁当』
≪STORY≫
舞台は東京都の島、八丈島。自然と人情が豊かなこの島で、シングルマザーの持丸かおりは、次女の双葉と暮らしている。「大人になったらお母さんと一緒にレストランをやる」と言っていた可愛い娘はどこへ行ったのか、今では反抗期に突入し、生意気な態度で何を聞いても返事すらしない。かおりは娘の嫌がる“キャラ弁”を作り続けて逆襲するのだが、やがてそのお弁当は、会話のない娘への大切なメッセージへと変わっていく。果たして、かおりが想いのすべてをこめた、娘の高校生活3年間のフィナーレを飾る〈弁当〉とは──?

出演:篠原涼子 芳根京子  松井玲奈 佐藤寛太/佐藤隆太
原作:「今日も嫌がらせ弁当」ttkk(Kaori ) (三才ブックス刊) 監督・脚本:塚本連平
主題歌:フレンズ「楽しもう」(ソニー・ミュージックレーベルズ)
製作:2019「今日も嫌がらせ弁当」製作委員会
制作プロダクション:日活 ジャンゴフィルム
配給:ショウゲート
Ⓒ2019「今日も嫌がらせ弁当」製作委員会
公式HP:http://iyaben-movie.com

6月28日(金) より全国公開中!

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