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来年2月松坂桃李と吉田鋼太郎が再びタッグ 史劇『ヘンリー五世』 

1998年のスタート以来、芸術監督蜷川幸雄のもとで、国内外に次々と話題作を発表してきた彩の国シェイクスピア・シリーズ。
この冬、 彩の国シェイクスピア・シリーズ芸術監督に就任した俳優吉田鋼太郎が演出する『アテネのタイモン』でシリーズが再開されて話題を集めているが、この度早くも次回作、史劇『ヘンリー五世』の上演が決定した。

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シリーズ第34弾となる史劇『ヘンリー五世』は、 2013年に第27弾として故蜷川の演出で2部作を1本にまとめて上演、大きな話題となった『ヘンリー四世』の“その後の時代”を描いた作品。
前回、 ‘国王陛下の放蕩息子’ハル王子と‘無頼者の酔いどれ騎士’フォルスタッフという、シェイクスピア作品に登場するキャラクターの中でも高い人気を誇るコンビを演じた松坂桃李と吉田鋼太郎が、再びタッグを組む。

 

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吉田鋼太郎コメント
(次回作が決まった喜び)
『ヘンリー五世』は、日本ではこれまでほぼ上演されたことがない戯曲です。 何百年も前のイギリスの歴史劇ですから、 現代の日本人にとってはどうでもいいといえばどうでもいいお話なのですが、“今”の世の中に通じる様々な要素が含まれています。立ち回りなんかもあって、非常に活き活きとした作品なので、お客さまがみて面白かったと思えるような、そういう芝居にしたいと思っています。

(松坂桃李について)
松坂桃李くんとは、(『ヘンリー五世』の前作にあたる)『ヘンリー四世』という舞台で共演しています。 彼にとってシェイクスピア作品を演じるのは初めてだったのですが、 非常に勘が良く、シェイクスピアのセリフを語ることのできる口跡の良さ、声量、 気品を持ち合わせていました。『ヘンリー四世』は彼が演じた主人公のハル王子が王になって終わったのですが、今回の『ヘンリー五世』は正にそこから始まる、いわば続きものになっています。そういう意味では、 『ヘンリー四世』をご覧になった方には是非またお楽しみいただければと思いますし、 桃李がこの役をやることを快諾してくれたことはとても嬉しいです。あいつはホントにいい奴です。

(松坂桃李に期待すること)
前回の『ヘンリー四世』では、(稽古を通じて)非常にシェイクスピアのことを理解し、「桃李はシェイクスピア演劇の中心に立てる俳優だ」と思いました。 今回の舞台ではさらに成長し、皆を引っ張って、桃李ならではのシェイクスピア、桃李にしかできない『ヘンリー五世』を出現させて欲しいと思っています。そのためにふたりで話しながら、切磋琢磨していきたいと思います。

 

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松坂桃李コメント
2013年の『ヘンリー四世』から月日を重ねて再びシェイクスピアの世界に戻ることができるのは、大変光栄に思います。と同時にシェイクスピアの言葉と対峙することを考えると怖くもあります。あの時、座長だった吉田鋼太郎さんが演出される『ヘンリー五世』に出演することは深い縁を感じています。 成長したハル(ヘンリー五世)の姿をお届けできるよう精一杯、頑張ります。 2019年、劇場でお会いしましょう。

STORY
父王の死とともに新王となったハル王子が、 ついにフランスへの遠征を決意する。 勇猛果敢な新王のもと、 イギリス軍が一気にハーフラーの街を陥落させる一方で、 フランス国王も自軍に総決起を促し、 戦いは悲惨なものとなっていく。 圧倒的な兵力で押し寄せるフランス軍に対し、 放蕩の限りを尽くした若い時代とはうって変わり、 勇猛果敢な名君ヘンリー五世に成長したハルが率いるイギリス軍が最後には勝利し、 講和会議のために渡ったフランスで王女キャサリンに求婚したヘンリーのもと、 英仏の和平が実現する。 しかし、 ヘンリーが王として得たフランスの支配権も、 その息子ヘンリー六世の時代には諸侯の王権争いが復活し、 再び失われることになるのであった。 。 。

『ヘンリー五世』
2019年2月、 彩の国さいたま芸術劇場大ホール 他にて上演
作:W.シェイクスピア
演出:吉田鋼太郎  出演;松坂桃李、 吉田鋼太郎 他
主催:(公財)埼玉県芸術文化振興財団  制作;(公財)埼玉県芸術文化振興財団/ホリプロ
企画:彩の国さいたま芸術劇場シェイクスピア企画委員会

お問い合わせ:彩の国さいたま芸術劇場 0570-064-939(休館日を除く10:00-19:00)