音楽座ミュージカル「リトルプリンス」が、6月6日（金）の草月ホールから始まった。6月10日16時公演を観劇した。（Wキャストの王子役は山西菜音）撮影：二階堂健 著作権:ヒューマンデザイン
1993年の初演後、『星の王子さま』の世界で唯一のミュージカル化権を取得。以来、繰り返し様々な演出形式で上演され、受賞歴も多い本作が、今回は振付にKAORIaliveを迎え、相川タロー・ワームホールプロジェクトによる新演出で上演される。東京公演は6月15（日）まで。7月の大阪公演は完売しているが、秋には名古屋・広島での公演と東京での追加公演が予定されている。
山西菜音は、エネルギーあふれるダンスとのびやかな歌声で、真っすぐで純真な王子を体現。
心を揺さぶる温かくも切ない物語が、変わらぬ美しいメロディと、優しい色彩の数々に彩られて綴られる。
風と時の流れを感じさせるダイナミックなダンスに象徴される躍動感あふれる場面と、心に刺さるセリフと歌の、時が止まったように感じさせる場面とが、多重構造で積み重なっていく。
王子が出会う人物たちも、愛すべき個性派ばかり。観客をたくさん笑顔にしてくれる。
知っているつもりだった「星の王子様」の物語が、新たな物語として沁みていく感覚にとらわれる。そっと周りを見回すと、隣席も、前の席の方も、そっと涙を拭っている。自分もいつの間にか、涙がこぼれてしまっていた。
ミュージカル「リトルプリンス」イヤー と銘打った2025年。音楽座ミュージカル「リトルプリンス」公演は、全国各地でまだまだ続く。この感動をお見逃しなく。
こちらの王子役は森彩香（右）
音楽座ミュージカル「リトルプリンス」
東京公演 草月ホール 6/6（金）〜15（日）
※ホームタウン公演は終了。大阪公演は完売しました。
名古屋公演 10/2（木）10/3（金）Niterra日本特殊鋼業市民会館 ビレッジホール
東京追加公演 11/14（金）〜16（日）IMM THEATER
広島公演 11/29（金）はつかいち文化ホール ウッドワンさくらぴあ 大ホール
■公演詳細などは 音楽座ミュージカルHP：http://www.ongakuza-musical.com
