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井上芳雄 南沢奈央 三浦宏規 出演 舞台『メディア/イアソン』開幕!舞台写真&コメント

2024年3月12日(火)に世田谷パブリックシアターにて、脚本:フジノサツコ×演出:森新太郎による新作舞台『メディア/イアソン』が開幕した。出演は、井上芳雄 南沢奈央 三浦宏規ほか。演出家・出演者からのコメントと舞台写真が届いた。東京での公演は、3/31(日)まで、世田谷パブリックシアターにて。その後、2024/4/4(木)~4/6(土)に 兵庫県立芸術文化センター 阪急 中ホールにて上演。(撮影:細野晋司)

【メイン2】メディア/イアソン_撮影:細野晋司__SUB4523_s

ギリシャ悲劇の最高傑作として知られる「メディア」は、夫イアソンの裏切りによって、我が子を殺めるという王女メディアの凄惨な復讐劇。これまでにも世界各国で数多くの舞台や映画の題材に取り上げられてきた。
本作『メディア/イアソン』では、出演者は5名のみ。
脚本フジノサツコの筆と、森新太郎の演出により、その前日譚である、若き日の二人の出会いと愛情に満ちた日々を鮮やかに照射し、太陽のような存在であった二人が悲惨な結末を迎えるに至るまでの顛末を、二人の間に産まれた三人の子供たちの視点を通して描き出す。

【サブ1】メディア/イアソン_撮影:細野晋司_FAQ4383_s

【演出】森新太郎 コメント
私が希求していた『メディア/イアソン』の劇世界に、ようやく辿り着いたと思えた初日でした。おとぎ話のようでもあり、同時に生々しい人間ドラマでもある。この絶妙のバランスを追求すべく、美術・照明・音響・衣裳・ヘアメイク・振り付け・5人の俳優……すべての分野の人たちが力を出し尽くしてくれました。特に井上君をはじめとする若き俳優陣の限界知らずのパッションと軽やかさには、感動すら覚えています。
フジノサツコさんが構想した「アルゴナウティカ」と「メデイア」の融合が、私には本当に刺激的で、大いに演出欲を掻き立てられました。このような叙事的な語り口で、メディアとイアソンの物語が上演されたことはかつてなかったのではないでしょうか。淡々と、しかし容赦のない速いスピードで、2人の愛の行く末が描かれます。是非とも多くの方々に、我々の新しいギリシャ悲劇を体感していただき、感想を伺えたらと思います。劇場にて、お待ちしております。

【ソロ1井上芳雄】メディア/イアソン_撮影:細野晋司_SUB3954_s

【出演】井上芳雄 コメント
物語の展開に合わせて、観客の皆さんの集中力が終幕に向けて段々と高まっていく……いまだかつてない、特別な2時間でした。
森さんの強い情熱と、細部にまでこだわりぬく演出に率いられ、稽古を重ねてきました。演劇は、才能だけでも、情熱だけでも、そして一人だけでもできない。みんなで積み重ねていく過程が面白いんだな、それが好きなんだな、と再確認した稽古期間でした。
イアソンはこれまでに演じたことのない役どころで、とても新鮮です。演じれば演じるほど、知れば知るほど得るものがある、深い戯曲ですが、現代の我々にも通じるところも多く、近寄りがたい物語ではありません。構えず、気負わずにご覧いただき、思ったように感じていただけたら嬉しいです。

【ソロ2南沢奈央】メディア/イアソン_撮影:細野晋司_SUB3983_s

【出演】南沢奈央 コメント
初日を迎え一旦完成したこの作品が、これから回を重ねるごとに更に変化していくんだろうなと、ワクワクしています。客席には緊張感がありましたがお客様の集中力が伝わってきて、膨大な台詞もギリシャ劇ならではの難しい言葉も、観て聴いてくださっているのがわかり、嬉しく感じました。森さんが仰っていたように、この作品には今の人達と変わらない普遍的なものが含まれていて、物語として共感していただけると思いますし、心を動かす瞬間があると思います。ギリシャ劇だからとあまり気負わずに、演劇ならではの表現を楽しんでいただきつつ、それぞれの登場人物のストーリーを感じ取っていただけたら嬉しいです。

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【出演】三浦宏規 コメント
客席の皆さんがどう受け止めてくださるのか、楽しみ半分、不安半分で迎えた初日。
でも、緊張し過ぎて客席のことが気にならなくなるほどだったのですが、その分『メディア/イアソン』の世界に集中して挑むことができました。カーテンコールで明かりが点いた瞬間、客席の皆さんの拍手や表情から、この壮大な物語をお届けすることができたんだなとほっとしました。
森さんの演出作品には初めて出演させていただきましたが、学びの多い、充実した稽古期間でした。僕にとって、次のステップへと踏み出す貴重な経験をいただけたと感謝の気持ちでいっぱいです。
難しく考えずご覧いただける作品に仕上がっているかと思うので、ぜひたくさんの方にご観劇いただきたいです。

【サブ3】メディア/イアソン_撮影:細野晋司__FAQ3810_s

【サブ2】メディア/イアソン_撮影:細野晋司__FAQ3112_s

【サブ9】メディア/イアソン_撮影:細野晋司__SUB4873_s

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『 メディア/イアソン』
【原作】「アルゴナウティカ アルゴ船物語」 作:アポロニオス  翻訳:岡道男
「メデイア」作:エウリピデス   翻訳:中村善也
【脚本】フジノサツコ
【演出】森新太郎
【出演】井上芳雄 南沢奈央 三浦宏規 水野貴以 加茂智里
【美術】伊藤雅子 【照明】佐々木真喜子 【音楽】ダニー・フォード 【音楽監督】落合崇史 【音響】けんのき敦
【衣裳】西原梨恵 【ヘアメイク】大和田一美 【振付】田井中智子
【演出補】石田恭子 【演出助手】櫻井裕代 【舞台監督】瀨﨑将孝
【プロダクションマネージャー】勝康隆 【プロデューサー】浅田聡子
【宣伝美術】秋澤一彰 【宣伝写真】山崎伸康
【宣伝スタイリスト】西原梨恵 【宣伝衣裳提供】ヨーガンレール 【宣伝ヘアメイク】大和田一美
【世田谷パブリックシアター芸術監督】白井晃
【日程】2024/3/12(火)~3/31(日)世田谷パブリックシアター
【ツアー公演】兵庫公演:2024/4/4(木)~4/6(土) 兵庫県立芸術文化センター 阪急 中ホール
【公演HP】https://setagaya-pt.jp/stage/2164/
【主催】 公益財団法人せたがや文化財団 【企画制作】 世田谷パブリックシアター 【後援】 世田谷区